大きく息を吸っても、足りない感覚。
胸の内側が焼けるような、苦痛。
生物として必要な機能が、もうすぐ止まる予感。
両の手で胸を掻きむしる。
意味などないと分かりながらも、そうしないではいられない。
何かを掴んでいなければ、不安で不安で仕方がない。
それでも僕は、まだ息をしている。
完全なる停止まで、まだ時間が残っている。
爪先が痙攣する。
舌が痺れる。
眼の奥が熱くなる。
喉が乾く。
胸が、肺が、酷く痛む。
ああ、こんなにも苦しいならば、意識など捨ててしまえばいいのに。
脳内麻薬で満たして、夢を見せてくれればいいのに。
僕の中のもうひとりの僕は、それすらも許さない。
孤独に、苦しんで死んでいけと、そう告げる。
目の前がうっすらと暗くなっていく。
世界にモザイクがかかるように、ぼやけていく。
ゆっくりと、あくまでもゆっくりと。
視界は確実に狭くなる。
やがて、手足の感覚が失われる。
痛みを感じる意識と、呼吸を繰り返す肺だけが生き残る。
そう、それでもまだ、生きている。
音もない暗闇で、ただただ呼吸を繰り返す。
それでもまだ――生きている。
呼吸だけが、僕が生きていることの唯一の証明。
理不尽な痛みに耐えながら。
どこかで終わりを望みながら。
それでも僕は、生きている。
誰かに殺してもらえる時まで。
胸の内側が焼けるような、苦痛。
生物として必要な機能が、もうすぐ止まる予感。
両の手で胸を掻きむしる。
意味などないと分かりながらも、そうしないではいられない。
何かを掴んでいなければ、不安で不安で仕方がない。
それでも僕は、まだ息をしている。
完全なる停止まで、まだ時間が残っている。
爪先が痙攣する。
舌が痺れる。
眼の奥が熱くなる。
喉が乾く。
胸が、肺が、酷く痛む。
ああ、こんなにも苦しいならば、意識など捨ててしまえばいいのに。
脳内麻薬で満たして、夢を見せてくれればいいのに。
僕の中のもうひとりの僕は、それすらも許さない。
孤独に、苦しんで死んでいけと、そう告げる。
目の前がうっすらと暗くなっていく。
世界にモザイクがかかるように、ぼやけていく。
ゆっくりと、あくまでもゆっくりと。
視界は確実に狭くなる。
やがて、手足の感覚が失われる。
痛みを感じる意識と、呼吸を繰り返す肺だけが生き残る。
そう、それでもまだ、生きている。
音もない暗闇で、ただただ呼吸を繰り返す。
それでもまだ――生きている。
呼吸だけが、僕が生きていることの唯一の証明。
理不尽な痛みに耐えながら。
どこかで終わりを望みながら。
それでも僕は、生きている。
誰かに殺してもらえる時まで。