和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

あとがき。

2023-03-19 14:44:35 | いつもの日記。
「Heaven」でした。

最初は、Laputaの曲から「Programized Heaven」にしようかと

思ってたのですが、まああんまりやりすぎるのもな。

というわけで、ストレートに「天国」です。


会話劇を書こう、と思ったところもあります。

最近会話劇書いてないなー、と。

面倒そう、と思って避けてたのですが、

書いてみるとなかなか楽しかったです。

池田くんはもっと必死に木島くんを止めるべきだと思いました。

池田くん、熱量がない子のようです。


短くまとまったのはよかった。

木島くんが頑として譲らなかったことが功を奏しましたね。

これくらいの物量が、読むにしても書くにしても最良だと思います。


まだまだネタはあるので、時間と体調に余裕がある時に

また書きたいと思っていますよ。
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Heaven

2023-03-19 14:08:07 | 小説。
「死後に天国があることが科学的に証明されたらしい」
友人の木島がそんなことを言った。
「だったら、池田。この世に価値などないと思わないか?」
と続ける。

「木島、お前受験ノイローゼなんだよ」
僕はそんな風に軽くいなした。
僕らは受験生。
将来の不安、学校・親からのプレッシャー、根強いいじめ問題。
ストレスの元は山のようにある。
だから、逃避の一環として木島がそんな思想に取り憑かれるのは分かる。

まあ聞けよ、と木島は譲らない。
「死後魂は肉体を離れる、というのは多くの宗教が言っている。
 問題はその魂がどこへ行くかだ。
 従来の宗教は地獄か天国か、或いは転生かだった。
 しかし、偉い科学者が死後は天国一択だと言うじゃないか。
 だったら俺らはこんなところで一体何をしてるんだ?
 即、死ぬしかないだろ」

「情報が増えてるようで増えてない・・・」
僕は呆れて溜息をついた。
結局、物理的に「天国」とは何なのかといったことは解決していない。
魂とやらの存在もだ。
死後の世界など誰も知りようがないのだから、何とでも言える。
死人に口なしである。

「とにかく、天国はある。これは救いじゃないか?」
「木島。それは救いじゃない。逃避だよ」
「逃避大いに結構。池田、俺は天国に逃避する」
木島は教室のガラス窓に寄り掛かり、気怠そうにそう言った。

逃避大いに結構。
それはまさにそうなのだけど。
その先が「死」であってはいけないと思う。
「死」は「無」だ。
長い人生を辿り、ようやく訪れるならばやむを得ない。
しかし、知識教養を身に着け始めたばかりの僕らが行くものではない。
僕ら十代の若者は、これから「生」を始めると言ってもいい。

逃避するなら、違う学校へ行くとか、環境を変える方向であるべきだ。
木島をいじめる奴がいて、それを排除する手伝いなら何でもやる。
しかし、天国はよくない。

「志望校のランクを落とすとか、そういう逃避じゃいけないのか?」
僕は譲歩として他の案を出す。
「悪くないが、それでも天国の魅力には勝てないだろう」
・・・まあ、もっともな話だ。
天国を信じる人間に、現世の中ではマシ程度の提案をしてもな。

結局、信じるか信じないかの二択なのだ、と木島は言う。
天国を信じるか否か。
その科学者の言を信じるか否か。
詰まるところそれだけの話。

「天国はあるんだ。だったら、こんな辛い現世を生きる意味がどこにある?」

木島の中で、地道な努力は水泡に帰した。
宗教のせいか、科学のせいか。
いや、両方ひっくるめて宗教なのか。
とにかく、現世での生に価値はなくなった。

もう、目の前の友人を止める術は――僕にはない。
どれだけ説得しても、次善の策を提案しても、天国相手じゃ勝てない。
何せ天国である。
あらゆる不快がなく、穏やかで、満たされた世界。
そんなもの、現世にはありはしない。
だから僕は言った。

「天国、あるといいな」

木島は返す。

「あるさ。池田もすぐ来いよ」

向こうで待ってる――。
そう言いながら、木島はガラス窓を開けて教室から飛び降りた。
満たされた笑顔だった。
成る程、天国はあるのかも知れない。
その一瞬の笑顔だけでも、僕は天国の存在を信じそうになった。
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最初の一枚ではない。

2023-03-19 13:48:37 | いつもの日記。
lynch.「REBORN」まだまだ聴き込んでるよ!


で、ある程度イメージも固まったんで改めて言うけど、

lynch.初心者にはあまりオススメできない。


いや、最初に聞くのがコレでもいいと思うよ!

単純にlynch.は技術力が高いし、凄いアルバムになってると思う。


でも、「REBORN」のよさは

「これまでの流れからの脱却と新しい一歩目」

だと思うんだ。

lynch.らしさを残しながら、全く新しい領域へ展開していく

という姿に感動する作品。


最初に聞くのは「ULTIMA」が一番いいと思う。

完成度高くて、そんなにシャウトやなんかが多すぎない。

メロディ重視曲多い。

そして、従来のlynch.の集大成的なところがあるオリジナルアルバム。


もしくはベストアルバムだね。

「10th ANNIVERSARY 2004-2014 THE BEST」。

あれは凄い。

いずみが最初に買ったlynch.なんだけど、これ一枚

(いや2枚組だから「2枚」)で

初期~中期は押さえられます。


なので、今からlynch.に入る人へのオススメとして

「REBORN」はちょっと違うかなって。


いや、こんな面倒くさいファンの意見は無視していいんだけど。
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最近の「阿波連さんははかれない」。

2023-03-19 13:20:51 | 読書感想文。
阿波連さん、あと3話で完結だそうです。


・・・なんだけど、ここ最近の展開が訳分からない。

いや、高校卒業してその後の話、というのは分かる。

でも、ライドウくん何してんの!?


今週のアレは、映画か何かを作ってた?

原作者?

小説家かな?


おおおいライドウくん!

そんな人だったっけ!?


もう何がなんだかです。

前回の「阿波連さんとの結婚報告」で終わってればよかったのでは・・・。


ちょっと、最終巻は単行本で読み直した方がよさそうです。

随分話を忘れてる。
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久々の京極夏彦。

2023-03-19 13:05:33 | いつもの日記。
久々に京極夏彦読んでます。

「書楼弔堂 破暁」。

全然知らなかったけど、シリーズものなんだね。

今、「破暁」、「炎昼」、「待宵」の3冊がでているようです。


今破暁のプロローグ的な部分までしか読んでませんが、

出てくる言葉がちょっと難しいけど、読みやすいです。

さすが京極夏彦。

分かってるなって感じ。


ところで、京極夏彦の

「文章がページ捲りを跨がない」

という異常なルールは継続してるんでしょうか。

今パラパラと捲った感じ、 跨ってるようには見えない。

・・・これ文庫版なんですが、オリジナル版とは

1ページあたりの文字量違うよね?

その辺のルールのために、相当加筆修正してる?

異常。


ともあれ、久々の京極夏彦。

楽しませてもらいます。
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