和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

お告げ

2025-01-13 14:08:56 | 小説。
(本作は夢日記ではなく小説です)

こんな夢を見た。

「私は神です」
「・・・ええと、何教の何という神様?」
「全世界全宇宙において神といえば私しかいない、故に神です」
「ああ、唯一神の方でしたか」
「そうそれ」
「それで、その神様が僕に何か御用で?」
「キミは小説家でしょ?」
「はい、まあ売れない小説家をやってます」
「なかなかいい作家だと思うのよね、私的には」
「はあ、それは何とも有り難いことです」
「それでちょっとお願いなんだけどね」
「小説にまつわる話で?」
「そうそう」
「ええ、まあ、僕ごときにできることでしたら」
「いやね、最近神って悪しざまに書かれ過ぎじゃない?」
「あー・・・まあ、物語のラスボスだったりしますねえ」
「そう、ゲームとかだと直接神を倒しちゃったりするよね」
「そうですね、人間は神様の玩具じゃない的な理論で」
「私ってそんなに怖い?」
「ええと・・・」
「ほら、そんな感じで言い淀むよね」
「すみません」
「私にもイメージってあると思うのよね、もっと好印象になって欲しい」
「神様にも承認欲求とかあるんですか」
「あるよー、もう、バリバリよ」
「そうでしたか、それは何と申しますか、すみません」
「そこでお願いなんだけどね、キミに小説を書いて欲しい」
「はあ」
「神って怖くないよ、もっといいものだよ、頼っていいんだよ、的な」
「神様のポジティブキャンペーン」
「そんな感じ」
「まあ、そうですね、神様のお告げでしたら、書きましょうか」

そして夢の通りに小説を書いた。
いつもよりちょっと売れた。
イメージ、よくなるといいですね、神様。

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