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和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

13-2。

2011-11-19 18:15:10 | いつもの日記。
あれ、FF13-2って普通に面白そうじゃね?

っていうか、僕はそもそも13が普通に面白かった派です。
アダマンタイマイも倒したしな。
さすがにシナリオとか13章までの自由度のなさとかを擁護する気にはならんけど、
画面とかゲームシステムとか声優さんとかはほぼ満点だったと思うんだ。

更に遡ると、FFブランドとしての評判がだいぶ落ちてきた12も大好きだった。
従来のFFファンをドン引きさせた10-2もほぼコンプした。
根っからのFF信者ってわけでもないんですが、毎回とにかく新しいことをしよう、
という路線は個人的に好印象です。
片や昔懐かしい路線を守るDQも好きなんだけどね。

ともあれ、FFシリーズは実験的な部分や前衛的過ぎる部分が多い作品です。
それは失敗というか、一部の人にしか受け入れられない可能性も高いということ。
ゲーマーは、そこら辺を理解した上でナンバリングといえど油断せずに正しく
見極めなければならんのです。

つまり、一見さんは容易に手を出すなよ、と。

これは結構昔からの持論なんですけどね。
FFはちょっとトガってるところがあるんだから、人によっては壮大なクソゲーに
なりえます。
なので、いいところ悪いところを事前に見極めて買わないとダメなんです。

となると、問題はメーカー側の販促だよね。
さもライトゲーマー向けみたいな今の宣伝方法は、あまりに卑怯だと思う。
トガってるのは悪いことじゃないんだし、包み隠さず行こうぜ。
グラが凄いよー、とかパッと見の部分でライト層を掴むのやめようぜ。
ゲームとしての本質で勝負しようぜ。
そんなことをすれば200万本とか馬鹿げたセールスが出せなくなるでしょうけど。
正々堂々あって欲しいものです。
大メーカー・スクエニだもの。

そんな訳で、僕はFF13-2に期待しています。
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挫折。

2011-11-17 22:04:44 | いつもの日記。
だめだ。
心が折れた。
書けねえ。

いや、昨日言ってたミステリだけどさ。
途中まで書いたんだけど、どうしても書けませんでした。
取り敢えず1時間くらい頑張ってみたんだけどな。

割と序盤でダメだった。
なんかね、殺害状況とかを提示するじゃない?
で、加害者のアリバイを説明するじゃない?
もうこの辺で、誰でも解決できちゃうのよ。

具体的には、
・夜8時、加害者が本屋にいる
・夜8時10分、被害者が殺される
・本屋から殺害現場へは30分かかる
この時点で、もう裏道の存在に気付くよね、普通。
で、その裏道は人が見張ってるから通れないよーって条件だと、
普通にそいつグルだと思うよね。
即バレるよね。

トリックになってねええええ!

というわけで、昨日の前提じゃミステリが書けません。
もう少し気の利いたトリックを使わないとダメでした。
どうしようかな。何かいいトリックはないものかな。
っていうかさ、僕にミステリって、そもそも合わないんじゃない?
需要がねえだろ。
和泉ミステリとか、読みたいと思わねえだろ。
絶対、最後に犯人か探偵が発狂してましたってオチになるぞ。
それはもうミステリじゃない。

なので、実験は失敗です。申し訳ない。
もう少し手を入れればどうにかなりそうな気もするけど、手間の割に
リターンが少ない気がするので、余程気が向かない限りは一旦封印します。
残念無念。
やっぱミステリは難しいなー。
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謎解き。

2011-11-16 19:32:00 | いつもの日記。
「謎解きはディナーのあとで」のドラマを見ています。
原作未読。
けど、HPでボイスドラマ(1話)は聞きました。
キャスト、竹達彩奈と櫻井孝宏だぜ!?
さすがにそれを聞いた後だと、ドラマはちょっと物足りない感じ。
櫻井孝宏の「お嬢様はアホでございますか」の後だとつらいよねぇ。
同じ櫻井だけども!
まあ、それでも十分面白いけどなー。

で、ちょっと前々から思ってること。
この手のミステリっていうか、謎解きモノの作りについて。

大体の構造を検証してみると、大体こんな感じ。

1.点(場所)AとBを考え、線分を引く。これをルートXとする。
2.点Aに加害者、点Bに被害者を置く。
3.加害者は、AからBへルートXで移動し、被害者を殺すこととする。
4.点Aから点Bへの別ルートを用意する。これをルートYとする。
 (但し、ルートXの距離<ルートYの距離とする)
5.探偵は加害者からルートYを用いた場合のアリバイを得る。
 (ルートYを用いた場合時間的空間的に殺害不能だと証言する)
6.探偵はルートXの存在を暴き出す。
7.加害者、被害者のキャラ、関係性を後付けし、殺害動機を作成する。

という感じ?
手順と構成がちょっとごっちゃになって分かりにくいな。
もう少し整理したほうがいいか。
ともあれ、要点はこんな感じだと思うんだな。

では、これに肉付けしてみよう。

1.
 架空の街、和泉町にて。
 点Aを本屋、点Bを公園とする。
 ルートXを本屋から公園へ行くための近道、ここでは裏道と呼称する。
 裏道は、車を使った最短時間で10分かかるものとする。

2.
 加害者・山田太郎は夜8時時点で本屋にいる。証拠は本のレシート。
 被害者・鈴木花子は夜8時時点で公園にいる。証拠は証人・田中次郎。

3.
 山田太郎は8時丁度に本屋を出て、車で裏道を使い8時10分に公園に到着。
 公園にいた鈴木花子を殺害する。

4.
 ルートYとして、大通りを設ける。
 大通りは、車を使った最短時間で30分かかるものとする。

5.
 探偵・和泉優は山田太郎から話を聞く。曰く、
 「本屋から公園へは大通りで30分かかるため、8時10分に殺害するのは不可能」

6.
 探偵は現場検証で裏道を発見する。

7.
 山田太郎は病弱そうな美少年、18歳。
 鈴木花子は健康そうなOL、22歳。
 二人は実は以前付き合っていた。
 鈴木花子がしつこく復縁を迫り、ストーカーまがいのことをするので殺した。

概ねこんな感じ?
微妙に足りねえな。特に6.が気になる。
現場検証で裏道が発覚するのはあまりに芸がない。

じゃあ、共犯者・高橋三郎を用意しよう。

6.改
 8時から8時半の間、裏道には高橋三郎がいた。
 高橋三郎は道路整備のアルバイトをしていて交通整理をしていた。
 高橋三郎は、その時間裏道を通った人は誰もいないと証言する。
 しかし、高橋三郎は山田太郎の協力者で、お金をもらって偽証していた。

少しマシになった。
もう一息な気がする。けどまぁ、今回はそこまで考えるのはよそう。

取り敢えずこれで最低限の体裁は整うんじゃない?
結局、後で「実は~だった」って付け足せばいいと思うの。
で、序盤に振り返ってそれが不自然でないように伏線を挟み込む。
これで一本書けると思うんだけど、どうかなぁ。
・・・ぶっちゃけ面白くない気もするなぁ。

後は結局登場人物のキャラだとか地の文だとかで味を出せばいいか。
取り敢えず、書いてみよう。
何事も実験です。
ということで、明日書いてみることにする。
執筆時間は、1時間くらいかな。この分量なら。
味付けに時間がかかるかも知れないけど、その辺の時間も調べたいので、
まずは1時間を目安に書いてみます。
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雑記。

2011-11-16 13:39:48 | いつもの日記。
時々、無性にエイジオブエンパイア2をやりたくなる。
っていうか、別に他のゲームでもいいんだよ。
でも、これを超えるRTSに出会ったことがなくてさ。
何かないですか。RTSで、面白いヤツ。
AOC面白かったなー。
昔、テレホ全盛期に友達と夜通しやったもんだ。

そもそも、和ゲーでRTSってほとんどないんだよな。
かろうじてタワーディフェンス系が少しあるくらい?
クリスタル・ディフェンダーズとか。
あれはあれで面白いんだけどさー・・・。
日本人には馴染みの薄いジャンルなんだろうなぁ。
あれだ。ドラクエの派生シリーズで出せば有名になるよきっと。
ダメかなあ。

更にそもそも、という話だけど。
RTSって知ってる? リアルタイムストラテジーっていうジャンルですけど。
シミュレーション、というジャンルに非常に近い。
その名の通り、リアルタイムにストラテジー=戦略を立てて進めるゲーム。
日本でシミュレーションというと、信長の野望とか三国志を連想しますね。
あれは、ターン制であってリアルタイムじゃないですなー。
あくまでもリアルタイムに戦略を立てるのがキモなので。そこ重要。
FPSとかTPSとかは日本でも割とメジャーになったのに。
残念です。

ゲーム繋がりで話をすると、僕は作業ゲーが好きです。
割と蔑称なんですけどね、作業ゲーって言葉。
なので、アトリエシリーズとか非常に好み。
ところが現実問題、なかなか好みにヒットする作品が少ない。
例えば、WIZ系なんか好きなんですが、あれも実はイマイチ。
作業の結果が分かりやすく反映されるのがいいんです。
それに運次第で作業の結果がいきなり無になったりするのは頂けない。
ちびちびと蓄積していけるものがいい。
出来れば上限なしに蓄積していけるといい。

そうなるとディスガイアシリーズとかになるのかな。
あれ、初代しかやってないんですけどね。
初代だけに限った話をすると、作業の重み付けが荒いと思うんだ。
成長の度合いが、後半急激すぎる。序盤の作業が後半無駄に思える。

理想で言うなら、WIZがもう少し砕けた雰囲気になってて、
能力値が分かりやすく、上限値もほぼ決まってない感じ。
あと、できるだけ作業自体が楽しくなるように、敵や魔法は豊富に。
ステータスも細かく分かれてるといいですね。
転職みたいなキャラの方向性を変更したりできるシステムも欲しい。

エルミナージュはいい線いってました。
もう少し、成長具合が分かりやすいとよかった。
それでも本家WIZよりは親しみやすかったんですけどね。
ととモノは、個人的には論外だったなぁ。
基本的なI/Fとか、処理速度とか、基本的な部分がなってなかった。

そんなわけで、なかなか理想のゲームに巡り逢えません。
難しい話ですね。
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カリン酒を作る。

2011-11-15 09:13:24 | いつもの日記。
入手したカリンで、カリン酒を作ってみます。
材料は、こんな感じ。



ま、カリンと氷砂糖を酒に漬け込んで放っとくだけなんだけどな!
分量としては、カリン約3つ分くらい(4つあるけど、傷んだところを取るからね)
氷砂糖300gくらい、あとホワイトリカーを1.8リットルくらい。

ここで、ホワイトリカーってよく聞くけど何ぞ? と思ったんだけどね。
ぶっちゃけ焼酎らしいっす。
何か、焼酎甲類とかいうのを主にホワイトリカーと言うんだとか。
・・・取り敢えず、堂々とホワイトリカーと書いてあるものを買って来ました。

さて、まずはカリンの下処理。
よく洗って、後に乾かす。
以上。
さあ、切るぜ。



ざっくり。
固ェよ! カリンってこんなに固ェの!?
かぼちゃ・・・程まではいかないけど、近い感じ。
包丁を当てて、ぐっと体重を乗せないと切れない。
っていうか、割るって感じでした。

しかし、これを全部入れるのはちょっと多すぎますね。
今回用意した瓶は2リットルなんで、余りは適当に捨てないと。
3リットルとか4リットル用を買ってくればよかったかなあ。

まぁ今更だね!
ということで、瓶にカリンと氷砂糖を投入。
そしてホワイトリカーを注ぎます。



できたよ!

というところで、仕込み完了。
これを半年~1年くらい漬け込んでおくと、琥珀色になって飲めるようになる
・・・らしいですよ。
本当かしら。

実験のつもりで、見守っていきたいと思います。
冷暗所に置いておくらしいんだけど、半年もしたら存在を忘れてそうだよね!
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雑記。

2011-11-15 00:44:49 | いつもの日記。
ラノベらしいラノベに手を出したのは、俺妹あたりからだった。
今思えば、当たりを引いたんだなーと思います。はがないもそうだけど。
色々ラノベ読んだけど、明らかに内容的な格差があるよね。
でも、どれも同じような装いだからなかなか区別がつかない。
しっかり読めば明らかなんだけど。
この辺り、どうにも悩ましいですな。パッケージングの妙と言えばそうなんだけど。

マケン姫、どうした・・・。
いや、アニメの方なんですけど。
何かよく分からない回想の話でした。
これは何?
何か意味あるの?
それはバトル展開を先延ばしてまでやるものなの?
エロ展開ならある種諦めもつくんですけどね。そういうアニメなんだな、って。
でもこの有様。どこを目指してるのか、もう分からなくなりました。
ヤバい。今期初のリタイヤかもしれない。

リタイヤといえば、ちはやふる。
あれも微妙にリタイヤかも。
何だろう。競技かるたとやらの魅力が全然伝わらない。
よく分からないキャラ同士のいざこざに時間を費やすのはやめてほしい。
恐らく、極度の集中力と瞬発力を要する世界なんだ、という辺りが見所なんだろうけど。
全てのエピソードが、そのかるたの魅力に繋がるべきだと思うんだ。
特に序盤は。
なので、この少女漫画的展開はどうにも肌に合いません。
いち少女漫画として見れば、面白いかもしれないんだけどね。
かるた漫画として見ちゃったからなー。先入観怖い。

ひょんなことでカリンを手に入れました。
花梨。のど飴とかにつかわれる、果物のアレ。
ということで、カリン酒を作ってみようかと。
追って報告します。
写真も撮っておこうっと。
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掲示板。

2011-11-14 14:59:02 | いつもの日記。
掲示板つけたよ!
左の「交流用掲示板」をクリックしてみてね。
以後は、掲示板をブックマークしとけば楽かも。
わざわざこのブログを経由する意味もないしさ。

そんなわけで、まぁ割とフリーダムに楽しみましょう。
生存確認とかが第一目的なので、内容はそんなに問わないんだぜ。
最近疎遠気味だなー、っていうのは本当に悲しいので。
でも、直接メールとか電話するのも、きっかけがないと難しいじゃない?
僕みたいなコミュ障気味な人間には特に。
ここなら、ログも残るし、日にちを置いて亀レスしても問題ないし。
まったりゆるーく、コミュニティを維持できるんじゃないかと。

あと、今のところ画像はアップできません。
どっかに挙げてリンク貼ったりすれば大丈夫だろうけどさ。
絵かきさんも結構いるから、画像掲示板も検討したんだけどね。
スレ式で画像掲示板って、欲張りすぎだろ。
まぁ、その辺は必要そうならまた別途作ります。

適当に色々試して、何かリクエストがあったら言ってみてね。
検討します。
検討だけならタダだからね!

ということで、掲示板の方もよろしく。
久々に書き込んでみるか、という方、積極的にお願いします。
何かよく分からんけど友達になりたいな! という一見さんも大歓迎。
みんな、貴方の書き込みを待ってますよ。
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僕は友達が少ない。

2011-11-11 23:19:08 | いつもの日記。
僕はリアルに友達が少ない。
・・・某ラノベは甘え。っていうくらい友達が少ない。

そうなると、数少ない友達を非常に大事にしないといけないわけですが。
こう、どうしても疎遠になりがちな場合ってあるじゃない。
お互い忙しくて、連絡も取れなくて。
昔だと、年に一度の年賀状ってのがあったんだけど。
今は、年賀状だと遅いのよね。
メールがあるからさ、リアルタイムにやり取りしないと。
下手すると、1ヶ月くらい連絡しないと、そのまま3ヶ月、半年、1年・・・
みたいなことになっちゃう。
これが疎遠の始まりね。

で、ですよ。
先日、久々に世代さんから連絡があったんですよ。
そうだよ、お前だよ、ココ見てんだろう畜生。
こまめに連絡しようぜ!
お互い!
うん、そうだな! 僕も悪いな!
ごめんなさい! 超ごめんなさい!

取り敢えず、まだ縁が切れてはいなかったらしいです。
よかったよかった。
友達が少ないくせに寂しがりという面倒臭い性格のため、その辺ナーバスです。

ということで、今回の教訓。
どうにか、お互いこまめに連絡をしよう。
メールすることもないよなー、という場合は、日記にコメントでもいいじゃない。
・・・と思ったけど、みんな日記サイト・ブログ持ってないんだよな!
持ってても更新ペースがゆるいとかさぁ。

こうなったらもうアレだ。
和泉周りの友達限定の掲示板でも作るか。
どうよ?
それ用の掲示板作ったら、みんな書き込んでくれる?
スレッド式がいいよね。
で、みんな好き勝手にスレ立てるの。で、それぞれにレスるの。
これだったら、誰が何してるってのが一箇所に集まって、便利じゃない?
疎遠になりにくいんじゃない?
ついでに、そこでみんなメルアド晒しちゃいなよ。PC用でいいからさ。
連絡つくやつ。
そこから、僕を経由せずに出会ってもいいじゃない。出会い系でもいいじゃない。

よく分からなくなってきた。
とにかく、使うぜ! って声があれば作るよ、マジで。
みんな、疎遠になるのは嫌だよね?
けど、今更ミクシィとかしたくないよね?
そんな訳で、みんなご意見よろしく。
1年くらいROMってるわーって人も、
これを機に新たに友達になりたいわーって人も、是非。
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【SS】死刑

2011-11-10 21:15:38 | 小説。
「だから、俺は死刑がいいと言っているだろう」

被告人はそう繰り返す。
自分は死刑になって構わない。
むしろ、死刑に処して欲しい。
そう弁護士に主張した。
困ったのは担当の弁護士である。
「そうは言っても、君――」
まだ若い弁護士は、ぶつかったことのない壁に頭を抱える。
咄嗟に、「それじゃあ僕の仕事が成り立たないんだよ」と言いそうになった。
危ないところである。
断じて、「仕事にならないから死刑を認めてはならない」ということではない。
被告人が、死刑に相当しないから弁護するのである。

「いいかい弁護士さん」
被告人はしつこく主張する。
「俺は一般的に、社会的に、生きてちゃいけない人間なんだよ」
――彼は、殺人容疑で逮捕されている。そして、本人も容疑を認めている。
しかし、本人が容疑を認めたから100%確定、というほど単純ではない。
きちんと調べて、証拠を見つけ出して、間違いないと確認する必要がある。
とはいえ。
とはいえ――である。
自供していて、状況的にも矛盾がなくて。
指紋なり何なり具体的な証拠さえ出れば、間違いなく確定ではあるだろう。
それでも死刑はありえないと、弁護士は考える。
理由は大きく2つ。
まず、被告は初犯であり、殺したのがひとりだけであること。
そしてそもそも死刑という刑そのものに反対であるということ。
以上の理由で、弁護士は何とか刑を軽くしようと考えている。
と、そんなところに、本人の自殺願望とも言える発言だ。

「そもそも、君は何故死刑を望んでいるのだ?」
まさか、遠回しな自殺だろうか、と弁護士は怪しんだ。
自暴自棄となっての犯行。
であれば、分からなくはない・・・のだろうか。
「生きるため」
そんな弁護士の歩み寄りなど、全て撥ねのけるように。
被告人は言った。
「俺は、人を殺さないと生きていけないのさ」
「どういうことだ?」
「そのままの意味だよ。人を殺さないと生きていけない。だから殺した」
「それは、何だ。快楽殺人とか、そういう意味か?」
「んー、どうなんだろうな?」
被告人は首を捻る。どうにも納得しない、とでも言うように。
そして、少し考えて、
「やっぱり違うかなぁ」
と言った。
「もっと切実なんだよ。娯楽で殺してるわけじゃない。殺さないと死ぬんだ。
 例えば、人間は生きるために食い物を食うよな?
 そのためには、牛なり豚なり草なり、殺さないといけないだろ。
 そういう感覚だよ。
 できるなら殺したくない。けど、殺さないと自分が死ぬ。だから殺す」
「そこが分からない」
「分からなくて結構。あんただって、何でモノを食わないと生きられないか説明できまい?
 消化吸収とか、そういう現象を正しく誤解なく精密に理解はしてないはずだ。
 ただ、腹が減るから食う。本能的に食う。そういうことだ」
「つまり君は、人を殺さないと死ぬ、と本能的に感じていると?」
「そう。だから仮に俺を釈放すれば、また殺す。可能なら牢屋でも殺す」
そこまで分かっていて、俺を殺さない理由はないだろう?
そんな風に、被告人は締め括った。

弁護人は考える。
人を殺した、犯罪者。
そんな人間であっても、死刑はよくないというのが彼の持論だ。
死んでは何にもならない。実益がない。
それより、生きて何がしかの償いをすること。
それが被害者――否、被害者の遺族に利することだと考える。
しかし、今回のケースではどうだろう。
被告人の言い分を全て信じるならば。
彼を生かすことは、不特定多数の人間の死を意味する。
その度彼は逮捕されるだろう。
しかし、釈放される度、あるいは獄中で、彼は罪を犯し続ける。
彼を生かすことで生じるマイナスが、プラスをはるかに上回る。
ならば――殺すしかないのか。死刑しかないのか。

例えば、こういうのはどうだろう。
死刑ではなく、無期懲役――否、日本ではまだ認められていない、終身刑。
しかも、完全に人と接することを避けた終身刑だ。
被告人を食事を与えるための窓がひとつあるだけの部屋に監禁する。
無論、自殺などしないよう常時監視つきだ。
これならば、あるいは死刑を免れるのではないか――?

否。
それで何の利があろうか。
生きていることで罪を償うというのは、何も宗教的な意味だけではない。
生きていれば、経済活動を行う。
何かしらを生産し、消費する。それは懲役中であっても例外ではない。
そして、その経済活動は確実に他者への利益となる。
――しかし、これが完全に消費だけになった場合、あるいは著しく消費に偏った場合。
それはただの、税金の無駄遣いというものである。
生きているだけ、消費するだけ。
極論、実は消費だけでも経済的にはプラスなのだが――如何せん、今は殺人者の話だ。
殺人者を立派な個室に閉じ込めて定期的に食事を与えるだけ、など許されるはずもない。

駄目だ。
死刑以外に、適切な対処が見当たらない。

勿論、被告人の突拍子もない話を鵜呑みにするなら、という前提付きだ。
だが、それでも弁護士は考えてしまう。
極論は極論、例外は例外――ではあるけれども。
それが、万分の一であれ、ありえない話でないならば。
考えるのは、法律に携わる自分の仕事だ。

さあ、どうする?

死刑を望む稀有な被告人は、そんな弁護士を見ながら、余裕の笑みを浮かべるのだった。
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きょうのひとこと。

2011-11-08 18:10:26 | いつもの日記。
それでも迷惑メールが減らないという事実orz
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