Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

日航は失敗から学んだか?

2005-08-15 | Mech Eng
  JALウェイズ機のエンジントラブル のニュースをみると,純粋に機械技術者,システム設計者の視点でみても, 20年前の日航123便の事故 の教訓はどこに活かされているのだろうか?と考えざるを得ない.
 どうみても,何かがおかしい.

 日本航空の技術陣,経営陣のコメントを是非聞いてみたいところだ.
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夏休み読書月間 (15) 思いを伝える手法

2005-08-15 | Business
  8/3 の blog で『なぜ「話」は通じないのか ―コミュニケーションの不自由論』を紹介した.
 これも,2週間ぐらい前に Amazon から届いていた,同じコミュニケーションをテーマにした本.しかし,今月は「読書月間」なのでいつもよりも色々乱読していうて,まだ,読み終わっていない.

 本書は,ハーバード大学のビジネス・スクールで使われている「マネジメント・コミュニケーション」の教科書の翻訳.こんなことまで,テクニックとして大学院で教えるんだ...という感じである.
 日本の大学では,やっと数年前から「テクニカル・ライティング」を教えるところがでてきているが,「テクニカル・コミュニケーション」や「マネジメント・コミュニケーション」は,まだほんの一部でしか取り上げられていない.
 本書は,経営的な場面だけでなく,色々と参考になる.


 「自分の思いが受けてにうまく伝わらないことが多い」と思う方にオススメする.


ハーバードで学ぶマネジメント・コミュニケーション―原則・応用・手法
マイケル・E・ハタズリー,リンダ・マックジャネット
生産性出版

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 *最近は,「受けて」側への教育的指導も重要だと感じている.
  どなたか,良い参考書ご存知ありませんか?

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戦争犯罪人と自衛のための戦い

2005-08-14 | Weblog
  小室直紀先生 による 月刊 WILL の 2005年9月号 pp.102-112 の記事「勝てば原爆も許されるのか」も勉強になった.
 
  ロバート・マクナマラ氏 (Robert Strange McNamara) が,第二次世界大戦中,当時最新の経営工学や統計管理的手法で戦術立案をしていたことや,その後,ケネディ政権で国防長官を務め,現在の米国の国防省の数理工学的管理の導入や,核ミサイルシステムの基礎を構築したことはよく知られている.
 しかし,第二次大戦当時,マクナマラ氏らのチームでは,自分たちの立案した,東京大空襲などの作戦の内容が,「負ければ戦争犯罪人だ!」と自覚していたことを,後にドキュメンタリーフィルム上で告白していたことは初めて知った.


 また,おなじ,WILL pp.70-77 の 渡部昇一先生 による記事「東條秀樹宣誓供述書は近現代史の超一級資料」は勉強になった.
 
 米軍のダクラス・マッカーサ元帥 (Douglas MacArthur)
が,晩年,1951年5/3-5/5 の米上院軍事外交委員会で,「日本には固有の資源がない. ...だから彼らが戦争に突入した主たる動機は,自営の為だった.」と証言していたことを初めて知った.

 上記の記事の詳細は,WILL9月号をご覧ください.


 このような歴史的な近代から,現代にかけての歴史的事実は,是非,小学校や中学校でも教えるべきであると思う.
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周恩来と靖国神社

2005-08-14 | Weblog
  正論 の 2005年 9月号 pp.84-92 に発表された, 水間政憲 氏による「あの周恩来が靖国を参拝していた頃の神田と中国共産党の関係」という記事は勉強になった.

 日清戦争後,中国から日本への留学生が増えていたことは以前から聞いていた.1905年には8千600人,1906年に2万人という数字は,当時の交通事情や日本へ渡航する外国人の数を考えれば相当な人数である.
  中国共産党 の創立者12名中,初代総書記陳独秀氏を含む6名が,日本に留学している.結果的に,現代の中国政府の基礎を築いた人たちは,当時の日本で,社会主義を含む「近代」を学んでいたことになる.

例えば「中華人民共和国憲法」のうち,「中華」以外の,人民,共和国,憲法は,すべて日本からの外来語であることが,中国の辞書や言語に関する論文からも明らかであるらしい.

 現在の中国政府の基礎を築いた一人である, 周恩来 氏が,日清戦争の後に日本に留学し,日清戦争や日露戦争での戦死者を祀る,靖国神社の「大祭」を拝観していたという事実も,公に知られている周恩来氏の日記から明らかだという.

 上記の記事の詳細は,正論9月号をご覧ください.


 戦後派の現在の中国共産党幹部は,「建国の母」といわれる周氏の日記や創設者たちの経歴,外来語の由来や意味を勉強していないのだろうか?

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夏休み読書月間 (14) 数学者の半生

2005-08-14 | Education
  Newton 2005.09 号の 138.p に, 現在大妻女子大学 社会情報学部 教授の 野崎昭弘先生 による,『数学に関係する分野の「良書」』として,本書が推薦されていた.
 野崎先生は,数学と計算機科学の分野の研究者として高名な先生である.直接は存知あげないが,学生時代からその著作などでは沢山勉強させていただいている.

 私は,工学部出であり,元々数学の出来はよくないので, 類体論 のような「本当の代数学」は理解できない.
 しかし,著者の東大名誉教授 彌永昌吉(いやながしょうきち)先生 が,数えで100歳であり, 高木貞治先生 の弟子で,また,数学界最高の栄誉であるフィールズ賞の受賞者である 小平邦彦先生 の指導教授であると聞けば,それだけで,その半生はどんなものだったのだろうかと,興味をもったので,すぐに Amazon に注文した.
 
 教育において,家庭の雰囲気,良い恩師や良い教科書との出会い,仲間との出会い,異文化,異分野との交流等がどれほど重要か考えさせられる内容であった.

 数学あるいは数学者に興味のある方だけでなく,学問や教育に興味のある方にオススメする.



若き日の思い出 数学者への道
彌永 昌吉
岩波書店

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夏休み読書月間 (13)  道をひらく

2005-08-12 | Weblog
 帰りがけに,夜食を買うために,コンビニによった.雑誌のコーナーで小説等の並びにあった本書がすぐに目について,反射的に購入してしまった.
 

 本書は,松下電器グループの創業者である,松下幸之助 氏 によるエッセー集である.
 1968年5月の初版で,2005年の1月現在,なんと146刷である.
 

道をひらく
松下幸之助
PHP研究所

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mixi 入会.

2005-08-12 | Weblog
 半年ほど前に,友人から,ソーシャル・ネットワーキングサイト mixi へ招待されていたが,ちょうど,学位論文の直しがあったり,自分の blog で手一杯だったりして,登録していながった.

 しかし,ちょっと思うところあって,遅まきながら,昨夜やっと入会した.

 ニックネームは,Jason である.
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郵便局を創った男

2005-08-10 | Weblog
 「郵政解散」のためか, 空飛ぶ教授のエコロジー日記 8/8 の blog は,珍しく,明治時代の人物,前島密の自伝の紹介である.

 「特定郵便局長」と小作を失った元「地主」の関係,その信頼感をに担保された,郵便貯金,鉄道整備の話しは,「ヘーっ」x 8 ぐらいの感じであった.

 Y先生,大変勉強になりました.

 
 行政改革のための「国家公務員削減」の一つの方策としては,「郵政民営化」はそれほど悪いアイデアではないと思う.しかし,より優先して手をつけるべきことははいのか?現在の法案が良いか?というと,だいぶ問題があったと思う.
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ビジネスパースンの「学び方」色々

2005-08-10 | Education
  プレジデント 2005.8.25 号 のメインの特集は,「学び方」である.

 大前研一,畑村洋太郎,中村孝也,黒木 亮,ショーンK,柴田英寿,八塩圭子の各氏らによる,色々な人の,色々な学び方について,記事やインタビューがまとめられている.
 # 記事の詳細については,ここでは言及しない,興味のある方は購入されたし.

 畑村先生や,柴田さん,八塩さんの話しが,私のスタイルに近いかなと思う.特に,畑村先生のいう「吸収と表出のサイクル」「絵を描くように見る」は重要である.
 私の場合,「溢れるまで入力」「地引き網的読書」と「異分野並行」「異分野連携」等も実践している.

 サイバーエージェントブロードリサーチの協力による,1000人の会社員へのアンケートの分析結果の記事もある.みなさん,あんまり勉強していませんね.

 そもそも,「勉強法」じゃなくて「学習法」じゃないとダメなのでは....
 語感からすると "work" ではなくて,"learn" でしょう.
 
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SEA & FSIJ 合同フォーラム (8/24) のお知らせ

2005-08-09 | Software
              開 催 案 内

            SEA & FSIJ 合同フォーラム
     ~開発最前線シリーズ: 「プロジェクト多すぎ問題」と闘う~

                主催
          ソフトウェア技術者協会(SEA)
       フリーソフトウェアイニシアティブ(FSIJ)


    ***************** 開 催 要 領 *****************

1. 日時: 2005年8月24日(水曜日) 18:30 ~ 20:30

2. 場所: 東京都体育館 第四会議室
 〒151-0051 東京都千駄ヶ谷1-17-1
 http://www.tef.or.jp/tmg/
 (注意)会場の場所は右側に植込があるゆるやかなスロープを降り半地下の
 入口から入った奥の方になります。
 http://www.tef.or.jp/tmg/data/mapn.gif のトレーニングルーム
 健康体力相談室、サブアリーナ 入口とかいてある所からが下りスロープ
 で、研修室と書かれているのが会議室です。

 交通:
  *JR中央・総武線各駅停車* 千駄ヶ谷駅より徒歩1分
  *地下鉄大江戸線* 国立競技場駅より徒歩3分(A-4出口)


3. 講演内容

・テーマ: 「プロジェクト多すぎ問題」と闘う

  話者: 大和 正武 (Red Hat)

 オープンソース開発が普及した結果、Eric. S. Raymond氏が述べたオープンソース開発の前提「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない」が成立しなくなるケースが増えた。開発者の数に対してプロジェクトが多すぎるため、プロジェクトを開始しても「目玉の数」が増えないのである。

 本講演では、まずオープンソースの発展においてプロジェクトが多すぎることがいかに深刻な問題かを説明する。この問題を「プロジェクト多すぎ問題」と呼び、この問題を克服するための4つのアプローチ「リクルーティングソース」、「カテゴリーディストリビューション」、「プログ」、「カテゴリーレビュ」を提案する。特に「リクルーティングソース」については、XTLAというソフトウェアの開発で実践し成功を収めたので、詳しく説明する。

4. 参加費:
 SEA会員(正/賛助)、及びFSIJ会員(正/賛助) 1,000円、
 OSSAJ会員(正/賛助) 、JLA会員 1,000円
 一般 2,000円 (釣銭のないようにお願いします)

5. 定 員: 30 名 (先着順に申込みを受付け、定員になり次第、締切)

6. 申込み方法:下の申込用紙に必要事項をご記入の上、
 SEA SIGOSS 事務局 <sea-sigoss-office@media.osaka-cu.ac.jp>まで
 E-Mailでお申込みください。
 申込受付後のキャンセルは、原則としてお断りします。

 尚、満員でお断りするなどの事情がない限り、こちらから参加申込の確認
 等のご連絡を差し上げることはありません。

7. 今後のスケジュール
 SEA & FSIJ 合同フォーラムは毎月開催しております。9月は大阪で開催の
 予定です。

 予定日時: 9月23日

......................................................................
To: SEA SIGOSS 事務局 <sea-sigoss-office@media.osaka-cu.ac.jp>
Subject: [参加申込]SEA & FSIJ Forum (Aug. 2005)
--------------------
SEA & FSIJ 合同 Forum (Aug. 2005) 参加申込書

※氏名(ふりがな): ( )
所属:
連絡先郵便番号:
連絡先住所:
※Tel:
Fax:
※E-Mail:
※種別(該当欄を黒四角(■)に変更してください):
  □ FSIJ会員(正/賛助) (会員No. )
  □ SEA会員(正/賛助) (会員No. )
  □ OSSAJ会員(正/賛助) (会員No. )
  □ JLA会員
  □ 一般
先頭に"※"がある項目は必須項目です。他はオプショナル項目です。
......................................................................
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夏休み読書月間 (12) ソフトウェア工学,システム工学,経験的観察

2005-08-09 | Software
 本書は,コンピュータ・エージ社から発売される,新しいソフトウェア工学の教科書である.
 # 先週の金曜日,勤務先の社長のところに出版社からサンプルが一冊届いた.
 # 私は Amazon.co.jp に予約注文済みたがまだ届いていない.

 472ページに小さな書体でびっしりという感じで,この分野の日本語で書かれた本としては,久々の「大物」である.英語版は2003/05/08の発売.

 英語版は以下書名で,
 "A Handbook of Software and Systems Engineering: Empirical Observations, Laws and Theories"
 「エンピリカルアプローチ」の元の英文は,直訳すると「経験的な観察」である.

 目次は,以下のとおりであり,要求定義から,設計,構築,検証,導入,保守,計測,実験,経験的な研究までを広くカバーしている.特に10章は,他のこのタイプの本ではあまり言及されない特徴的な部分であると思う.

  第1章 入門
  第2章 要件定義、プロトタイピング、およびモデリング
  第3章 システム設計と仕様
  第4章 システム構築と構成
  第5章 妥当性検査と静的検証
  第6章 テストと動的検証
  第7章 システム製造、配布、および導入
  第8章 システム管理、進化、および保守
  第9章 プロジェクト管理とビジネス分析
  第10章 ユーザスキル、モチベーション、満足度
  第11章 テクノロジ、アーキテクチャ、および企業能力
  第12章 計測、実験、およびエンピリカルな研究
  第13章 結論と課題

 筆者の 一人 Albert Endres は,元IBMのエンジニアで,ドイツの ミュンヘン工科大学 の教授も務めた.もう一人の Dieter Romabch は,ドイツの フラウンホーファー実践的ソフトウエア工学研究所(IESE) の部長である.


 本格的にソフトウェア工学を学びたい人,復習したい人にオススメの一冊.



ソフトウェア工学・システム工学ハンドブック―エンピリカルアプローチによる法則とその理論
Albert Endres, Dieter Rombach (著), 吉舗 紀子 (翻訳)
コンピュータエージ社

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 # それにしても,この手の本で,日本人の書き下ろしのものが少ないのはなぜだろう?
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夏休み読書月間 (11) 英語となかよく

2005-08-08 | Education
 元,朝日ウィークリー編集長,朝日新聞社国際本部副部長などをつとめられ,翻訳家でもある,高橋茅香子さんによる,実践的英語学習法のエッセイ.
 「英語を専門として勉強してこなかった」筆者の「どんなふうに英語を勉強したか」という問いに対する回答であるらしい.

 筆者はあとがきで,『「英語が苦手」という人にこの本をささげたい.』という.「英語となかよくなりたい」すべての人にオススメ.



英語となかよくなれる本
高橋茅香子
文藝春秋

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Jason's Profile なりたかった職業と実際の仕事

2005-08-08 | Profile
 最近は,子供に「将来何になりたいか?」「どんな職業につきたいか?」を聞いても,はっきりと,自分の夢を語れない子が多いらしい.

 私は,子供のころから,比較的はっきりとした「職業に対するイメージ」があった.父親は日本料理の調理師であり,叔父が大学教授(法学)をしていたので,「プロ」とか「専門家」とか呼ばれる職業を目指していた.


 1) 幼年期から小学校低学年: 医師とくに脳神経外科
 第一の理由は,交通事故で頸椎損傷の重症を負った伯母がみじかにいたこと.次に幼年期に米国のTVドラマ:ベン・ケーシーをよく見ていたこと.

 2) 小学校高学年:  造船技師
 医師になるには,小学校時代からとても沢山勉強して準備する必要があることがわかり,あっさりと当初の希望は断念した.
 乗り物の中でなぜか船が好きで,船を設計する人になろうと考えていた.
 のちに,流体力学を専攻することになるのは,このころの志向が関係しているかもしれない.

 3) 中学校から高校: 自動車設計者
 いつのまにか,すこしづつ興味の対象が船から自動車に変わっていた.よりみじかな機械としての自動車に強い興味があった.
 高校時代,数学の成績は悪かった.大学は機械工学専攻を目指すと決めていた.
 (社会科学的な勉強にも興味があった.文系はある程度の年齢になってからでも勉強できるはずだが,それに対して,理工系の勉強は若いうちに習得する必要があると考えていた.)
 高校のころから,専門雑誌などの購読量が増加する.

 4) 大学から大学院: 機械工学からコンピュータシミュレーションへ     
 ゼミは内燃機関の研究室,卒論は機械工作の研究室で超音速流体関係だった.
 4年生のとき,自分のパソコン(8bit: FM-7)を購入しコンピュータシミュレーションから,コンピュータやソフトウェアそのものに興味を持つようになった.
 機械だけでなく,建築や電気科の講義も受講した.
 修士論文は,パソコン(FM-7/OS-9/Basic09)上での流体の数値シミュレーションについてまとめた.
 就職は,数値解析やソフトウェア開発などをしている,小さなソフトウェアハウス兼シンクタンクのような会社だった.

 5) シミュレーション,CAD/CAE,UNIX/RISC,開発技術リーダ
 最初の会社では,数値解析の仕事はほとんどさせてもらえず,主にCAD/CAEなどのエンジニアリング系のソフトウェア開発をミニコンやUNIX上で行った.UNIXそのものとソフトウェア開発における工学的アプローチに興味を持つようになった.
 年収の10%以上を本の購入に当てるようになる.(このあと5-6年ほどはこれがつづく)
 学術的には,大学の研究生として温泉のシミュレーションの研究に参加した.
 シリコンバレーのベンチャー企業にヘッド・ハントされ,その日本法人でUNIXとRISCアーキテクチャそのものを扱うシステム・エンジニアとなった.
 UNIXの最新技術,RISCアーキテクチャ,テクニカル・マーケティング,ライセンス・ビジネス,シリコンバレー・スタイルのビジネスについて実践的に学んだ.基本ソフトウェアの国際的標準化活動にも参加した.また,コンピュータ関係の技術雑誌への寄稿をおこなうようになった.
 日米合弁のソフトウェア会社にうつり,システム・コンサルタントとなった. 
 UNIX上での金融アプリケーションの技術リーダーを務めた.ある程度規模の大きいシステムの設計や,プロジェクト・マネジメント等について経験した.
 
 6) コンサルタント,経営者,研究者
 1992年,現在の勤務先の創業に参加.ソフトウェア設計/開発,情報システムの構築,プロジェクト管理,コンサルテーションなどを行う.1999年から技術部門の取締役となる.知人と,日米にサイドビジネスの会社を設立し取締役を務める.
 ソフトウェア工学への興味が強まり,ソフトウェア設計開発支援システムの開発プロジェクトを発案し,基本設計などを行う.また,それに関連する単行本の執筆,監修なども行う.
 仕事の傍ら,2001年より博士課程で研究をはじめ,2005年に機械,自動車交通,エネルギーの学際的研究で博士号を取得する.(結局,中学/高校時代に一番興味があった,自動車に関連する分野で,博士号をとったことになる.)

 7) 知識経営,技術経営,心理学,認知科学...
 ビジネス的には,知識経営,技術経営や,心理学,認知科学の応用に興味がある.
 また,世の中には複数の博士号をもつ人がけっこういるので,情報系のテーマで2つ目の博士号を狙っている.
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Jason's Profile 影響を受けた人々 (1)

2005-08-08 | Profile
 伝記,作品,著作その他から,様々な影響を受けた人々.
 
 *仕事上で直接接点があった人.
 @面識がある人.



科学者,哲学者,芸術家
 レオナルド・ダ・ビンチ (Leonardo da Vinci)
 ガリレオ・ガリレイ (Galileo Galilei)
 ルネ・デカルト (Rene Descartes)
 フランシス・ベーコン (Francis Bacon)


技術,自動車
 フェルディナンド・ポルシェ (Ferdinand Porsche)
   設計技師,機械技術者,ポルシェ創業者
 ボール・フレール (Paul Frere)
   自動車評論家,ジャーナリスト,レーサー
 トーマス・エジソン (Thomas Alva Edison)
   電気技術者,発明家,起業家,GE創業者


コンピューター,ソフトウェア
 スキップ・ストリッター (Edward Skip Stritter) *
   コンピュータ・アーキテクト,MC68000とMIPSのアーキテクト,MIPS創業
 スティーブ・ワラック (Steve Wallach) @
   コンピュータ・アーキテクト,DG MV4800の主任アーキテクト,Convex創業者
 シーモア・クレイ (Seymour Cray)    
   コンピュータ・アーキテクト,Cray Reaserch創業者
 ジョン・ヘネシー (John Hennessy) @
   計算機科学者,コンピュータ・アーキテクト,MIPS創業者
 ジョン・マーシー (John Mashey) *
   ソフトウェア・アーキテクト,MIPSアーキテクチャに関与,コンサルタント
 ブライアン・カーニハン (Brian W. Kernighan)
   計算機科学者,「プログラミング言語C」の共著者,「プログラム書法」の共著者,AWKのK
 ビル・ジョイ (William N. Joy) @
   計算機科学者,BSD系OS開発者,Sun Microsystemsの創業者
 カーク・マクージック (Marshall Kirk McKusick) @
   計算機科学者,BSD系OS開発者,コンサルタント
 デニス・リッチー (Dennis MacAlistair Ritchie) @
   計算機科学者,UNIXの開発者,C言語の開発者
 ケン・トンプソン (Kenneth Thompson)
   計算機科学者,UNIXの開発者
 ピーター・ワインバーガー (Peter J. Weinberger) @
   計算機科学者,AWKのW
 J.P プラウガー (P.J. Plauger)
   計算機科学者,コンサルタント,「プログラム書法」の共著者
 B.J コックス (Brad J. Cox)
   計算機科学者,Objective-Cの開発者
 バートランド・メイヤー (Bertrand Meyer)
   計算機科学者,Eiffelの開発者
 ニクラス・ビルト (Niklaus Wirth)
   計算機科学者,Pascal,Modula,Modula-2の開発者

   
 
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夏休み読書月間 (10) 科学を読む,ラッコを思う

2005-08-07 | Weblog
 科学雑誌 Newton の 2005年9月号 は,面白い記事が多い.普段,あまり科学的な情報に目を通さない,文系の人(例えば文系の科目の先生)にも楽しめる内容だと思う.

 『宇宙に「無限」は存在するか』というのがメイン特集である.円周率から,有理数,無理数,微分積分など,さすがにうまくまとまっている.『相対性理論のQ&A 読者の疑問に答えます!』の説明も判り易い.

 この他に『数千キロを旅するウナギ - 謎の生態』という記事は勉強になった.

 個人的に一番気になったのは,『危機にさらされる野生動物 ラッコ』という記事であった.

 ちなみに,私が ラッコ のことを知ったのは,以下の童話からだった.


いたずらラッコのロッコ
神沢利子 作 / 長 新太 絵
あかね書房

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 *小学校低学年ぐらいまでのお子さんには,絶対の自身をもってオススメできる秀作.
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