新古今和歌集の部屋

塵劫記 船積運賃の事


ふなづみうんちんの事
▲あるひは米二百五十石つみていつ方へ成ともつくる時にうん
ちん百石に付七石づゝ右二百五十石の内にてはらふ時うんちん
何程ぞといふ 運賃十六石三斗五升五合一夕4才なり。まづ
弐百五十石に七石をかくれば一七五となる。是を百七石にて
われば運賃しるく也。又右の本米は何程ぞといふ
二百三拾三石六斗四升四合八夕六才なり。右の二百五十石を百七にてわればしるゝなり。
▲米かいにいづかたへなりともくだる時に銀十貫弐百匁あり
又人のことづかり銀六貫八百目くだす時二口合十八貫目なり。
▲米の相場 十石に付  弐百四十二匁也
▲うんちん 十石に付  八匁づゝなり
▲米買申候のつかい銀  九拾匁入なり
右の十八貫目にてうんちんづかいはらひて米何程づゝぞと云
七百十六石四斗づゝ也。まづ相場二百四十二匁にうんちん
八匁をくわへるときに二百五十目と成。是を左に置て右に
十八貫めと置て此内つかい九十匁引残て十七貫九百十匁ある。是を
左の二百五十目にてわれば七百十六石四斗としゝ也。
又人のことづかり銀六貫八百目のぶんには米何程わたして
よきぞといふに二百七十石六斗四升なりといふ。




増補頭書 新編塵劫記大全
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