射は六藝の一つに
して、和漢の禮書に
のせたり。菅公とし
若く文筆に心を
ゆだねる
のみなりしが、
一日衆とゝ
もに、
射をこゝ
ろみ
給ひしに百
發百中、人
驚ろかざる
なし。是天
授にして
俗
眼
の
は
か
る
べ
きに
あら
ず。
讒者の舌頭利
劔よりも甚しく
賢人君子これに
くるしむこと、古へ
よりすくなからず、
周公猶菅
蔡の禍あり。
されど後世其
賢を賢と
して尊み
其悪を悪と
して
憎める。皇天
の明々豈尊
からずや。屈平
江潭にさまよひ、
離騒を作りて
猶君のさとら
ざるをかなしみ、
一言これを怨る
なし。菅公西
鄙の塵に交
れども、一句一章、
君をおもはざる
なし。孔子ノ曰ク、
伯夷叔齊は舊
悪を念はず、怨こゝ
をもて希なりと、彼菅
家後草を見て、深く
これを察すべし。をしい哉、
三善清行が書を贈て、
諫めしをもちひ給はず。
終に此患にあたり給ふ事を、
天なりといはんか。
純陽の気欝して、憤を雷に発す。
菅公の如き聖賢、冤に依て
西鄙の塵を蒙る。
公は怨まずといへ
ども、天これを
憤り、
しば/"\
宮殿に
霹靂
す。
法性坊
勅に
應じて、
都に
出る時
加茂河の
洪水止て
陸地となる。
其高徳よく
天の怒を
宥ん
事、
必せり。
鷽替の御祭事は、毎歳正月七日の夜
酉の刻頃、参詣の老若男女、木にて作りたる
鷽の鳥を調へ、互ひに袖に隠し鷽かへんと
訇り合て、双方より取替る事なり。其中に
社司より金色の鷽出るを是に當たるは
幸福ありとて、かく集あらそふことゝぞ。其夜
薬師堂にて追儺の式も有ていとにぎはし。
和漢三才図會曰鷽正字未詳状大於鴬頭真
黒両頬至頸深紅觜短而黒背胸及翮灰青
帯微赤羽尾黒其声円滑而短鳴時随声両
脚互挙如弾琴揺手故俚俗称宇曾弾琴
或以形麗声艶曰宇曾姫雄呼晴雌呼雨。
大和本草ニ雄ヲテリウソト云紅シ雌ヲアマウソ
ト云アカゝラズ其声如嘯ユヱニ名ヅク云々
神廟は筑前
宰府にあり、
宗廟にならべて、
四時の祭祀怠
らず。宮殿の壮
麗いはん方なく、
王公大夫より以下、
尊信せざるを
なし。
実に九國の冠たり。
神霊の顕然なる
ことは、諸人の
しる所
なれば
こゝに説かず。
漢土に於いてもよく
是をしる。明の
薩天錫が詩に
いふ
無常諸法現
神通
千里飛梅一
夜松
萬事夢醒雲
吐月
観音寺裡一
声鐘
夕殿螢
飛思情
然
秌燈挑
盡未能
眠
最新の画像もっと見る
最近の「その他」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事