解釈 起句
「烏啼」 - カラスが鳴くこと[11]。烏啼を、楓橋の南西にある山(烏啼山)とする説もあるが[11]、この詩が有名になってから名付けられたものに過ぎない[13][14]。烏鵲(うじゃく)がカササギを指すことから「烏」をカササギとする解釈もある[10]。
10 麓保孝「「月落ち烏啼いて」がよい ―「楓橋夜泊」の詩について―」『時事通信 時事解説版』第7003号、時事通信社、1969年3月7日、2-7頁。
「霜滿天」 - 霜の降りるような寒気[11]、モヤのような霜の気配が天に満ちること[12]。当時の中国では、霜や雪を司る秋の女神の青霄玉女(せいしょうぎょくじょ、青女)が天から霜を降らせると考えられていた[12]。