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新古今和歌集の部屋

光る君へ まひろが子守歌代わりに読んだ漢詩 李嶠

 

(28)一帝二后 - 大河ドラマ「光る君へ」

(28)一帝二后 - 大河ドラマ「光る君へ」

年の暮れ、まひろ(吉高由里子)は道長(柄本佑)との子を出産。宣孝(佐々木蔵之介)は子を賢子と名付け、約束通り我が子として育て始める。一方、道長は入内させた娘の彰...

大河ドラマ「光る君へ」 - NHK

 

 

 蘭 李嶠

虚室重招尋

忘言契斷金

英浮漢家酒

雪儷楚王琴

廣殿輕香發

高臺遠吹吟

應擢秀

誰肯訪山陰

 

まひろ 虚室、重ねて、招き、尋ね、忘言、断金、契る。英(はなぶさ)は、漢家の酒に浮かべ、雪は……

一同 お帰りなさいませ。

まひろ どうなされました。

宣孝 言うべきか、言わずにおくべきか、迷ったが、知らせないのも悪いと思ったので、言う事にする。左大臣樣が高松で倒れられ、御危篤だ。

宣孝 余計な事を申したのかのう?

まひろ いえ、お教え下さり、ありがとうございました。

 読み下し文(嵯峨天皇 李嶠詩殘巻 講談社 1948年より)

虚室重ねて招尋す。

言を忘れて斷金を契る。

英(はな)は浮ぶ漢家の酒。

雪は麗ぐ楚王の琴。

廣殿輕香發す。

高臺遠吹吟ず。

汾河應に秀を擢くべし。

誰か肯へて山陰を訪はむ。

 

李嶠

中国、初唐期の詩人。字は巨山。趙州(河北省)賛皇の人。15歳にして五経に通じ、20歳で進士に登第した。武后のときに同鳳閣鸞台平章事(宰相)となったが、玄宗の世(712~756)に滁州(安徽省)別駕に左遷され、ついで廬州(安徽省)別駕に移され、70歳で没した。文才に恵まれ、初め駱賓王、王勃と交遊し、中ごろには蘇味道とともに「蘇・李」と並称され、晩年には文壇の長老となった。「文章の四友」(杜審言、李嶠、崔融、蘇味道)の一人。わが国では平安朝以来、李嶠の詠物詩が読まれ、早くに中国で散佚した『李嶠雑詠』は、今日、日本に伝存する。

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