新古今和歌集の部屋

見立伊勢物語 武蔵野 左 喜多川歌麿 浮世絵復刻コレクション

 
 

喜多川歌麿

見立伊勢物語 武蔵野 大判3枚のうち、左

 
 
 

伊勢物語

むかし男ありけり。人のむすめを盗みて、武蔵野へ率てゆく

ほどに、ぬすびとなりければ、国の守にからめられにけり。

女をば草むらのなかに置きて、逃げにけり。道来る人、この

野はぬすびとあなりとて、火つけむとす。女わびて、

武蔵野は今日はな焼きそ若草のつまも籠れれり我も籠れり

とよみけるを聞きて、女をばとりて、ともに率ていにけり。

 

きめ出し(エンボス印刷)

五人の女が、満月の夜、若い男女を探し出している。

男は頰被りして、すすきの原に隠れている。

 

吉田 暎二(よしだ てるじ、1901年2月5日 ‐ 1972年9月30日)は、大正から昭和にかけての浮世絵研究者、歌舞伎研究者。

 


令和2年10月18日 壱

コメント一覧

jikan314
Shanxi様
平成後半になって、古き良き物を世間が見直す様になった気がします。
これで今月入手のコレクション紹介は終わりますが、今は源氏、西行、歌論、漢詩を読み込むのに四苦八苦しております。
小遣いの範囲内なので、ショボい物、紙くず寸前の物ばかりですが、又入手したら拙blogで紹介いたしますので、ご覧頂ければ幸いです。
拙句
晴れ曇る時のうつろひ時雨かな
(写真を撮る時に暗かったり、急に日が差したりして、微妙に変わるのに、苦労しています。時と時雨と言う歌病の典型的俳句ですね)
3948Thankyoufoureight
成る程。
その方が女形に見えて人目にも分かりにくいですね。

そこまでは読み取れませんでした。
脱帽(笑)

わたしも日本舞踊の知り合いがいて、招待をされて幾度か観に行きました。

男役の浦島太郎と、女役の役割とは歩く時の足の向きが違う所まで実際に股と足の向きで表現していることを聴きました。

八百屋尾七は観ていて泣けました。

藤娘は息も止まり唾を飲み込むのも忘れてしまいました。

白波五人男も良かったです。

ライト、衣装、背景、道具、など総合芸術だと感じました。

江戸で栄えたそうです。

江戸文化は凄い弾けていた時期だと感じます。

先生これからもいろいろ教えてくだされば嬉しいです。


感謝。

Shanxi.
jikan314
本当の伊勢物語絵巻では、追い掛けるのは国司の役人なのですが、それでは艶では無いと歌麿は思ったのでしょう。
男は若衆の割には、女は年配の色香が漂う様に見えます。
男をめぐって、女同士でいさかいが有って、逃げた男女を探していると見立てたのでしょう。
若衆は、女にも見えますが、かろうじて刀を持っていますね。
春信でも、女と見える男を描いています(拙blog鈴木春信参照下さい)
粋と言う江戸時代の文化が表現されていると思います。
3948Thankyoufoureight
説明が下手でした。ごめんなさい。
解説吉田暎二先生の『二人を追いかける五人の女』→『影にうずくまる恋人の』とあり、この恋人は『逃避行した2人の女性』をさすのか、それとも追いかける五人の女性のことを述べておられるのでしょうか、と言うことでした。

宜しくお願いします。
分かり難くてすみません。

Shanxi.
3948Thankyoufoureight
Jikan314先生。
ありがとうございます。
今日は一番左の絵画のですね。

逃避行した2人を探しにいくお友達五人の説明だと思います。
左の二人は先に歩いて行ってしまい後からの人を暫し待っておられるのだと思います。

別の出典の説明文ではその待っている2人の説明が男性と女性(座っている方は艶がある)みたいな説明ですが、見た目ではどちらも女性に私には見えます。

提灯を持った方は仕草が女性のように見えるのは納得です。


若者とは、男性のことでは無くて女性のことも呼べますが、どうも髪型が男性には見えず女性に見えてしまいます。

その説明が私には難しいです。

後からの探しにいく五人は全て、女性なのでしょうか?

教えて頂ければ幸いです。

Shanxi.
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