新古今和歌集の部屋

光る君へ まひろが漢詩を読んでいると隆家が 白居易 長恨歌

(48)物語の先に - 大河ドラマ「光る君へ」

(48)物語の先に - 大河ドラマ「光る君へ」

まひろ(吉高由里子)は倫子(黒木華)から道長(柄本佑)との関係を問いただされ、2人のこれまでを打ち明ける。全てを知った倫子は驚きと共に、ある願いをまひろに託す。...

大河ドラマ「光る君へ」 - NHK




金闕西廂叩玉扃轉教小玉報雙成
聞道漢家天子使九華帳裏夢中驚
攬衣推枕起徘徊珠箔銀屏邐迤開
雲鬢半垂新睡覚花冠不整下堂来
風吹仙袂飄颻擧猶似霓裳羽衣舞
玉容寂寞涙欄干梨花一枝春帯雨
含情凝睇謝君王一別音容兩渺茫
昭陽殿裏恩愛絶蓬萊宮中日月長
迴頭下望人寰處不見長安見塵霧
唯将舊物表深情鈿合金釵寄将去
釵留一股合一扇釵擘黄金合分鈿
但令心似金鈿堅天上人間會相見
臨別殷勤重寄詞詞中有誓兩心知
七月七日長生殿夜半無人私語時
在天願作比翼鳥在地願為連理枝
天長地久有時盡此恨綿綿無盡期

婦人苦

蟬鬢加意梳蛾眉用心掃幾度曉粧

  

(紅葉が書物に落ちる)

乙丸 お、お方様!

まひろ 帥様!

隆家 もう帥ではない。

隆家 中々に風情のある住まいだな。

隆家 太閤様の御加減が悪いそうだ。

 

読み下し 

金闕の西廂に玉扃を叩き
転じて小玉をして双成に報ぜ教む
聞く道く漢家天子の使と
九華帳裏夢驚く
衣を攬り枕を推し起ちて徘徊し
珠箔銀屏邐迤として開く
雲鬢半偏して新に睡覚め
花冠整はず堂を下りて来たる
風は仙袂を吹きて飄颻として挙り
猶霓裳羽衣の舞に似たり
玉容寂寞として涙闌干
梨花一枝春は雨を帯ぶ
情を含み睇を凝らし君王に謝す
一別音容両ながら渺茫
昭陽殿裏恩愛絶え
蓬莱宮中日月長し
頭を廻らし下のかた人寰を望む処
長安を見ずして塵霧を見る
唯旧物を将ちて深情を表すとも
鈿合金釵寄せ将ち去らしむ
釵は一股を留め合は一扇
釵は黄金を擘き合は鈿を分つ
但心をして金鈿の堅きに似しむれば
天上人間会ず相見む
別に臨みて殷勤に重て詞を寄す
詞中に誓有り両心のみ知る
七月七日長生殿
夜半人無く私語の時
天に在りては願はくは比翼の鳥と作り
地に在りては願はくは連理の枝と為らむと
天長く地に久しきも時有りて尽く
此の恨は綿綿として絶ゆる期無からむ

コメント一覧

jikan314
あららぎ様
最後の、
天に在りては願はくは比翼の鳥と作(な)り、地に在りては願はくは連理の枝と為らん
は、故事成語となり、現在でも使われますね☺️
jikan314
あららぎ様
コメント嬉しいです(*^ー^)ノ♪
菅原孝標女が、源氏物語の幻を読み、まひろに感想を述べていますので、その繋がりで長恨歌を読んでいたと推察します。
このあと、数件の記事を書いて、平安オタク😆から解放され、源氏物語、平家物語、新古今和歌集に戻る事が出来るので、肩の荷が下りた気がします。
又御來室いただけば幸いです😉
あららぎ
いと難し😓
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「漢詩」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事