誹諧哥
是は、いかなるをいふにかあらん。まさしき樣しる人なし。
公任卿なども不知之。而通俊、なにと心えたるにか有
けん、入於後拾遺。經信卿云、入誹諧哥にて、こと事の
わろさも被知云々。誠如公任經信不知ほどのことなれ
ば、末代人非可定。又千載集にもあり。大かたは、さよ
めるべきやらんなどは、推せられ共、其樣知事な
し。後拾遺、千載集に入たる哥は、物狂の事なれば、
さやうの哥をいふにやあらむ。但、是を知がほに定
には非ず。哥躰可見古今也。或説曰誹諧有樣々。
一俳諧 二誹諧 三俳諕 四滑稽
五誹讔 六謎字 七空戯 八鄙諺
九狂言 此等子細未弁之。
※読めない部分は、国文研鵜飼文庫を参照した。