京都坊目誌上京第二十七學區(吉田町)之部 363頁下段 古蹟 ○吉田經房ノ趾 字中小路にあり。今詳ならず。或は云う。舊龍神院門前の地なりと。藤原經房は甘露寺家の祖也。此所に別業を構へ卜居す。故に吉田と號す。其孫經俊吉田大納言と稱す。又坊城經俊の子俊定。其子經長定房とす。 京都坊目誌 大正4年 碓井小三郎 編 明月記 元久二年六月八日によれば、「土御門の先」とあるが、中小路であれば、「近衛の先」となる為、中小路より北に吉田経房邸があったと考える方が合理的である。