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精神科病棟

2015-01-25 20:30:37 | 精神科病棟
看護師とのかかわりはそうない

食事の配膳のときとか

薬の配薬のときとか

風呂の見張りとか

付き添いの外出のときとか

そのような機会にしかふれることはない

持ち物やなんかを預けているから

そのような機会の時には話をする

外泊ができるようになると

その手続きの機会に話をすることはある

看護師のほうから積極的に話をしてくることは

あまりそうない

医者は緊急時の時にはよくみてくれるが

様態が安定してくると

診察の頻度を減らそうとする

今までこのようなことを入院でなかったんだけど

この病院では医者が診察の頻度を減らそうとした

毎日のように診察に来るものだと

思っていたから

病院によって違うんだと感心した

付き添い外出ができるようになり

午前中の良い時間に30分くらい

外に看護師さんと出ることができるようになった

病院の入り口の近くにある

ベンチに座りゆっくり日向ぼっこをした

外の空気が吸えるのは1日にその1回きりだからだ

そして帰りに病院のお店にいき買い物をする

看護師つきの外出の場合タバコは吸えない

敷地外だからだ

入院すると最初のほうに

心電図とMRIをとられる

その結果がどうなのかは教えてもらえない

何もないのだろう

看護師付きの外出ができるようになると

今度は病棟外のOTに参加できるようになる

病棟内のOTには自然参加する

私は見舞いのときに絵の道具を持ってきてもらい

暇なときに絵を描いてすごすことにした

暇しかないのだけど

スマートホンで音楽を聴き

絵を描くのだ

OTで塗り絵の時間があり楽しみにしていた

少し物足りない感じはしたけれども

時間つぶしには良い感じだった

病院によってはいろいろな経験者がいるから

そんな人と話をするのも面白かった

精神科病院によっては薬物依存の人もいるところもある

場合によっては警察に連れて行かれる人がいるらしい

この病院は薬物依存の人はいないみたいだった

病院により診察態度も

部屋の配置も違ってくるみたいだ

ある病院では大部屋ばかりで個室が数室あり

保護室が3部屋しかないところもある

隔離室が4室ほどあり

保護室が10室ほどあり

大部屋が2室ほどの

患者数20名ほどの病院の病棟もある

病棟によっても様子が違うのだろう

急性期病棟と慢性期病棟とでは

話が違ってくるのだろう

こうして入院はまだ続いた

精神科病棟

2015-01-24 12:37:05 | 精神科病棟
精神科病棟のランキングの本がある

ランキングがどのように

つけられているのかはわからない

部屋を移動してから見舞いが来た

見舞いは両親と家族と彼女だった

見舞いを断れる人もいるみたいだ

誰がよくて誰がダメなのかを

誰が決めているのだろう

父は私の後見人になっているみたいで

入院を決めることができるみたいだ

最初の入院のときに

簡易裁判所に行って来たらしい

入院の見舞いのときに病院内の外出が可能で

本当は院外に当たる敷地に行き

タバコをすわさせてもらった

病棟から外に出て帰ってくると

ボディーチェックを受ける

危険物を持ち込んでいないかを

検査するらしいのだが

おいらから言わせれば

箸もメガネも危険物である

紙ですら危険物になる

物自体が使いようによって危険物だ

用途が決まっているから

通常は用途に縛られて考え及ばないけど

用途に縛られなければ

簡単に危険物になるものだ

テレビや食事のときを機会に

病院内での交流が増えていく

OTを受けるようになるとまた

交流が増えていく

廊下を歩く人がいる

病棟内にしかほとんどいれないから

足腰が弱るのを気にして

廊下を歩いているみたいだ

何週も廊下を歩く人の流れがある

それはだいたいにおいて夜に行われる

買い物のお菓子で夜になると

お菓子パーティーが開かれることがある

そのお菓子パーティーが注意で

お菓子を提供しないと愚痴を言われる

だから私は参加しない

毎回お菓子パーティーのために

お菓子を用意していられないからだ

ただ乗りをしすぎると不評を買うのだ

面倒くさいパーティーには参加せずに

カップ麺を食べているほうが

おなかがふくれるというものだ

夜になると電話のコーナーが混雑し始める

連絡を取っているのだろう

見舞いに来てほしいだとか

いろいろ用件を話したりだとかあるのだろう

患者同士の連絡先の交換などもある

だいたい連絡先を交換して

連絡が続くことはそうない

住む地域が違うからだ

何度かは連絡しあうのだけれども

ある程度すると自然消滅していく

何年かぶりに連絡を受けると

いつの入院のときの誰だったか迷うときがある

皆が一回の入院でよくなるわけではないのだ

何度か入院を繰り返すのである

入院してくる人は薬をどうこうしている場合が多い

断薬してみたりしているのだ

私はタバコも酒もやるから薬も気にしないようにした

必ずからだにためになるものしか

口に入れないということはできないのだ

食物繊維なんてウンチになるだけだ

そういうもんだ

7時起床の21時消灯で病院は動く

薬の飲んで眠れないと追加の眠剤が何時かまでは

許されている

私の場合は追加の眠剤をあまり必要としなかったから

何時までがそのタイムリミットだったのか覚えていない

何度かいろいろの病院に入院していると

入院仲間と入院中に会うときがある

あなたも入院していたのですかという具合にだ

あまりよろしくないお互いのからだを

どうしていたのと話し込むのである

そうやって入院生活は続いていく

精神科病棟

2015-01-23 12:14:37 | 精神科病棟
保護室という監禁部屋を出ても

少し大きな保護室に移動するだけだ

二重扉で鍵が外からかけることができる

トイレも室内にあり

監視カメラもある

その病院では隔離室と保護室と大部屋がある

隔離室が4部屋くらいで

保護室が男子側で8室くらい

大部屋が2部屋ある

男子側と女子側のゾーンがあり

女子のゾーンには男性は入ることができない

男性のゾーンに女性が入ることはできない

女性専用のホールがあり

テレビがあり椅子がある空間がある

男子には専用がなく男女共用の

ホールがある

そこで男女のリクリエーション等がある

保護室の鍵は閉められなかった

部屋から出るのは自由みたいだ

食事はホールでとることになる

昼間はホールに人がたまるか

またはOTという作業療法を受ける

基本外出は医者の許可が出るまでできない

病棟内で過ごすしかないのである

食事の席は決まっていないが

だいたいどの辺を誰が座るという

暗黙の了解がある

名前が呼ばれたら食事を受け取り

席につき食事を始める

食事が全員終了するころに

薬台が出てきて

並んでいる順に看護師が薬を配る

風呂は昼に入る

大枠の時間が決まっていて

順次自由に入ることになるが

風呂の湯が汚れることを嫌い

風呂の時間の前半に大半の人が入る

介護用の風呂と自由に入れる風呂がある

風呂はゆっくり入りたいから

前半の組には入らなかった

昼の時間はリクリエーション以外には

することはそうなく

将棋やオセロやトランプを

気が向いたらするという感じになる

テレビは消灯時間まで始終つけられている

電話はそのスペースがあり

携帯電話がある今でも

電話ボックスのような部屋に入って

電話をしなければならなかった

スマホが普及して室内で音楽を聴いたり

いろいろなことが可能になったが

電話は基本的に電話ボックスの中だった

保護室にはトイレがついているけれども

大部屋にはトイレはない

保護室のトイレは仕切っていない

共用のトイレがあり

そこにコイン洗濯機があり

コイン乾燥機があり

そこで洗濯を済ませる

病院内に店があり

病棟から出て買いに行かないといけないため

病院によってはリストを見て何がほしいか

紙に書き出してリクエストするところがある

または看護師にお願いして買ってきてもらう

病院内の外出は

付き添いつきで可能の場合と

単独で可能の場合とがある

外泊も付き添いつきで可能の場合と

単独で可能の場合がある

だいたいの病院がそうだが

開放処遇になるまでに段階を踏む

こんな感じで入院が進んでいくことになる

医者のワンクールは3ヶ月だが

生活保護の患者にとっては1ヶ月がワンクールだ

それ以上は地域で暮らせなくなるからだ

医者のワンクールは診療報酬の関係からだ

病棟は男性閉鎖病棟・女性閉鎖病棟

男女の閉鎖病棟・開放病棟とある場合が多い

そして病棟を移動するとワンクールのびる

精神科病棟

2015-01-22 10:12:05 | 精神科病棟
保護室での拘束が少しゆるめられた

体が大の字でなく少しゆとりができた

私はこのからだの動く機会に

拘束帯をいじりたおした

手の周りをぐるっと回ってるわっかの中に

薄くマジックテープで止められた部分がある

指を何とか突っ込んでマジックテープをはずしてみた

マジックテープをはずすと

拘束帯のしまりはゆるくなり

スポット腕からはずれる

私は拘束帯を全部はずした

拘束帯を全部はずして

室内のトイレに座りゆっくりしていた

しばらくしてカメラで見ていたのだろう

看護師がやってきた

はずしたら駄目じゃないですかといいながら

もう一度拘束帯をはめようとする

これははずれるものなんでしょう?

拘束帯をはずせる

これを看護師は医者に報告したのだろうか

その日から拘束帯がなくなった

扉の外側で看護師がコードを巻いていた

そのコードを巻く道具がくるくる回るたびに

アニメーションのように映像が見える

何かそういう道具なのかなと

近づいていくがそういう気配がない

どうなっているんだろうと思っていると

看護師がコードを巻くのをやめる

なにがどうなってるのだろう

窓の柵に千原ジュニア株式会社と描いている

なぜお笑い芸人の名前があるのだろう

部屋の傷や汚れを見ていると

何かの模様のように見える

なんだこの面白い模様はと思い

部屋の中の模様を確認する

見方によってはいろいろと

面白い模様になっているのだ

なんとなく部屋にいても面白い感じになってきたが

それでもこの監禁部屋はいただけない

早く出たいと思うようになってくる

だんだんと監禁されている状況に

怒りを感じ始める

壁に寄りかかり頭だけで倒立してみる

あまりにも腹が立つので

頭に血を上らせてみた

監禁されている状況がむかつくのだ

カメラの向こうからこちらを見ていると考えると

無性にむかついてくるのだ

私はカメラに向かってケツの穴を見せた

こいつらはなにを考えているんだ

何の治療のために監禁する必要があるんだ

わけのわからない映像や

わけのわからない声は聞こえる

そしてそれが妄想に結びつき

それらをどうにか打ち消そうとしているのに

わけのわからない模様や

わけのわからないトリックがある

こいつらの頭はうじ虫でも

沸いてるんじゃないだろうか

ムカついて仕方なくなったが

部屋からは出してほしいから

従順にならざるを得ない

静かにすることにした

静かにすごしていたら出してくれるだろう

そう考えて静かにすごすことにした

そうやっているとその日

保護室から開放された




保護室をいくつかの病院で経験したが

だいたいの保護室には落書きや模様がある

どうやって何も持ち込めない部屋に落書きをし

模様を描いているのかわからない

となると

病院側が落書きや模様を書いているのだろうか

そしてその模様や落書きは

なんとなく落ち着いたころには

なんとなくいい感じに見えてくる

それでも監禁されている事実に変わりなく

いずれムカついてくるのだ

ムカつくのが先か落ち着くのが先かという

そういうところもあるのだけど

保護室の落書きや模様について

何がしかの効果があるのは事実だ

精神科病棟

2015-01-21 17:01:32 | 精神科病棟
拘束帯をつけられて狭い部屋にいた

保護室というのは病院によって

大きさがまちまちだ

広い部屋に監禁される場合もあれば

狭い部屋に監禁される場合もある

この病院は狭い部屋だった

拘束されて寝ることができなかった

動かなければいずれ寝るものなのか

拘束されたショックをよそに

いずれ寝入っていた

拘束された日って薬を飲んでいたのだろうか

保護室という監禁部屋から出ると

薬を飲み始めるのだけど

監禁されている最中は薬のことを忘れている

妄想が支配する

おまえは忘れ去られた人間なんだよ

あまりにも部屋に看護師が来ない

私は拘束帯をどうにかしてはずそうとした

強引に引っ張ってみたらボタンが外れた

片側が自由になった

拘束帯は両手・両足・腰についている

そしてベッドに固定されるのだ

鼻がかゆくてもかけない

足がかゆくてもかけない

大の字になるように固定される

私に映像が浮かんだ

王宮に馬車が入っていく映像だ

きれいな映像が頭に流れる

何なんだろうと思っていると

今度はアスキーアートの映像だ

波打ち際の映像や文字が浮かんでくる

なぜ映像が頭に浮かんでくるのかなんか

わかるはずもない

拘束されても布団をかけてくれるから

気持ち悪くて指先で布団を床に落とす

片側の拘束帯が外れているのを

カメラで確認したのだろうか

急いで看護師が現れて

拘束帯を取り付けに来る

暴れると思っているのだろうか

看護師の手が震えている

部屋が伸び縮みする錯覚が浮かんだ

部屋に入ってくる看護師の胴体が長く足が短い

目がおかしくなっているのだろうか

またわけのわからない世界に入っている

宝くじの音楽が流れる

宝くじのコマーシャルが延々と流れるのだ

なにを考えているんだろうと思った

いま宝くじを買える状況ではないからだ

拘束されて寝ている

大きなカメラが私を見ている

私はくくりつけられてすることがないから

歌を唄うことにした

最後まで知っている歌はそうなかった

カラオケに行っていると文字か出てくるから

歌を暗記することをしなくなったのだ

いい加減な歌を唄っている

歌詞はどうでもよかった

気晴らしにはよかったのだろう

しばらくして隣の部屋から声が聞こえ始める

助けて、助けて、助けて

隣の部屋も監禁部屋なのだろう

助けての声を聞きながら歌を唄う

声に応えようとしても反応はないのだから

ただ歌を唄うしかないのだ

精神科病棟

2015-01-20 22:03:37 | 精神科病棟
私は意味不明になり入院した

そこは精神科病棟だった

薬を飲まないということをして

錯乱したのだった

入院は拒否していない

しかし入院の形態は医療保護入院だった

病棟からの外出はできない

外出ができないということは

タバコを吸えないということだ

病院は施設内に喫煙所を設けないことで

国から補助金が下りることになっている

国からの補助金のために

喫煙スペースをなくした病院がけっこうあるのだ

私を悩ませる意味不明の世界と喫煙できないというストレスとが

私にのしかかる

意味不明の世界は意味不明だ

なにやら聞こえ

なにやら見えるのだ

そしてそのために妄想がときおり支配し

私を混乱へと連れて行く

外から鍵のかけられた部屋に案内され

中から自由に外に出ることができない

病室にはトイレがあり

監視カメラがついている

扉は2重扉になっている

意味不明の世界が激しくなると

狭い部屋に連れて行かれて

拘束帯というもので手足を縛られる

私が何をしたというのだろう

ただ私は普通に暮らしたいだけだ

普通に起きて

普通に寝て

普通に仕事をして

普通に遊びたい

しかし薬を飲むと

眠たくて仕方がなくなる

寝て・寝て・寝て・寝て

私はそんな生活の中で

薬こそ害悪なのではと思い始めた

私の頭がその薬によって

わけのわからない世界や

わけのわからないことから

遠ざけてくれているなんて

思いもよらなかったのだ

こころの傷を治しはしないが

痛みを緩和することをしている

そして

大脳新皮質が薄くなってしまっているために

おきているさまざまな不具合を

何とか調整しているなんて

思いもよらなかったのだ

私はなぜこの扉に閉ざされた部屋にいるのだろう

私たちは社会に戻っても自由ではない

自分の部屋から出ることがあまりなく

そして外出するところがそうないのだ

閉ざされた部屋で薬と食事の配膳を待つ

世界がどう変わっていこうが

関係ないかのように

ブロイラーのように

閉ざされた部屋にいて食事と薬の配膳をまつ

私たちに開かれた世界はあるのだろうか

入院一日目

私は意識を失い気がつくと

看護師に頭を踏みつけられて

後ろ手にまわされ

保護室という隔離室で

拘束されていた