あんたにはたくさんの期待をかけていた
そう母が言った
それがオイラにとっては
迷惑でしかなかった
何をするにしても
いきずらさをかんじた
軍鶏という漫画がある
そこで主人公は親殺しをするのだけど
オイラと同じような状況だった
オイラは親殺しをせず
気が狂った
自分で自分の枠を狭くしていた
道がほかにない
指針ががない
なにが幸せであり
そして自分を肯定する言葉もなかった
どこの誰かを気にして
小さく固まろうとしていた
世の中はルールはあるけど
ただそれだけだとも気が付かなかった
母のおいらへの期待は裏切られた
だからか知らないけど
母はオイラが死んだらええのにと
思ったことがあるらしい
でもね
それもどうでもええんやな
オイラにとっては
いましあわせならどうでもええ
宇宙のことも
地球のこれからも
どうでもええように感じる
おいらは
なんでこうなったかはあまり考えない
それはそれでええ
期待が災いになることもある
だからパンドラの箱に
希望が残された
オイラのパンドラの箱は開かれた
けど全てをの災いを収めたこの箱から
しあわせと自己肯定が産まれた
それですべて
それが全てだ