ハッキング

人は理解したからといって体得するわけではない

理解するというのは頭の中でわかるだけで

からだや細胞にいたるまでがそれをわかるわけでない

たとえ悟りや解脱の方法が書かれていて

それを理解したからといって

それを体得するわけではないのである

人のことを理解したからといって

その人を本当の意味で理解するわけでもなく

勉強ができるからといって人の痛みがわかるわけでもない

痛みを体験したからといって

他の人の痛みまでわかるわけでもなく

思いいたし寄り添うことはできても

本当の意味での理解には至らないのである

からだや細胞までもが理解し体得するには

何らかの経験や体験を必要とするのだ

経験や体験がどのような方法をとるかは

それはわからない

ほんの少しのことだけで体得するものもいるだろうし

たくさんの話を見聞きして体験しても

体得しないものもいるだろう

知識は知識でしかない

経験や体験もそれでしかない

そこから何を得てどうするか

そこから何を得て何を学ぶか

そちらのほうが問題なのだ

勉強ができるからえらいのでも

経験が豊富だからえらいのでも

知識が豊富だからえらいのでもない

富が豊富だからえらいのでもない

何でもありまっせと悦に入っているものは愚かだ

最後にはそんなものどもは消えてなくなるのだから



雨が降っていた

今日は散歩には出られない

仕方がないからベランダでタバコを吸う

雨が少しベランダに入ってくる

ベランダの景色もみようによってはいいものだ

雨でも犬の散歩をしているのだろうか

タバコを吸い終えてコーヒーを入れる

工場のサイレンはまだならないだろう

奇妙な夢を見て寝不足だ

昼間に眠気が襲ってくる

ハッキング

宇宙の遺伝子である弦の話をしたのを

覚えているだろうか

そして言葉についてのことも

覚えているだろうか

そして弦の持つ振動と言葉の持つ

音の振動が重なってきたら

音が引力を持ち物語を引き寄せるという

ことに思い至ると感じている

音の一つ一つの意味はまだわからない

しかしある言葉の組み合わせを提示されて

忘れてしまったのが残念だ

その前のひとつのテーマが

「ふん」と言う言葉を

トーンを変えていろいろの意味合いを

持たせることだった

ある言葉の組み合わせをいま誰かが調べているだろう



ブラックホールに入る物質はその圏内に入るときに

宇宙線を放つ

その宇宙線は強力な風のようなものを起こし

ブラックホールに引き寄せられるガスや塵を

ブラックホールから遠ざける

ブラックホールにも地球の大気圏のような

ブラックホールの線の圏があるのかもしれない

それは弦から埃や塵を取り除き

純粋な弦として取り出すための装置なのかもしれない



ひとの願いをかなえるのに

純粋な言葉というものは

どのようにろ過されて抽出されるのだろう

いろいろの見栄や埃やいろんなものが

願いの中には含有されているに違いない

そのような願いをどうやってかなえるのだろう

神というものか悪魔というものか

いや善悪分離されていないなら

絶対神というのか

人々の心からいったい何を抽出するだろうか



人の言葉が自らの物語を形成し

自らの言葉は願いになり

その行動は願いに向かって進むなら

己の中にも神は存在していることになる

そして自らに忠実に語りかけ

自らのからだやこころをいたわり

自らを愛することができるものは

次に他者を愛することを知り

そうやって願いはかなえられていくのだろう

人の物語は人がつむぎ

そうやって爺さんの話や婆さんの話が

孫たちに語り継がれる

孫たちに語り継がれる話に

いったい何を残すのだろう



トラックは今日はラジオでも聞いているのだろう

演歌の音が聞こえてくる

犬の散歩の女性については

犬が近寄ってきて愛想を振りまいてきた

そして挨拶をした

仮想敵国への船はそれでも商売がえをしないのだろう

公安のアンテナの車は船がいようがいまいがそこにいた

工場のサイレンは今日も定時を告げる

そして最近の妙な夢に寝不足気味の私は

コーヒーを片手に作業にあたる

ハッキング

人の話を傾聴するのに必要なアクションは

そんなに必要ない

まず聴いていますという肯定の動作

話がわかりませんから説明を願う動作

話の続きをお願いする促しの動作

これくらいあればいいのである

傾聴していればこのような動作や言葉は

的確に発せられるもので

こちらが話そう話そうとしていると

機会を失ってしまうものなのである

傾聴していると相手の言葉から

その人となりが見えてくるもので

尺度や基準や経歴やらがなんとなく見えてくる

言葉はその人を示すのだ

一つ一つの単語に職業を示す言葉が合ったりもするのだ

言葉の中から家族構成を示したりもする

単語の一つ一つが情報を示していたりする



これはある意味将棋と似ていて

こちらの手ばかり考えているとすぐに負ける

相手の手をじっくり見て棋譜を確認しながら

次にどう来るかを予測しながら

自分の手を考えるのが将棋の基本だ

定石ばかりを追ってもいけない



トラックは今日は無線をしているようだった

犬の散歩の女性が会釈をしてきた

いつも顔をあわせるから覚えてもらえたのだろう

仮想敵国への船は今日も泊まっていない

公安のアンテナの車から人が出てきて伸びをしている

ラジオの混線はない

工場のサイレンが鳴った

今日もコーヒーを入れて作業にかかる

ハッキング

3日から1週間観察するといい

その人から発せられる言葉は

その人の価値観や道徳観あるいは

その人となりを示す基準を提供する

どんな言葉を吐き

どんな評価をし

どんな好き嫌いを口にするか

ことばはその人の尺度を示す

私の文章で発せられる言葉は

すべて私の尺度であり

私の知りうることしか述べられない

私を超えて言葉が出てくることはない

物事の判断や好き嫌いも

私を超えて行われることはなく

他人のことを語っているときでさえ

自分の価値基準を超えることはない

たとえ一般化した第三者的な話しぶりをしていても

それは同意や賛同を求めるためにすぎず

私を超えた一般論などありえない

私を通過して話される言葉に

私のない言葉は存在しないのである

彼がこういっていたという場合も

私はすべてを語っているわけでない

文脈や何もかもを語っているわけでなく

私が抽出した彼の言葉でしかないのだ

伝聞は伝言ゲームのように変化していき

元の形をとどめおかなくなっていくものなのだ

だから欠席裁判はいけないのだけど

そんなことはお構いなしが世の中なのだろう

時系列の事実現象を並べつつ意見を言えば

真実のように聞こえてしまうものである

真実を捻じ曲げて事実現象を羅列すれば

本当のことなんて糸も簡単に捻じ曲げられ

人々の頭はハッキングされてしまうのである

なぜなら直接関係していない事柄に

自己を投影したり

干渉を試みたり

世間話が大好きだから

全然関係のないテレビを見て楽しんだり

他人の話を物語のように楽しんだりするのが人だからである



この文章を読んでいる時点で

すでに私の言葉にある意味ハッキングされており

物事の見方やいろいろの反応がありうるのだ

しかし

人はそうやって他人とかかわり

知らぬ間にお互いに染めあい

心の深いところで変化していくのかもしれない



普通仏教の場合

釈迦の教えに従い悟りを得て解脱するために

信仰するものであり

ただ単にお経を唱えて

私は信仰していますとばかりに

優越感にたって悦に入ることを目的としていない

悟りを得て解脱するためのひとつの教えであり

他者が違う方法で試みていても構わないわけで

それが唯一の方法でないのは

般若心経にもかいてあり

お経に従えとは書いていないのである

神や仏というものがどんなものであるのか

どこか遠くに存在する独立したものなのか

またごく小さな誰の中にもあるものなのか

善性と悪性を分離させたものなのか

人間より絶対的な力があり善悪併せ持つのか

ごく小さな示唆を与えてささやくようなものなのか

そんなこともわからない

私は宇宙の遺伝子の弦について触れたけれども

それすらもわかったことではない

神や仏を名乗って聞こえてくる存在はある

しかし幻の声であり

人間の機能の問題なのか

建物構造上の問題から誰かがおちょくっているのか

それすらもわからないのである

あるいは病気が激しくなり倒錯した世界の中で

さまざまな現象が示唆して示そうとする

それさえも薬物中毒者の妄想なのかもわからない

それだから

現れた現象から示唆することがあっても

この世界に還元することを拒む者たちが現れる

どうせ妄想の類なのだろうと遺棄されるからだ

中には何回かの悟りを得ているものもいる

もっと違う何かを体験しているものもいる

それらもまた病ゆえの現象とみなされるのだろう



仮想敵国へ船の輸送はないみたいだ

公安の車はそれでもいるようだ

トラックは相変わらず待機している

犬の散歩はいつものように行われている

決まった時間を告げる工場のサイレンが鳴った

私はコーヒーを飲み作業にかかる

ハッキング

頭蓋骨というパラボラアンテナに

脳神経回路を敷き詰め

その真ん中に偏頭体を持ち

前頭葉でふたをする

それが人間の脳だ

左脳と右脳に別れ

それぞれに情報を分担して

脳梁でつながり

情報を交換する

コンデンサーのような海馬もある

神経回路がシナプスで接合し

脳内は電気信号が流れる

電気回路のようにシナプスの流れができた場合

あるいは何らかの装置になるかもしれない

そんな馬鹿げたことが起こりうる



ものとかこととかも

人間のように夢を見るのだろうか

ある現象を整理するためなのか

何のためなのかはわからないが

夢を見ることをするのだろうか



この命は苦のための命らしい

私に与えられるのは苦らしい



言葉は順に発せられて意味を持つ

順に発せられた言葉はなぜか意味があり

適当に発せられることはあまりない

なぜその組み合わせがそういう意味を持つのか

ひとつの発音の意味は何なのか

あまりとわれることはない

アならアの意味は何か

組み合わさっていくアの変化に

どんな意味を変えていくか問われない

例えば

アイ

アウ

アエ

アオ

アカ

アキ

アク

なぜその組み合わせはそうなのだろう

そして意味を変えていくのだろう

これは2つの発音の場合だが

複数に複雑に絡んでくる

そしてごく自然に母国語としている場合

理由もなく覚えてしまう

新しい組み合わせは

何かとくべつのものになるのだろうか

どうでもいいことを考えていた



ラジオは混線していなかった

公安のアンテナの車はいまもいる

トラックは無線をしているのだろう

公園の女性は犬と会話し近所の人と友達になったころだ

工場のサイレンはある一定のときを告げる

そして自分はコーヒーを片手に作業をする

ハッキング

偏頭体という動物の脳を

前頭葉が制御して

人間らしく振舞ったりするらしい

動物は人間の感情を察知して

そのように反応する

人間が恐れているとき

動物も人間に恐れる

動物の脳が優位にある状態のとき

人間も無意識の感情をキャッチする

無意識の感情をキャッチすると

人間という生き物は

恐ろしい恐怖感を感じる

なぜなら人間の欲や感情ほど

恐ろしいものはないからだ

動物はあまり考えないのだろう

感じて行動するのだろう

動物といることは大切だ

彼らから学べることがたくさんあるからだ

偏頭体が優位にあるときは

動物に倣うほうがよいかもしれない

考え出すと人間の脳は大変になるからだ

あるいは動物はキャッチするのかもしれない

シックスセンスというものを・・・



子供の遊び場に行った

そこにパラボラアンテナの遊具が合った

10メートルほど離れた距離にたち

パラボラアンテナに話しかけると

パラボラアンテナの相手のほうと応答できる

その装置にびっくりしたが

人間の脳や神経回路や骨格などの

何かの作用で同じようなことは起こりうると思った

建物構造上の問題でも同様の作用は起こりうる

しかし人間の耳は自分に関係のあることしかひろわない

勝手なつくりをしているから

普通の暮らしをしていて不都合なことは起きない

しかし偏頭体が優位に立つと

不都合な事態が発生し始める

糸電話や管の電話にパラボラアンテナ

音声を伝える装置は山ほどある

電気はそこらじゅうに流れている

配管はそこらじゅうにある



寝息が声に聞こえた

しばらくずっと声がしていた

幽霊かと思った

ずっと話しかけられていた

扇風機がうなりをあげた

その風を切る音が声に聞こえた

しばらくずっと話しかけられた

幽霊かと思った

構造上の問題でエレベーターの音が聞こえる

エレベーターの音が

机の上にお守りにおいてあるお経の声に聞こえる

それは盆のころだった

どこか幽霊の僧がお経をあげに来てると思った

耳は勝手に情報を処理することがある

それはなぜなのだろう

情報を勝手に処理して聞かせるのだ

何もない誰にも聞こえない音を出してみたり

誰にも聞こえない大音響を響かせたりする


うん？

ハッキング

ひとやものやことは

それぞれに引力を持っており

現在にとどめおくための装置としても

存在する

形のあるものから事柄にいたるまで

ほとんどすべての物事に

現在を形成する現実が存在する

時間はそのためそれらのものの中では

同じときを歩むしかなくなる

ただし形がなくなった場合

夢や死や想念となったとき

時間をとどめ置く現実から乖離したとき

自由に引力に逆らって

移動できるかもしれない

つまりイマジネーションは現実を変えるのだろう

瞑想がなぜ必要かはわからない

現在にとどめおく形や事柄から

おのれの魂というかを開放して

時空を超越するのかもしれない



弦は形を形成するのだろう

弦自体に引力があるのだろうか

形を形成するためには

引力が必要だ

物語を形作るにも引力が必要なのだ

それがそれとして存在するには

それぞれに引力が存在する

問題は引力の働きは

単体で作用するようなものではないということだ

弦自体に引力があるなら

物事や形あるもの空気などにも

その引力の存在を探さなくてはならないからだ

あるいは定めなのか

ごく小さな引力の関与が世界を作る

世界を変えるにはどうすればいいのだろう

変えるためのごく小さな信号はなんだ・・・



蟻の穴がダムを破壊したという

ごく小さな信号が世界を変える



何か最も陳腐なことの中に

あるいはもっとも当たり前のことの中に

ごく小さなヒントが隠れているのかもしれない

ほんの小さな変化は

明日を違うものに変える

毎日同じと思って同じことを惰性でするのでなく

毎回同じようで違うことを確認しながら

意図して変化を与えることで

未来は変わるのかもしれない

改善・・・



ほんの少しの夢や思いで

未来が変わるのならば

いなかわるのだろう



そして地球は総量の想いを背負う

地球の弦に総量の想いを刻む

なぜこんな回りくどい文章を書いているかわからない

錬金術は惑星がしている

そんなこともどうでもいい



眠りがまた襲ってくる

今度は何を見せるのだろう

夢にシグナルを感じて

電話をかけたりもするのだが・・・

ハッキング

遺伝子が4つの塩基配列の違いだけで

人の性格や行動性向やいろいろのことに

関与しているならば

弦はあるいは振動など

特定の情報を持っており

その少しの違いだけで

宇宙のできようが

変わるようになっているのかもしれない

それでもある一定の宇宙であるための

情報も有している可能性がある

弦は宇宙の遺伝子？として

存在しているかもしれない



タイムマシーンの夢を見た

時間を指定してそこに行くんだけど

おいらは自分の時間に戻りたくて

タイムマシーンを現在に設定しようとする

しかし何かボタンを押し間違えて

1億年のメモリーを起動してしまう

1億年生きなければならなくなったのだ

そこでいったんその現在に滞在して

リセットしてみると

1億年メモリーが解除される

そして本当の今に戻ろうとしたときに

邪魔が入る

どうにかしようとしていると

電話が現実でなって目を覚ます



もしもし　もしもし

あれ？切れちゃったよ

着信履歴をみてかけなおす

もしもし　もしもし

こちら区役所です

先ほど電話をいただいたんですけども



あ～眠い

昼寝をしていたようだ

最近は眠たくて仕方がない

なぜこんなに眠いのかなんてわからない

習慣の問題なのかもしれない

寝るのにも体力がいるというが

本当に寝るのに体力がいるのだろうか

悪夢を繰り返したり

映画のような夢を見たり

夢に食われて消えてしまうかもしれないと

なんとなく感じている

猫の睡眠が一日の7割だとして

おいらの睡眠もそれに近くなってきている

これでは生活はできない



コーヒーを飲みタバコを吸う

夢で人間をハッキングするのは不可能だ

一度ハッキングされそうになったことはあるが

しばらくして現実に戻った

すごく混乱して自分が何者かわからなくなったけど

現実の景色が現実に引き戻したことがある

妄想や幻覚の末に自分が乖離することがあるが

いったん現実から離れてから

現実の景色を見ていくうちに

徐々に現実に戻ってくる

現実と混乱が同居した状態は

いったん現実からの回避によって

現実と切り離して戻ってくることで

混乱と現実を切り離し

現実を認識させることができるのだろうか

頭を休息させることで

あるいはリセットされるのかもしれない

いやタイムマシーンの夢のように

いったんその現実に身をおき

リセットすることで

本当の今に戻るのかもしれない



さて午後の仕事に取り掛かれるかなぁ？

ハッキング

弦は情報を有しており

その振動は情報を書き換えたり

情報を提供したりする

宇宙は意思を持っているかもしれない

それは地球に住む人間にはわからない

地球に住む人間は食して寝て排便するだけだ

ちょうど人間の細胞が体の中で働いているように

人間に宇宙の意思なんてわからないだけかもしれない

銀河系を太陽系が一周するまで人類がいるのかわからない

太陽系が銀河系を一周できるのかもわからない

太陽の命がどれくらいで

銀河の命がどれくらいなのかもわからない

宇宙の寿命をはかろうなんてものはいない

そうやって大きなものの意思や運命に

小さなものは託して知らんふりをする

人間の細胞も同じなのかもしれない

小さなものが大きなものを規定するかもしれないけれど

小さなものは自分の大きさを知らない

弦の持つ情報が宇宙を書き換えるなんて

弦自体がわかっていないのかもしれない



夢で敵のチームに所属して代打で出る

そして自分の本来所属するチームから

ホームランを打つ 試合はそれが決勝打になり

敵のチームが勝つ

おいらは本来所属するチームの仲間に謝る

しかし彼らは怒っているようで怒っていない

後輩が先輩のこと嫌いではないんだよねという

腕がしびれて目を覚ます

早朝の4時だった



眠れそうにないからコーヒーを入れ

ゆっくりとパソコンを開ける

昨夜は11時に寝て4時おきか

学生のころは3時間しか寝てなかったよなぁ

体力がなくなっていくのを体が感じていたよなぁ

寝ても寝ても体力の回復をしなくなったなぁ

タバコを吸うのを覚えてから

一向に体力が回復する気配が見れなくなったなぁ



朝食をとりおなかがいっぱいになり眠気が襲ってくる

こうやって昼夜が逆転していくんだ

タバコを吸いに散歩に出かけた

いつもより早い時間だ

トラックはこの時間はいないようだ

工場の始まる時間にあわせているのだろうか

港の仮想敵国への船はいない

公安の車はそれでもとまっている

散歩の女性はこの時間にはいない

公園は朝の散歩をする人がちらほらいる

時間が違えば景色も違うんだな

もう少し歩くことにした

空を見上げるとだんだん明るくなる空に

鳥が飛んでいた

空を見上げることがなくなっていたな

公園でタバコを吸い

ぼ～っとそらを眺めていた

弦

弦は情報を有しており

その振動は情報を書き換えたり

情報を提供したりする

宇宙は意思を持っているかもしれない

それは地球に住む人間にはわからない

地球に住む人間は食して寝て排便するだけだ

ちょうど人間の細胞が体の中で働いているように

人間に宇宙の意思なんてわからないだけかもしれない

銀河系を太陽系が一周するまで人類がいるのかわからない

太陽系が銀河系を一周できるのかもわからない

太陽の命がどれくらいで

銀河の命がどれくらいなのかもわからない

宇宙の寿命をはかろうなんてものはいない

そうやって大きなものの意思や運命に

小さなものは託して知らんふりをする

人間の細胞も同じなのかもしれない

小さなものが大きなものを規定するかもしれないけれど

小さなものは自分の大きさを知らない

弦の持つ情報が宇宙を書き換えるなんて

弦自体がわかっていないのかもしれない