映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』

2008年01月15日 | Weblog
よい

トミー・リー・ジョーンズ 監督
トミー・リー・ジョーンズ、バリー・ペッパー、ドワイト・ヨーカム、ジャニュアリー・ジョーンズ、メリッサ・レオ、フリオ・セサール・セディージョ、バネッサ・バウチェ、レヴォン・ヘルム、メル・ロドリゲス、セシリア・スアレス 出演

アメリカ・テキサス州。国境にほど近い荒れ地で、メキシコ人カウボーイメルキアデス・エストラーダの死体が見つかる。純朴なメルキアデスを心から愛していた友人ピートは、深い悲しみに襲われながらもある約束を思いだす。「俺が死んだら、故郷ヒメネスに埋めてくれ」。ひょんなことから、メルキアデスが国境警備隊員のマイクに殺されたことを知ったピートは、マイクを拉致。彼に無理矢理メルキアデスの死体を担がせ、メキシコヘの旅に出発する。

男のためのロードムービー。
友情をはぐくむシーン、間違いを犯すシーン、街で楽しむシーンが時間軸に沿っていないので混乱しやすいが(最初の埋葬なんて見逃すところだった)、それらがわかる頃には夢中になって観ているはず。

盲目の老人(ザ・バンドのレヴォン・ヘルム)のシーンが印象的。
メキシコの村についたときの色彩が、それまでの緊張感をほっとさせる。

以下ネタバレ








メルキアデス・エストラーダの妻の正体は、写真を見たふたりの女性や男性の反応からわかるはず。レイチェル(メリッサ・レオ)と同じことなのだ。つまり国が違っても似たようなところもある、ということ。
そしてヒメネスも地元の人がないというのだから、ないのだ。
じゃあ遺体はどうする? ヒメネスっぽくててピート(トミー・リー・ジョーンズ)が納得できるところに埋葬するしかないだろうが。
それ以上の深い意味を持たせようとしないこと。