映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『∀ガンダム Ⅱ 月光蝶』

2008年01月26日 | Weblog
ふつう

富野由悠季 監督
朴路美、高橋理恵子、村田秋乃、青羽剛、福山潤、渡辺久美子、稲田徹、小山剛志、子安武人、石丸博也 出演

ロランたちは宇宙船“ウィルゲム”で月へ向かい、裏で戦乱を演出する者たちを突き止めた。戦争の火種は、政治家アグリッパ・メンテナーと軍人ギム・ギンガナムが手を結んでディアナから権力を奪おうと企んだことにあったのだ。

テレビアニメの総集編二部作の後編。

大幅に新カットが加筆されたそうだが、すべきことは加えることではなく、削ることだった。そのシェイプアップが失敗しているために、設定が突然すぎて不自然にしかみえない。
『Ⅰ』を観たときに、おそらく『Ⅱ』で明らかにされるであろう前フリがいろいろとあったが、それらがクリアされていない。テレビ版の内容に頼っているのならば、映画作品としては甘えすぎであろう。

「月光蝶」という兵器が出てくるが、それがどういうものかがわからない。全地球を破壊するような能力をモビルスーツに持たせる意味。それに対する後継機でありながら、引き分け程度の結果。だいたい「ターンX」ってなんだ? ただの「X」ではおかしいのか ? 

恋愛模様が『Ⅱ』になって急にでてくるが、これらも説明不足。描きこみが足りない。

せっかくのおもしろい世界観なのだが、整合性に欠ける。