映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『ブラッド・ダイヤモンド』

2008年01月05日 | Weblog
ふつう

エドワード・ズウィック 監督
レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー、マイケル・シーン、アーノルド・ヴォスルー、カギソ・クイパーズ、デヴィッド・ヘアウッド、ベイジル・ウォレス、ンタレ・ムワイン、スティーヴン・コリンズ、マリウス・ウェイヤーズ 出演

アフリカ・シエラレオネ共和国。反政府軍組織RUFに捕まり闇ダイヤの採掘場で強制労働を強いられていたソロモンは、作業中に大粒のピンクダイヤを発見。再び家族と暮らすために危険を承知でそれを隠すが、直後に政府軍によって捕らえられてしまう。一方、刑務所で巨大なピンクダイヤの話を耳にしたダイヤ密売人のアーチャーは、その在り処を聞き出すために、同じ刑務所に収監されていたソロモンを釈放させよう画策し…。

悪くはないが、そんなによくもない。
題材が事実に基づいているからといって、ドラマのもの足りなさを補うものではない。これだったら主人公をソロモンの子ども(カギソ・クイパーズ)にしたほうが、ドラマとしての完成度は高まる。

かつての美少女ジェニファー・コネリーが……。本人だとわからなかった。
長い。

『007/ドクター・ノオ』

2008年01月04日 | Weblog
よい

テレンス・ヤング 監督
ショーン・コネリー、ウルスラ・アンドレス、ジョセフ・ワイズマン、バーナード・リー、ピーター・バートン、ロイス・マクスウェル、ジャック・ロード、アンソニー・ドーソン、ジョン・キッツミューラー、ジーナ・マーシャル、ユーニス・ゲイソン 出演

自分の意志で殺人を犯すことを認められた、“00”ナンバーを持つ英国情報部員、ジェームズ・ボンドの活躍を描いた、記念すべきシリーズ第1作。アメリカの宇宙開発の妨害を図る謎の中国人、ドクター・ノオとの闘いを描く。ジャマイカの英情報局長が何者かに殺害された。本部は事件究明にボンドを派遣する。やがてその死は、驚くべき陰謀を明らかにする……。

ご存知007シリーズ第一作。娯楽映画の鑑である。

ケレン味と色気、アクション、サスペンス、ユーモアのバランスがすばらしい。

妨害電波と原子力発電の関係がよくわからず、島を爆発させても放射能漏れはないのかと思ったりしたが、当時(1962年)としてはアリなのだろう。ほんとか(笑)?

原作では髪を切るときにハサミがチェーンでつなげてあったり、換気ダクトにはいってからが少し長かったりしたが、映像的に地味になるのを避けたのだろう。

犯罪組織スペクターの説明もあり(その内容がまたいいのだ)、007の要素がすべて込められたものになっている。

『ヴィム・ヴェンダースpresents Rain レイン』

2008年01月03日 | Weblog
よい

マイケル・メレディス 監督
ドン・メレディス、ピーター・フォーク、エリック・アヴァリ、ライル・ラヴェット 、ペネロープ・アレン、ブライス・ダナー、ロバート・キャラダイン、ヘザー・カフカ、ジェイソン・パトリック、マックス・パーリック、ウェイン・ロジャース、ケア・デュリア、マーク・フォイアスタイン 出演

雨が降る三日間に、さまざまな悲劇が起こる。

いったいこのタイトルはなんだ。カタカナだけ読めば「ヴィム・ヴェンダース レイン」、エイゴも読めば「ヴィム・ヴェンダース プレゼンツ レイン レイン」となる。エイゴだけ読めば「プレゼンツ レイン」、まあこれはないな。
そして監督はマイケル・メレディス。

雨によりつきからどんどん見放されていくタイル職人、アルコール依存症の父と子どもの話、息子を亡くしたタクシードライバー、判事に弱みを握られたジャンキーの娘、鉄道会社で働く知的障害の青年、あることをきっかけに妻との決定的な違いを意識する裕福な男、これらの話が入り乱れて綴られていく。

そしてそれらの人々とすれちがっていくさまざまな人々、クライアントや、同居人や、乗客や、保護監察官や、親会社の管理官や、ニューススタンドのおじさんが印象的に描かれ、話は進んでいく。

ほとんどのエピソードにエンディングらしいものはなく、とりあえず雨の三日間の様子が淡々と表現されているだけである。

しかしそこにリアルを感じさせる。