http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160514-00000006-jij-n_ame
通貨安競争の回避、G7で再確認必要=ルー米財務長官
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160514-00000003-reut-bus_all
>日本については、金融政策に頼りすぎていると指摘。
>経済の効率を高めるため、内需促進と構造改革に一層取り組むべきとした。
冷静に『金融政策に頼りすぎている』と言う金融政策の指摘は妥当でしょう。
しかし、内需促進が妥当なのか難しいです。
海外からすれば当然の要望でしょうが、現実2つの点で上手く機能していません。
1.労働者は忙しく、更に疲れている。余暇的な消費まで余裕がない。
2.ある程度の不安を抱えてしまう報道も多く、貯蓄にまわる懸念。
この
日本独自の労働環境や福祉・年金等の課題による点を海外でどこまで理解しているかです。
反対に言えばオバマケアなどのようにその国ごとの状況は存在しています。
構造改革に取り組むべきと言うのですが、何をどうするのかまったく考えずに言うのはおかしいです。
アメリカのようにやるべきことが沢山ある国ならともかくやるべき優先順位が日本では決まっているので更に難儀です。
で、実際のアメリカの問題は『
ドルの基軸通貨としての地位を後押しする取り組みを継続する』です。
果たしてそれは世界経済にとって良い事なのか疑問です。
ドルの問題点は基軸通貨でありながら、アメリカの通貨でもありますからアメリカの金融政策に世界が振り回されます。
量的緩和による余剰資金が高利な新興国・資源国に流れてインフレにさせた後に、金利上昇懸念で引き上げて通貨危機に貶めてしまいました。
おそらく、ユーロや円はまだ不安はないのでしょうが、中国人民元の基軸通貨に不安と言うか難色を示していると思います。
ドルの価値が高いとドル高ですが、『
通貨安競争の回避』となるとそれも嫌なのでしょう。
言い方は良くないのですが、子供の無い物ねだりに近い我儘です。
強い通貨で価値が有るから、貿易赤字でも問題視されないのに。
ただ誤解しているのはヨーロッパや日本・中国は景気などの問題で金融緩和しているので通貨安で
それ以前にリーマンショックで金融緩和の通貨安だったのはアメリカ自身です。
それが嫌ならアメリカ国内で厳しい環境でも安い品物を作って国際競争力強化するしかないのです。