見て一つ不思議な安心に包まれました。
池上彰さんでも文章にするとこんななんだと。
理系の専門家でもピンキリです。
分かり易い話をする人から専門家の間でしか使われない用語のままで話す人までいます。
医師が一番良い例かと思いますが、患者さんの立場に立って分かるように話す人もいれば、それをせずに押し切る人もいますよね。
開業医は患者の立場を理解しますが、大病院の大先生はそんな事は出来ませんよね。
何故なら回診するような人が多くの患者を気にするなんて大変ですから。
それに近いような話なのかと思います。
一般の人に近い相手に説明する機会が多いと自然と説明に分かり易い話の引き出しが増えます。
具体例も増えているから対応が良いのでしょう。
反対に立場があるようになればなるほど、下手な表現は避けざるを得なくなります。
尾身氏が例外的なのは珍しいくらいです。
西浦教授もキャラからかどちらかと言えばウケが良いのかと思います。
ただ、ウイルス対策には厳密な話が必要です。
無理と分かっていても答えとしてはロックダウンしかなかったりしますから。
ところが総理になると自民党の人気取りや支持率でロックダウンは避けたいのでしょう。
仮にロックダウンをする事態になれば野党も相当な抵抗をするか、しないと今度は民衆が騒ぐのかと思います。
それで思い出したのは数学の公式ではありませんが、一つの流れで答えが出て来てしまうような割と単純な状況ほど説明は楽です。
しかし、予断を許さないくらいに予測が難しく下手すればそれ以上に悪い結果が発生しています。
そこには感染の過程で実効再生産数が変化するような事が起きていますよね。
つまり、感染拡大するほど更に感染スピードは増すのです。
10万人に1人ならそう合いそうにもないのですが、1000人に1人なら大きい駅の乗降客数12万人とすれば120人くらいはいて12時間で割っても10人程度はいますから、かなり接触機会は高く、感染リスクも高まります。
100倍なので差があるように見えますが、それが短期間の内にそうなるのが感染症の怖いところです。
東京都だと6月中旬が200で昨日が5000ですか約25倍に6週間でなったような速さです。
シミュレーションにしても設定条件により答えが異なりますから、その人の考えや立場も反映してしまいます。
統計でも難しいのはその理屈ではなく、統計を取る時の偏見を遠ざける作業の方です。
満遍なくアンケートをしているつもりでも固定電話だけで年齢層が偏るらしいです。
結局、未知のウイルスで対策としてやっているのに実際では電車が止められないし、生活必需品も止められません。
結果としてロックダウン出来ないのは国民の方なのにそれを考えずに批判する人が多いのが矛盾しています。
正確な情報を出したくてもそれが社会的に良いのかと考えてしまえば、残念ながらワンクッション入れた答えしか出せないのでしょうね。
理系の専門家が努力したり、考慮したりして忠告しても尚このような感染状況ですから本当の意味で理解されるのは難しいのでしょうね。
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