17日、18日とたて続けに、日本サッカーの進化を実感させる2つのニュースが飛び込んできました。
一つは、日本サッカー協会の専務理事に宮本恒靖氏が就任したというニュースです。宮本氏は選手時代から文武両道を地で行く頭脳明晰な方で、現役引退後、FIFAが運営する大学院で学んだという日本が誇る人材です。
1年前にJFA理事に選任され、国際委員長と会長補佐を兼務されていたそうですから、まさにエリート街道まっしぐらといった状況です。
FIFAのインファンティーノ会長などは、いわゆる「サッカー村」の人ではなく、テクノクラート、つまりエリート官僚のような立場で、FIFAの運営を通じて頭角を現した人です。
ますます複雑・多様化する国際社会におけるサッカーの世界の中で、それに的確に対応して日本サッカーの国際的プレゼンスをあげていくには「サッカー村」の年功序列や、なんとか閥の力関係で上層部の人選をしていたのでは、立ち行かなくなります。
当ブログが「日本サッカー30年の記録から(5)岡田武史監督突然の表舞台登場の遠因? ネルシーニョ氏代表監督要請破棄事件とは」で指摘した、JFA幹部の当事者能力のなさなどは、まさに前時代的な組織の象徴のような出来事でした。
Jリーグ(社団法人日本プロサッカーリーグ)が、村井チェアマンのもとで、高い経営能力を発揮して、そのあとを野々村チェアマンという、これまた潜在能力の高い経営者的チェアマンを招いたことで、JFAより経営的な面でかなり先を行っていた感じですが、宮本専務理事の誕生は、JFAもいよいよ経営能力重視の上層部人選に舵を切っていくのでしょうか?
その意味では、今度は田嶋会長の「引き際」そして誰を後任に据えるのかが見ものとなったとも言えます。
もう一つ、JPFAアワードの新設もかなり画期的なニュースでした。JPFA(日本プロサッカー選手会)は、1996年の設立以来すでに四半世紀を数える歴史を持っていますが、2022年に初めて海外で活躍する選手が吉田麻也新会長をはじめ役員に就任するという転換期を迎えました。
まさに日本のプロサッカー選手ではあるものの、海外で活躍する選手がこれだけ増えている中の、自然な成り行きということでしょう。
吉田麻也会長も、代表キャプテンをはじめクラブでの安定的な活躍のためには、普通に考えると、こうした、いわば「頼まれ仕事」は少しでも減らしたいところかも知れませんが、そこが吉田麻也選手の凄いところです。
ただ「頼まれてやる」だけではなく「やるからには」時代に即した新機軸を打ち出したい。今回の「アワード」は、これまで「選手の支援」「チャリティ活動」といった範囲に留まっていた活動から一歩大きく踏み出したといっていいと思います。
特に、Jリーグの選手のみを対象とした「Jリーグアウォード」は、海外に出た選手が顕彰の対象から外れるという意味で、今日的ではなくなってきたと言えます。
また「Jリーグアウォード」は外国籍選手がMVPを獲得することが多かったことからも、日本人ナンバーワン選手は誰かという関心をそいでいたことになります。
今回の「JPFAアワード」は、その二つの空白を埋めるという意味でも、実に画期的な顕彰制度です。当「サッカー文化フォーラム」は、JFA「サッカーの殿堂」では評価されないけれど決して忘れてはならない、いわばサッカーファミリーの空白を埋める形で顕彰する制度の創設を目指しています。
そういう夢と目標を持っている当フォーラムにとって、こういう空白を埋めることを狙いとした顕彰制度は「快挙」と叫びたいぐらいのニュースです。
現在は、女子のプロサッカー選手まではカバーされていないと思いますので、早く何らかの形で組織化されることを願っています。
また「JPFAアワード」では、顕彰を象徴するようなトロフィーはまだないようです。アカデミー賞を象徴するトロフィー・オスカー像やバロンドールを象徴するボール型のトロフィーのような象徴的なトロフィーを用意して、日本人サッカー選手なら誰もが目指すアワードになればいいなと願います。
一つは、日本サッカー協会の専務理事に宮本恒靖氏が就任したというニュースです。宮本氏は選手時代から文武両道を地で行く頭脳明晰な方で、現役引退後、FIFAが運営する大学院で学んだという日本が誇る人材です。
1年前にJFA理事に選任され、国際委員長と会長補佐を兼務されていたそうですから、まさにエリート街道まっしぐらといった状況です。
FIFAのインファンティーノ会長などは、いわゆる「サッカー村」の人ではなく、テクノクラート、つまりエリート官僚のような立場で、FIFAの運営を通じて頭角を現した人です。
ますます複雑・多様化する国際社会におけるサッカーの世界の中で、それに的確に対応して日本サッカーの国際的プレゼンスをあげていくには「サッカー村」の年功序列や、なんとか閥の力関係で上層部の人選をしていたのでは、立ち行かなくなります。
当ブログが「日本サッカー30年の記録から(5)岡田武史監督突然の表舞台登場の遠因? ネルシーニョ氏代表監督要請破棄事件とは」で指摘した、JFA幹部の当事者能力のなさなどは、まさに前時代的な組織の象徴のような出来事でした。
Jリーグ(社団法人日本プロサッカーリーグ)が、村井チェアマンのもとで、高い経営能力を発揮して、そのあとを野々村チェアマンという、これまた潜在能力の高い経営者的チェアマンを招いたことで、JFAより経営的な面でかなり先を行っていた感じですが、宮本専務理事の誕生は、JFAもいよいよ経営能力重視の上層部人選に舵を切っていくのでしょうか?
その意味では、今度は田嶋会長の「引き際」そして誰を後任に据えるのかが見ものとなったとも言えます。
もう一つ、JPFAアワードの新設もかなり画期的なニュースでした。JPFA(日本プロサッカー選手会)は、1996年の設立以来すでに四半世紀を数える歴史を持っていますが、2022年に初めて海外で活躍する選手が吉田麻也新会長をはじめ役員に就任するという転換期を迎えました。
まさに日本のプロサッカー選手ではあるものの、海外で活躍する選手がこれだけ増えている中の、自然な成り行きということでしょう。
吉田麻也会長も、代表キャプテンをはじめクラブでの安定的な活躍のためには、普通に考えると、こうした、いわば「頼まれ仕事」は少しでも減らしたいところかも知れませんが、そこが吉田麻也選手の凄いところです。
ただ「頼まれてやる」だけではなく「やるからには」時代に即した新機軸を打ち出したい。今回の「アワード」は、これまで「選手の支援」「チャリティ活動」といった範囲に留まっていた活動から一歩大きく踏み出したといっていいと思います。
特に、Jリーグの選手のみを対象とした「Jリーグアウォード」は、海外に出た選手が顕彰の対象から外れるという意味で、今日的ではなくなってきたと言えます。
また「Jリーグアウォード」は外国籍選手がMVPを獲得することが多かったことからも、日本人ナンバーワン選手は誰かという関心をそいでいたことになります。
今回の「JPFAアワード」は、その二つの空白を埋めるという意味でも、実に画期的な顕彰制度です。当「サッカー文化フォーラム」は、JFA「サッカーの殿堂」では評価されないけれど決して忘れてはならない、いわばサッカーファミリーの空白を埋める形で顕彰する制度の創設を目指しています。
そういう夢と目標を持っている当フォーラムにとって、こういう空白を埋めることを狙いとした顕彰制度は「快挙」と叫びたいぐらいのニュースです。
現在は、女子のプロサッカー選手まではカバーされていないと思いますので、早く何らかの形で組織化されることを願っています。
また「JPFAアワード」では、顕彰を象徴するようなトロフィーはまだないようです。アカデミー賞を象徴するトロフィー・オスカー像やバロンドールを象徴するボール型のトロフィーのような象徴的なトロフィーを用意して、日本人サッカー選手なら誰もが目指すアワードになればいいなと願います。