2022年カタールW杯の日本代表の活躍とともに、世界中から称賛されたのが日本代表サポーターの「クリーン活動=スタンドゴミ拾い」の行為です。
私たち日本のサッカーファンは、彼らの行動を知っていますから「今回も頑張ってるな」といった調子ですが、初めて目にした海外の人々にとっては「日本人というのはなんてスゴいんだ」といった論調になるようです。
ただ、先日、ネットに「W杯芸人「カカロニ」のすがや」という人を取材したスポニチアネックの記事が載っていました。
「日本サポ「ゴミ拾い」の原点は?W杯芸人・すがやが「背景」明かす「日本人の美徳はもちろんあるけど…」」というタイトルの記事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b467ee43c769fabfb78b0c666b710843fd425877
それを読みますと、国内外の一部に「クリーン活動反対派」の声もあるそうですが、結局のところ「クリーン活動は、現地の人からも好評だといい「外国人にも喜ばれますし、現にスタジアムのカタール人の清掃スタッフの人から感謝されてました。真似をする国もあります」と話し「W杯に行くたびに、ああ、日本人って好かれてるんだなぁ…と実感する」と告白。」とのことです。
そして「この「ゴミ拾い」について、原点は日本代表の「応援グッズ」にあるという。「日本には、青いゴミ袋に空気を入れて、バルーンのようにして応援するというスタイルがあります。青いゴミ袋は軽くて安価、現地の外国人にも配りやすいし、日本人にも配りやすい」とこのスタイルが流行した理由を明かし「“せっかくゴミ袋なんだから、最後は掃除して帰ろうよ”となりました」と、経緯を明かした。」と続いていました。
さらに「「僕の記憶だと、日韓W杯の時に“ゴミ袋を応援に取り入れようよ”という発信があったような気がします」と、2002年ごろから生み出された応援スタイルであるという。」とのことです。
ちょうど、当方が過去30年のスポーツ紙をスキャンしてPDFに変換する作業の中で、これに関する記事を見つけました。
それは2002年日韓W杯からさかのぼること5年、1997年にフランスW杯への出場権を賭けて戦ったアジア最終予選を報じる記事の中にありました。
この1997年のアジア最終予選、9月に国立競技場でウズベキスタンを相手に6-3の勝利で始まった、ホーム&アウェーの8試合、第3戦目のホーム韓国戦を落としたあたりから、長く苦しい、絶望感に陥る試合と、かすかな希望を見出す試合が1試合ごとに交錯する戦いが続いたのですが、その様子がスポーツ紙各紙に、克明に記録されています。
これを紐解いていくと「うわぁ、ここまで追い詰められたのか」とか「よくぞ、こんなことが起きたなぁ」ということの連続です。
潮目が変わったのは、11月1日の第7戦、アウェー韓国戦でした。韓国は前の試合ですでにW杯出場権獲得を決めていました。
韓国には日本から約15000人が応援に駆け付けたとのことで、その中で日本は2-0と快勝、これで勢いを取り戻しました。
続く最終戦のホーム・カザフスタン戦に快勝した日本は、マレーシア・ジョホールバルでの第三代表決定戦イラン戦に臨み、延長後半13分、岡野雅行選手の劇的なVゴールで、歴史を塗り替えたのでした。
日本人サポーターの「青いゴミ袋」の記事は、第7戦のアウェー韓国戦に勝利して沸き立つサポーターの様子を報じた、11月2日付スポーツニッポン紙の中にありました。
記事には小見出しで「ゴミ袋も3600枚持参」とあり、本文には「日本代表応援グッズとしてすっかり定着した青いゴミ袋を3600枚持参してスタンドを青く染めた」とあります。
この記事では「サポーターがスタンドのゴミ拾いをした」という記述はありませんでしたが、持参したゴミ袋に自分たちのゴみを入れたと考えて間違いないでしょう。ゴみを拾って会場を後にするサポーター全体の行動として定着したかどうか、わからないまでも、自分たちのゴミは持ち帰ったに違いありません。
この頃のサッカー専門誌なども丹念に点検すれば、どの試合あたりから「青いゴミ袋」が登場したのか、詳しくわかるかも知れませんが、おそらくは、この年春のアジア一次予選あたりからと考えていいのではないかと感じました。
その後は、W杯の会場になったフランスでもドイツでも、南アフリカ、ブラジル、ロシア、どこに行っても日本人サポーターは全体の行動として律儀に自分たちの出したゴミを拾って、きれいにして会場をあとにしていたのだと思います。
かといって、他の国のサポーターにも広がり、W杯全体の風物詩になったかと言えば、そうでもないところが不思議なところです。
私たち日本のサッカーファンは、彼らの行動を知っていますから「今回も頑張ってるな」といった調子ですが、初めて目にした海外の人々にとっては「日本人というのはなんてスゴいんだ」といった論調になるようです。
ただ、先日、ネットに「W杯芸人「カカロニ」のすがや」という人を取材したスポニチアネックの記事が載っていました。
「日本サポ「ゴミ拾い」の原点は?W杯芸人・すがやが「背景」明かす「日本人の美徳はもちろんあるけど…」」というタイトルの記事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b467ee43c769fabfb78b0c666b710843fd425877
それを読みますと、国内外の一部に「クリーン活動反対派」の声もあるそうですが、結局のところ「クリーン活動は、現地の人からも好評だといい「外国人にも喜ばれますし、現にスタジアムのカタール人の清掃スタッフの人から感謝されてました。真似をする国もあります」と話し「W杯に行くたびに、ああ、日本人って好かれてるんだなぁ…と実感する」と告白。」とのことです。
そして「この「ゴミ拾い」について、原点は日本代表の「応援グッズ」にあるという。「日本には、青いゴミ袋に空気を入れて、バルーンのようにして応援するというスタイルがあります。青いゴミ袋は軽くて安価、現地の外国人にも配りやすいし、日本人にも配りやすい」とこのスタイルが流行した理由を明かし「“せっかくゴミ袋なんだから、最後は掃除して帰ろうよ”となりました」と、経緯を明かした。」と続いていました。
さらに「「僕の記憶だと、日韓W杯の時に“ゴミ袋を応援に取り入れようよ”という発信があったような気がします」と、2002年ごろから生み出された応援スタイルであるという。」とのことです。
ちょうど、当方が過去30年のスポーツ紙をスキャンしてPDFに変換する作業の中で、これに関する記事を見つけました。
それは2002年日韓W杯からさかのぼること5年、1997年にフランスW杯への出場権を賭けて戦ったアジア最終予選を報じる記事の中にありました。
この1997年のアジア最終予選、9月に国立競技場でウズベキスタンを相手に6-3の勝利で始まった、ホーム&アウェーの8試合、第3戦目のホーム韓国戦を落としたあたりから、長く苦しい、絶望感に陥る試合と、かすかな希望を見出す試合が1試合ごとに交錯する戦いが続いたのですが、その様子がスポーツ紙各紙に、克明に記録されています。
これを紐解いていくと「うわぁ、ここまで追い詰められたのか」とか「よくぞ、こんなことが起きたなぁ」ということの連続です。
潮目が変わったのは、11月1日の第7戦、アウェー韓国戦でした。韓国は前の試合ですでにW杯出場権獲得を決めていました。
韓国には日本から約15000人が応援に駆け付けたとのことで、その中で日本は2-0と快勝、これで勢いを取り戻しました。
続く最終戦のホーム・カザフスタン戦に快勝した日本は、マレーシア・ジョホールバルでの第三代表決定戦イラン戦に臨み、延長後半13分、岡野雅行選手の劇的なVゴールで、歴史を塗り替えたのでした。
日本人サポーターの「青いゴミ袋」の記事は、第7戦のアウェー韓国戦に勝利して沸き立つサポーターの様子を報じた、11月2日付スポーツニッポン紙の中にありました。
記事には小見出しで「ゴミ袋も3600枚持参」とあり、本文には「日本代表応援グッズとしてすっかり定着した青いゴミ袋を3600枚持参してスタンドを青く染めた」とあります。
この記事では「サポーターがスタンドのゴミ拾いをした」という記述はありませんでしたが、持参したゴミ袋に自分たちのゴみを入れたと考えて間違いないでしょう。ゴみを拾って会場を後にするサポーター全体の行動として定着したかどうか、わからないまでも、自分たちのゴミは持ち帰ったに違いありません。
この頃のサッカー専門誌なども丹念に点検すれば、どの試合あたりから「青いゴミ袋」が登場したのか、詳しくわかるかも知れませんが、おそらくは、この年春のアジア一次予選あたりからと考えていいのではないかと感じました。
その後は、W杯の会場になったフランスでもドイツでも、南アフリカ、ブラジル、ロシア、どこに行っても日本人サポーターは全体の行動として律儀に自分たちの出したゴミを拾って、きれいにして会場をあとにしていたのだと思います。
かといって、他の国のサポーターにも広がり、W杯全体の風物詩になったかと言えば、そうでもないところが不思議なところです。
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