呪われた車！？

そこを何度か通ったことがある方ならば、きっと感じていたはずです。
僕もそこを通る時には、十分注意しているつもりだったんですが・・・


それは、３月上旬、静岡から自宅に帰る途中にそれは起こりました。

場所は、山中湖から平野という交差点を曲がり、神奈川方面に向かう国道４１３号線です。
この通りを夜中に走る時は十分注意しなければいけません。これまでにも何度も、僕は危険を感じていました。

交差点を曲がると、しばらくは平坦な直線、交通量も少ない道なので、スピードが出がちですが、そいつはいきなり現れる場合もあるんです。

その夜は雨。
まだ時間が早かったので（21時頃）、そいつが現れるかどうかは半信半疑でいました。


しかし、そいつは現れました。
暗闇の中、ヘッドライトの明かりで、ヤツらの目が不気味に光ります。
数は５～６頭。いや、その奥にもいるので、10頭以上いるでしょうか。ヤツらは車が近づいても、特に気にした様子もなく、道路に出てきます。

彼らとの距離が数十メートルに迫ったので、僕はスピードを落とし徐行しながら、彼らの様子を伺いました。
あと、数メートルに迫った時、その鈍く光った視線が、こちらに気がついたのか、彼らは睨むようにこちらを見つめ、その足を止めました。

彼らの足の動きが止まった一瞬のスキを見て、僕はすかさず車を加速させ、そこを通り抜けようとしました。


しかし、その時でした。一頭が、車の前に・・・


僕はブレーキを思いっきり踏みましたが、間に合いませんでした。路面が濡れていたせいもあるかもしれません。
ブレーキ音とともに、ドンという鈍い音・・・

うわ～　ついにやってしまった。




徐行の速度から、加速しはじめたばかりだったので、実際にはそれほどスピードは出てなかったのでしょう。
車の前に飛び出したそいつは、何事もなかったように、仲間と一緒に森の中に走っていきました。


飛び出して来たのは野生のシカです。おそらくこの辺りでは、何頭も轢かれているのではないでしょうか？
この場所ではありませんが、僕の知人が以前、シカを轢いてしまい、車が廃車になったと聞いたことがありました。


僕の車は大丈夫か？
しかし、その場で車を降りるのは危険！？
辺りには、まだまだ野生のシカがいっぱいいるはずです。

僕はそのまましばらく走り続けさせ、車に異常を感じなかったので、自宅まで一気にに戻りました。
そして、自宅に着くやいなや、車の前方を点検。

しかし、凹みどころか、キズらしいキズもありませんでした。
念のために、翌日の昼間も見てみましたが、なんともなってませんでした。
ぶつかった衝撃は、そこそこあったんですが、シカも車も無事だったようです。

あ～　よかった、よかった！





ところが、その３日後・・・
WOODYさんのライブに出掛けようとして車を数メートル走らせたところで、前輪から異音が！！

こんな音は今までしなかったのに、どうしたんだ？
思い当たることは・・・
そう！　シカを轢いちゃったことだけ。


異音は、車を停車させると止まり、その後はしばらくしないのですが、大きくハンドルを切った時に、また鳴り出す感じです。
そんなことが何度かあったので、車屋さんで点検してもらったのですが、異常はなし。

原因不明の異音・・・

それ以降、異音はしなくなったんですが、これはもしかしてシカの呪いだったのかな～？（笑）






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