JUNSKY blog 2015

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捜査渦中の教員採用試験 大分

2008-07-19 19:35:41 | 教育基本法
 この、トンデモナイ事件についてブログ記事を書くかどうか迷っていたが、事件捜査中であり、再発防止処置も公にされていない中で「教員採用試験」を強行したと言う事なので、やっぱり一言申し上げることとする。

 「教員採用試験」を強行したと書いたが、これだけ不正に教員になったひとが出てきた以上、正規な教員を作る必要も確かにあり、教員不足を補うためには、致し方ないところもある。

 なにしろ、採用者の半数が不正な手段での“無資格”教員だったというのだから。

 この事件、今では高校入学から、校長への昇進まで、大分の教育界全体に巣食った汚職事件になっている。
 いわゆるコネで入学したり昇進したり、ということがまかり通っていたと言うし、この不正に何らかの関与すること無しには、昇進は望めないと言うトンデモ度であったようだ。

 不正入学した生徒も白い目で見られるし、「この中の誰が不正入学か?」と生徒達が疑心暗鬼に陥る。
 その上、「うちの先生は、賄賂で先生になったんじゃなかろうか?」となれば、指導力が発揮できなくなることは明らかである。
 教頭や校長は学校を取りまとめる力が喪失する。

 しかし、こういう悪弊が長年の習慣になっていたというから、これまで不正昇進の校長の居る学校で“無資格”教員に教えてもらって卒業し、大学の入学試験に合格した不正入学の生徒は、どうなるのであろうか?
 本来なら高校卒業の資格がなく、当然大学への入学も取り消されるはずだが、そういうことにはならないだろう。
 もっと考えれば、不正入学で卒業し、大学にもバレズニ入って卒業し、社会人になって管理職をやっている人も居ることだろう。
 そういう人の存在価値はどうなるのだろうか?
 今から人生やり直す訳には行かない。

 本当に社会的にも不正に染まった個人にとっても大変な罪悪を犯してくれたものだ。

 ところで、今取り上げられているのは、大分県教委であるが、国会議員の口利きと言うのが大分で明らかになっている以上、おそらく少なからずの教育委員会で同じようなことが大なり小なり行われていたであろう。

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大分県教委汚職 捜査渦中の採用試験 人事委協力不正防止を強化(西日本新聞) - goo ニュース
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大分県教委汚職
 捜査渦中の採用試験
   人事委協力不正防止を強化

         西日本新聞 2008年7月19日(土)17:30

 教員採用汚職事件で揺れる大分県の2009年度公立学校教員採用試験が19日、大分市内の2つの高校を会場にして始まった。事件を教訓に県人事委員会と知事部局が採点に加わるなど、不正防止策を強化。受験生は緊張した面持ちで試験に臨み、県教委はミスやトラブルのないように職員数を増やしたほか、警備員を初めて配置した。 

 1次試験は2日間行われ、19日に一般教養や作文など筆記試験があり、20日は面接や実技が行われる。小中高などを合わせた19日の受験者数は1704人。事件の舞台となった小学校の採用試験は462人が受験、競争倍率は10.3倍となった。

 問題漏えいを防ぐため、県人事委が保管していた試験問題を県教委職員が19日早朝、試験会場に搬入した。

 教員採用汚職事件は07、08年度の小学校教員採用試験で、県教委の元義務教育課参事江藤勝由容疑者(52)=収賄容疑で再逮捕=が口利きのあった受験生の成績を改ざんし、不正に合格させたとされる。

 県教委は不正防止策として、採点の際には氏名や受験番号が分からないようにし、成績一覧表の管理は人事委が担うようにした。受験生が自分で採点できるように問題の持ち帰りを認めた。

 1次試験の結果は8月14日に発表。面接や模擬授業が行われる2次試験は9月中旬に実施する。

=2008/07/19付 西日本新聞夕刊=
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疑心暗鬼の教員採用試験スタート 大分「今年こそ公正に」(産経新聞) - goo ニュース

不信・憤る受験者 大分の教員採用試験に1700人 (朝日新聞) - goo ニュース

大分の教員採用試験、倍率は13.4倍(朝日新聞) - goo ニュース

捜査の渦中、大分県教員採用試験 倍率13倍超(共同通信) - goo ニュース

受験生9000人調査 不正検証 山形県教員採用 (河北新報) - goo ニュース

「竹島」問題 日本外交の無能ぶり

2008-07-19 00:16:48 | 国際関係
 2008年7月14日、文部省が新学習指導要領の解説書で「竹島」が日本の領土であることを改めて指導することにしたが、これに伴い一部の韓国国民が集会やデモを続けているようだ。

 ほんの1週間前までは、「米国産牛肉の輸入再開」に抗議した韓国国民が連日大規模な集会やデモを繰り広げていた。

宗教界も合流して抗議集会 韓国の米国産牛肉問題(共同通信) - goo ニュース

     
     (画像は共同通信 2008年7月5日(土)22:24 より引用)

 それが、ここ数日で抗議の矛先は韓国政府とアメリカから、日本政府に変わってしまった。

 竹島が日本の国土の一部なのかどうかのイキサツは、詳しく知る訳ではないが、島根県議会の決議によると、韓国のアメリカの傀儡の独裁者・李承晩大統領が「李承晩ライン」を宣言して一方的に囲い込んだのが紛争の始まりらしい。
 島根県議会の説明は、ここをクリック

 しかし、その経緯はどうであったにせよ、六カ国協議において、「北朝鮮の核廃絶問題と拉致問題で国際的協調を取って行かなければならない」今の重要な時点で、この問題を持ち出すとは、日本政府の外交感覚の乏しさ(と言うより無能さ)に呆れ返る。
 その上、先週G8サミットが終わり、その中で拉致問題にも言及したという“成果”を得たにも関わらず、この文部科学省のKYな対応で、台無しにしてしまった。

 韓国政府に取って唯一幸いだったことは「米国産牛肉輸入再開」問題で支持率が福田内閣と同程度かそれ以下に下がり、連日のデモに見舞われ、政権の基盤が揺らいでいるところに、日本政府の「お馬鹿」な対応のおかげでナシュナリズムを喚起する結果と成り、国民から見放される事態を崖っぷちで転換できたと言うことだろう。

 日本政府のこの度の行動は踏んだり蹴ったりの結果となってしまった。

 本当に「外交感覚ゼロ」のお馬鹿政府である。

 これくらいのことは、発表する前に充分予想できたはずである。
「専門バカ」になっていると言うほど、専門の方の能力も無いし・・・

    
  (竹島周辺の地図:島根県議会の話 より引用)

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日本共産党の市田書記局長は談話で以下のように述べたそうだ。

 市田書記局長がコメント
           2008年7月15日(火)「しんぶん赤旗」

 日本共産党の市田忠義書記局長は十四日、次のコメントを発表しました。

 日本政府は十四日、中学校の学習指導要領の社会科解説書に、日韓両国が領有権を主張する竹島について、「わが国と韓国との間に竹島をめぐって主張に相違があることなどにも触れ、北方領土と同様にわが国の領土・領域について理解を深めさせる」という表現で、初めて明記する方針を決定した。

 竹島問題についてわが党は、一九七七年に見解を発表し、竹島の領有権を日本が主張することには、歴史的根拠があるとしてきた。同時に、この島の日本への編入が行われたのが一九〇五年で、日本が韓国を武力で植民地化する過程であり、韓国の外交権が奪われていたという点も踏まえ、韓国側の主張もしっかり検討する必要があるとも指摘してきた。

 日韓両国は、歴史の共同研究の作業を開始しており、両国間の紛争問題となっている竹島問題も歴史的事実と国際的道理にもとづいて、冷静な共同研究・話し合いによって解決されるべきである。わが国の側から、一方的な措置をとることは、この問題の解決をはかるうえで適切ではないと考える。 


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「竹島」問題、韓国大統領が長期的対策を指示(読売新聞) - goo ニュース

 「竹島」問題、韓国大統領が長期的対策を指示
         読売新聞 2008年7月18日(金)21:28

 【ソウル=竹腰雅彦】韓国の 李明博 ( イミョンバク ) 大統領は18日、国家安全保障会議を開き、日本の新学習指導要領解説書への竹島領有権問題明記について対応などを協議した。

 大統領府報道官によると、大統領は竹島問題に関して「断固として臨むが、その場限りの単発的な強硬対応に終わるべきでない」と述べ、長期的な対策を講じるよう指示した。

 韓国外交通商省は会議で、世界各国の政府・議会の竹島に関する表記や位置づけの調査や、民間団体を通じた歴史研究強化などの方針を示した。

 韓国内には、北朝鮮核問題をめぐる6か国協議などでの日韓協力見直しに言及する声もあるが、李大統領は核問題について、日本を含む同協議参加国との緊密な連携に万全を期すよう指示した。


竹島、解説書に明記=「固有領土」表現は避ける-中学新学習指導要領・文科省(時事通信) - goo ニュース

竹島問題 韓国、過激反応 各紙、社説・特集で猛批判 (産経新聞) - goo ニュース