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「(憲法を)改正すべきだ」 田母神氏 参考人招致で

2008-11-11 18:37:31 | 戦争と平和
田母神氏の国会・参考人招致が本日行われたようだ。
TV中継はされなかったらしい。

しかし、産経新聞の要約を読んでも、いやはや何とも… の感である。

要するに、自分は正しい。
正しいことを論文に書いて解任されるのであれば、
「日本の国が悪い国だ」という人を(役職に)就けなさいということだ
と居直っている。話の筋が違うことも解っていない。

また、相当鼻につく自信過剰ぶりだ。
「自分が呼び掛けたら千人以上が応募したはずだ」とのたもう。

こういう謙虚さのかけらも感じられない性格の人間が最高幹部であったことそのものが、自衛隊の異常さを物語っている。

一方、今日の「赤旗」によると、防衛大学校でも「トンデモ教育」が行われてきたようである。
安部内閣の時に改訂されたらしい基本教本『防衛学入門』では、

「苦役的・刑罰主義的なヴェルサイユ体制下に置かれたドイツにおいて、民族主義が燃え上がって報復を決意するのは当然の結果であった。また、この熱狂的な民族主義は、イタリア、日本、スペイン等に伝搬していった」と記述し、ヒトラーのナチスドイツや日本軍国主義の侵略を当然視しています。
また
日本の過去の戦争を「日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、支那事変及び大東亜戦争」と当時の呼称のままで表記。それらの「戦争原因は欧米列強によるアジア侵略からの自衛を基本とし権益の増大とその衝突であり」と明治以後の日本の侵略戦争(行為)をすべて「自衛が基本」との戦争観で書かれています。
赤旗(11/11)

 という話である。
全く、憲法の精神をないがしろにする教育が、入隊したてで右も左も解らぬ若い隊員に徹底されていた訳だ。

「赤旗」では、「言論のクーデター」だという表現をしている。

“言論のクーデター” 根本に何が

政治の責任 極めて重大 市田書記局長が指摘

過去の戦争「自衛を基本」防衛大教科書で侵略正当化



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11/11 自衛隊内で違憲教育 侵略美化、組織ぐるみ 井上議員が追及


「ああ、まただ」とため息=国会でも持論展開に-防衛省職員ら(時事通信) - goo ニュース

自民には田母神氏擁護も(産経新聞) - goo ニュース

産経新聞による、参考人質疑の様子

≪田母神前空幕長参考人質疑(要旨)≫

 【論文に関する見解】

 村山談話の見解と私の論文は別物だ。村山談話は具体的にどの場面が侵略だとか全く言っていないので、私は村山談話と違った見解を書いたとは思っていない。(集団的自衛権を認めるなど)特にそこまでは訴えていないが、今はもう(憲法を)改正すべきだと思っている。国を守ることについて、これほど意見が割れているようなものは直した方がいい。

 「日本の国はいい国だった」と言ったら解任をされたのは変だ。「日本の国が悪い国だ」という人を(役職に)就けなさいということですから。

 【更迭に対する考え】

 私は村山談話と異なる見解を表明したことで更迭されたということだが、シビリアンコントロール(文民統制)の観点から、大臣が「見解の相違がある」「不適正である」と判断をされて、解任をするというのは政治的に当然だと思う。私は、私の書いたものがいささかも間違っているとは思っていないし、日本が正しい方向に行くためには必要なことだと思っている。

 村山談話を公然と批判したことはなく、論文でも触れていないが、航空幕僚副長が(辞任の意思確認を)言ってきたときに、私は「自衛官にも当然、言論の自由は認められるはずだから、それが村山談話で制約されるということではないと思っていた。私のどこが悪かったか、(懲戒手続きで)審理してもらった方が問題の所在がはっきりする」と答えた。審理ではわれわれにも表現の自由、言論の自由が許されていると主張するつもりだった。

 (以前に同様の論文を発表しながら、初めて問題になったのは)今回は多くの人の目について、マスコミなどで騒がれたからではないかと思っている。

 【懸賞論文への空自隊員の応募】

 航空幕僚監部の教育課長にこういうものがあると紹介した。私が(応募を)指示したように言われるが、私が指示をすればその程度(94通)ではなく、1000を超える数が集まる。

 【アパグループとの関係】

 今年6月2日のアパグループの出版記念行事には公用車で行った。休暇は取っていない(防衛省は代休を取ったと説明)。資金提供などは一切受けていない。


こうして“核”は持ち込まれた

2008-11-11 00:56:09 | TVレビュー
2008年11月9日放送の
NHKスペシャル
【こうして“核”は持ち込まれた】
  ~空母オリスカニの秘密~

 の放映は、NHKとしては快挙であると思う。

米軍幹部(たとえばラロック氏他)の証言で、核兵器が米国艦船に載って日本に自由に入り込んでいたことが明らかにされる。
また防衛庁・自衛隊も非核三原則は建て前だけのものであり、特に第3項の「持ち込ませず」を信じている政治家は誰も居なかったのではないか?と発言していた。

そして、何より米空母【オリスカニ】の中には公然の秘密としての核兵器“工場”があったことが具体的な証言や図をもって明示された。

そして、これらの核兵器はベトナム戦争で実戦に配備されいつでも発射可能な状態でスタンバイされ、命令さえあれば悩むことなく発射できる訓練を受けていたと言う。
恐ろしい事態がすぐそこまで進んでいたのである。

もちろん、反核運動をしている平和活動家も「持ち込ませず」が形骸化していることは知ってはいたのだが、NHKによるこれだけ具体的な事実の調査で裏付けられた証拠を見るのは初めてではないだろうか?

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以下、NHK公式ホームページよりコピペ

 おととし(2006年)、米フロリダ州の沖合に退役した1隻の空母が沈められた。その名は、「オリスカニ」。朝鮮戦争からベトナム戦争までの27年間、第7艦隊の主力空母として日本を拠点に活動した。NHKが入手した米海軍の機密資料からは、この空母が日本に核兵器を持ち込み、その後日本を拠点に朝鮮半島やソ連に向けて核攻撃態勢を整えようとしていたことが明らかになった。当時、米ソの核開発競争が本格化する中、アメリカは日本をその“最前線の基地”として位置づけていたのだ。
 それに対し日本は、非核3原則を掲げながら、アメリカに核持ち込みの有無を確かめることはなかった。日本を核戦略の一部に取り込もうとするアメリカ。アメリカの巨大な核の傘に依存しようとする日本。両国の利害が一致し、より強固な同盟関係が築き上げられていったことが、関係者の取材から浮かびあがってきた。
 番組では、1隻の空母を軸に、アメリカの知られざる核戦略の実態と、日米両国の思惑に迫る。 



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