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麻生「不適切発言」恨めし 舛添厚労相

2008-11-22 21:16:13 | 政治
 どうやら、放言癖が直らない麻生首相であるが、一介の議員であったときと内閣総理大臣という職責では、発言の重さにもおのずから違いがあることを御理解頂いていないようだ。

 その“放言”も数多くあるので、いちいち取り上げているいとまもないが、11月19日の医師を馬鹿にした発言は絶対に許せない。

 自民党の制度改革によって、ここまで医師不足と意思の過重負担で、医師自身が病気になったり、倒れたり、心の病に掛かったり、過労死したりしている実態を御存じないのであろうか?

 麻生首相は、この医師不足の事態は医師会が進めたかのように表現したと言うから罪は重い。

 報道から、その発言を引用してみると、


「地方病院での医者の確保は、自分で病院経営しているから言うわけじゃないが大変だ」
「小児科、婦人科が猛烈に問題だ。急患が多いところは皆、(医師の)人がいなくなる」「これだけ(医師不足が)激しくなってくれば、責任は医者の(方にある)話じゃないか」
「社会的常識がかなり欠落している人(医者)が多い。とにかくものすごく価値判断が違う」


公平な目で見て「社会的常識がかなり欠落している」のは、麻生首相に間違いない。

この「社会的常識がかなり欠落している」麻生首相に「価値判断が違う」と言われた医師たちは、まともな人たちと言うことであるから幸いである。

直後に記者団から質問を受けた麻生首相は、
「まともな医者が不快な思いをしたというのであれば申し訳ない」
と陳謝したというが、「あとのまつり」であることは確かである。

医師会は即座に抗議し、唐沢祥人会長が抗議文を麻生首相宛に手渡した。
常識欠落発言 怒りの日医 「衆院選に影響」首相は謝罪、撤回(産経新聞) - goo ニュース 2008年11月21日(金)08:05

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 麻生太郎首相の全国知事会議での 医師をめぐる発言の
 要旨は以下の通り。(頂いたコメントから引用)


『(出席知事の医師不足に関する発言に対し)医者の確保をとの話だが、自分で病院を経営しているから言う訳じゃないけど、大変ですよ。はっきり言って、最も社会的常識がかなり欠落している人が多い。ものすごく価値判断が違うから。それはそれで、そういう方をどうするかという話を真剣にやらないと。全然違う、すごく違う。そういうことをよく分かった上で、これは大問題だ。小児科、婦人科(の医師不足)が猛烈に問題になっているが、これは急患が多いから。急患が多いところは皆、人が引く。点数が入らない。点数を変えたらいいんです。これだけ激しくなってくると、医師会もいろいろ、厚生省も、5年前に必ずこういうことになりますよと申し上げて、そのまま答えがこないままになっている。
これはちょっと正直、これだけ激しくなってくれば、責任はおたくらの話ではないですか。おたくってお医者さんの。しかも、お医者の数を減らせ減らせと言ったのはどなたでしたか、と申し上げて。党としても激しく申し上げた記憶がある。臨床研修医制度の見直しについてはあらためて考え直さなきゃいけない。』



医師不足打開のまじめな立場まったくない
 志位委員長 首相発言を批判 2008年11月21日(金)「しんぶん赤旗」

 日本共産党の志位和夫委員長は二十日の記者会見で、麻生太郎首相が前日、「(医師は)社会的常識が欠落している人が多い」と述べたことについて問われ、「許しがたい発言だ」と厳しく批判しました。

 志位氏は「自らつくり出した医師不足に反省もなく、非常識な人が多いというかたちで、医師に責任があるかのようにいうことは許しがたい」と強調しました。

 さらに、医師不足という状況のなかで、長時間労働を強いられながら必死の思いで健康と命を支えている医師が圧倒的多数だと指摘し、「こういう心無い発言をするのは、まじめに医師不足という事態に対する政治の責任を受け止め、打開しようという立場がまったくないと感じざるを得ない」と述べました。

 

「医師、社会常識欠落している人が多い」首相が問題発言(読売新聞) - goo ニュース

常識欠落発言 怒りの日医 「衆院選に影響」首相は謝罪、撤回(産経新聞) - goo ニュース 2008年11月21日(金)08:05


「不適切発言」恨めし 厚労相、火消しに大忙し(朝日新聞) - goo ニュース 2008年11月22日(土) 8時10分

11月21日付 よみうり寸評(読売新聞) - goo ニュース 2008年11月21日(金) 14時21分

 11月21日付 よみうり寸評
2008年11月21日(金)14:21
 〈 綸言 ( りんげん ) 汗の 如 ( ごと ) し〉などと古い言葉を持ち出せば、「汗ならふきとればいいだろ」と軽く返されそうだ。そんな思いさえする麻生首相の発言撤回と謝罪だった◆「綸」は太い糸。天子の発言はもとは細い糸でも、下に届く時は太い綸になる。で、軽くは扱えない天子の言葉を綸言という。汗が体内に戻らぬように、一度発した綸言は元に戻せない◆天子ならぬ麻生首相だが発言の重さを知ってもらいたいと〈綸言…〉の批判は与党内からも出た。「医師には社会的常識がかなり欠落している人が多い」と発言、あっさり撤回、謝罪した軽さのことだ◆「撤回してすむものでない」と抗議した日本医師会。汗のように簡単にはぬぐえない。あいさつ原稿の誤読くらいはごあいきょうと先日書いたばかり◆だが、与党への根回しのないままの場当たり的な発言、失言あるいは撤回、謝罪などが繁雑いや頻繁に続いて未曽有の事態になったりするのは困る◆きのうの都民版「USO放送」に「新編集 漢字を増やす -まんが」とあった。