報道各社が12月初旬の世論調査結果を発表した。
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(麻生内閣の支持・不支持率の推移・asahi.com)
他の政党の支持率(前回比)NHK調査
日本共産党:3.3%(+0.7%),公明党:3.2%(+0.7%),
社民党:0.8%(-0.5%), 国民新党:0.4%(+0.1%),
支持政党なし:34.8%(+5.2%)
社民党だけが、何故か支持率を前回の1.3%から0.8%にまで減らしているが、NHKの調査に対する回答者数が1,135人と少ないので、0.5%は、5-6人に過ぎず、ちょっとしたことで変動する数値であり、それこそ「一喜一憂」するほどのものでもない。これは、他の少数党でも同じことである。(今回例えば、0.7%UPしたと言っても、8人程度の変動に過ぎず、喜んでいられるものではない。)
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その結果、NHKはもとより、最右翼の産経新聞でも麻生内閣の支持率が急降下したことを取り上げ、反対に不支持率が6割前後になったことも伝えた。
たとえば、NHKは支持率が前回から半減して25%に激減し、反対にその減った分丸ごと(25%)不支持率に回り、不支持率が前回の40%から65%に急増したことを伝えた。
朝日や、毎日でも同様の傾向であるが、もともと支持率はNHKより低く、不支持率がNHKより高かったので、不支持率は15%程度UPでほぼ同率支持率が下がった。
朝日では、支持率22%、不支持率64%という結果となった。
一局だけの調査結果なら、たまたま特殊な数字が出た可能性もあったが、ここまで変動結果が同じ傾向を示したとなると、標本数の少なさを補完して余りある。
すなわち信頼性が高いということになる。
一方で、政党支持率の点では、この麻生離れを民主党の支持に繋がっていないことも特徴である。
毎日新聞の調査では、民主党の支持率も前回時比で3%ほど下がっている。
その毎日新聞では有権者が二大政党制に懐疑的になっている可能性を指摘していた。
(次期首相は麻生か小沢か・asahi.com)
世論調査そのものが、上のグラフでも解る通り 「次期総理は麻生か小沢か」というような、二大政党選択という世論誘導調査なのにも関わらず、次期総理には「いずれも適切ではない」と過半数の回答者が答えた(NHK)と言うことは重要な示唆である。(上のグラフでは、ほぼ3分されているが・・・)
今回、上記の調査で「小沢が麻生を始めて上回った」とマスコミが報道しているが、よく見れば「麻生が一人負け」しているだけであり、小沢を上げた人の比率は大して増えていないのが実態である。麻生から離れた人は、殆どが「どちらもふさわしくない」に移動したと言える。
NHKの調査結果では:
【小沢 22%,麻生 18%,どちらもふさわしくない 54%】
また、麻生も小沢も自党支持層の過半数をも掴んでいないことが解った。
それが、麻生も小沢も次期首相として、30%そこそこの支持率に低迷している主な原因である。
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以下は、NHKニュース (2008年12月7日 午後7時)より
NHKの世論調査によりますと、
麻生内閣を「支持する」と答えた人は、先月より半減して25%だったのに対し、
「支持しない」と答えた人は、25ポイント上がって65%でした。
NHKは、今月5日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDDという方法で、世論調査を行いました。調査の対象となったのは1948人で、このうちの58%に当たる1135人から回答を得ました。
それによりますと、麻生内閣を「支持する」と答えた人は、先月より24ポイント下がって25%だったのに対し、
「支持しない」と答えた人は、25ポイント上がって65%となりました。
麻生内閣を支持する理由では、
▽「ほかの内閣よりよさそうだから」が39%、
▽「支持する政党の内閣だから」が26%などとなった一方、
支持しない理由では、
▽「政策に期待が持てないから」が40%、
▽「実行力がないから」が26%などとなりました。
さらに、麻生総理大臣の仕事ぶりや発言から、今後の政権運営に期待できるかどうか尋ねたところ、
▽「大いに期待できる」が2%、
▽「ある程度期待できる」が18%だったのに対し、
▽「あまり期待できない」が45%、
▽「まったく期待できない」が31%でした。
そして、政府・与党が追加の経済対策を実施するために必要な第2次補正予算案の提出を年明けの通常国会に先送りしたことについては、
▽「妥当だ」が12%、
▽「妥当でない」が40%、
▽「どちらともいえない」が40%でした。
また、衆議院の解散・総選挙と景気対策では、どちらを優先すべきか聞いたところ、
▽「衆議院の解散・総選挙」が24%、
▽「景気対策」が56%、
▽「どちらともいえない」が17%でした。
そのうえで、政府の追加の経済対策に盛り込まれた2兆円規模の定額給付金が、景気の回復に効果があるか尋ねたところ、
▽「大いに効果がある」が1%、
▽「ある程度効果がある」が13%だったのに対し、
▽「あまり効果はない」が44%、
▽「まったく効果はない」が36%でした。
これに対し、「子ども手当」の創設や中小企業の法人税軽減などを盛り込んだ民主党の経済対策について聞いたところ、
▽「大いに評価する」が10%、
▽「ある程度評価する」が49%だったのに対し、
▽「あまり評価しない」が27%、
▽「まったく評価しない」が7%でした。
また、望ましい衆議院の解散・総選挙の時期について、
▽「来年度予算案が成立したあと、来年の春ごろに行うべきだ」が32%で最も多く、次いで、
▽「年明けの通常国会の冒頭で行うべきだ」が22%、
▽「今の臨時国会で行うべきだ」が19%、
▽「来年9月の任期満了まで行う必要はない」が16%となりました。
そのうえで、次の衆議院選挙後の望ましい政権の形を質問したところ、
▽「民主党が中心となる連立政権」と、
▽「自民党と民主党による大連立政権」が、いずれも24%、
▽「自民党が中心となる連立政権」が22%などとなりました。
さらに、次の衆議院選挙後の総理大臣に、麻生総理大臣と、民主党の小沢代表のどちらがふさわしいか尋ねたところ、
▽「麻生総理大臣」が18%、
▽「小沢代表」が22%、
▽「どちらもふさわしくない」が54%でした。
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内閣支持22%、「首相適任」小沢氏逆転 朝日世論調査(朝日新聞) - goo ニュース
内閣支持率25・5%に急落 小沢氏「党首力」で逆転(共同通信) - goo ニュース
「党首力」でも小沢氏に軍配 党首討論で明暗 本社・FNN合同世論調査(産経新聞) - goo ニュース
内閣支持率27.5% 本社・FNN合同世論調査(産経新聞) - goo ニュース
以下、朝日新聞から引用
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内閣支持22%、
「首相適任」小沢氏逆転
朝日世論調査
2008年12月7日23時32分
朝日新聞社が6、7の両日実施した全国世論調査(電話)によると、麻生内閣の支持率は22%で、前回調査(11月8、9日)の37%から急落した。麻生首相と民主党の小沢代表のどちらが首相にふさわしいかの質問でも、麻生氏を挙げる人は30%(前回49%)に大きく下がり、小沢氏の35%(同23%)が初めて上回った。「選挙の顔」としての首相の優位性は完全に失われ、発足2カ月余りですでに政権末期の様相だ。
内閣支持率は、福田内閣末期とほぼ同じ水準にまで一気に下がった。不支持率は64%(前回41%)。その理由では「政策の面」が63%に達する。自民支持層でも内閣を支持する人は54%(同72%)にとどまり、「麻生離れ」が進んだ。無党派層の支持も11%(同26%)に下がった。
麻生首相に「実行力がある」とする人は21%で、「そうは思わない」の68%が圧倒した。発足当初は「実行力がある」が54%、「そうは思わない」が28%だった。
定額給付金を含む追加の補正予算案の提出を来年1月の通常国会に先送りしたことについては、「納得できる」23%を「納得できない」60%が上回った。来年度予算編成の基本方針で、これまでの財政再建路線を転換して、景気対策のため支出を柔軟に増やすとしたことには、「評価する」48%、「評価しない」35%で、一定の支持を受けた。
麻生首相のこれまでの仕事ぶりの評価を聞くと、「期待外れだ」が最も多く44%、次に多いのは「もともと期待していない」の40%で、「期待通りだ」は12%、「期待以上だ」は1%だった。
首相にふさわしいのが麻生氏か小沢氏かの問いでは、過去5回の調査でいずれも麻生氏が小沢氏に倍以上の差をつけてリードしていた。背景には野党支持層の一部や無党派層からも支持を受けていたことがあったが、首相への失望感の広がりから、それらが急速に失われたようだ。
衆院の解散・総選挙の時期については、「早く実施すべきだ」が51%で「急ぐ必要はない」の40%を上回った。「早く実施」は10月下旬の調査では33%まで下がっていた。
「いま投票するとしたら」として聞いた衆院比例区の投票先は自民28%(同30%)、民主36%(同33%)など。無党派層で民主に投票するという人が31%(同23%)に増え、民主がリードを広げた。政党支持率は自民27%(同30%)、民主23%(同24%)など。
◇
〈調査方法〉6、7の両日、全国の有権者を対象にコンピューターで無作為に電話番号を作る「朝日RDD」方式で調査した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。有効回答は2074人、回答率は58%。