米軍普天間飛行場の『移設』問題で、政府が沖縄県・うるま市の勝連半島沖合を検討していることに対し、基地受け入れに反対する同市民らは25日、集会を開き、「政権に怒りを覚える」「基地は戦争を生む」などと抗議の声を上げた。(時事通信)
このニュースは9時のNHKニュースでも短く紹介された。
沖縄 うるまで移設反対の集会
NHK オンライン 3月25日 22時29分
政府が、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設候補地の1つとして、沖縄県うるま市のアメリカ軍基地・ホワイトビーチの沖合を埋め立てる案を検討しているなか、近くの住民が移設に反対する集会を開きました。
普天間基地の移設問題で、政府は、5月までの決着に向け、今月中に移設先の政府案をとりまとめる方針で、移設候補地の1つとして、うるま市のアメリカ軍基地・ホワイトビーチの沖合を埋め立てる案が検討されています。
これを受けて、25日夜、ホワイトビーチの近くの住民が、移設に反対する集会を開き、会場には600人余りが集まりました。
集会では、はじめに主催者の代表が
「うるま市に移設するという、こんなばかなことは許されない。県内のどこにも新しい基地をつくらせてはいけない」 と述べました。
このあと、住民の代表が
「沖縄の海を埋め立てて基地を造ることは、海の恩恵で暮らす漁師などの生存権のはく奪だ。沖縄に基地を押しつけることは、沖縄の心を踏みつぶす行為だ」 と訴えました。
そして、集会では、
▽うるま市の沖合への移設の検討を撤回することや、
▽普天間基地を無条件で返還することを求める決議が採択されました。
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「鳩山政権に怒り」「基地は戦争生む」=ホワイトビーチ案反対で集会-沖縄・うるま(時事通信) - goo ニュース
普天間移設2案、岡田外相が米大使に提示へ
読売新聞 2010年3月25日(木)14:35
沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で、政府が23日の関係閣僚会議で、移設先として、同県名護市にまたがる米軍キャンプ・シュワブ陸上部案と、同県うるま市の米軍ホワイトビーチ沖の埋め立て案の2案を正式に米側に提示する方針で一致したことが25日、わかった。
複数の政府筋が明らかにした。岡田外相が25日中にもルース駐日米大使と会談し、2案を軸とした移設案を提示する。外相は28日に訪米し、クリントン国務長官らにも政府案を説明する方針で、具体案をもとにした対米交渉が本格的に始まることになる。
23日の会議では、鳩山首相と外相、平野官房長官、北沢防衛相、前原沖縄相らが移設案について協議。関係筋によると、この場で、シュワブ陸上部案か、ホワイトビーチ沖の埋め立て案のどちらかに、鹿児島県の徳之島など、沖縄県外の数か所に訓練移転を組み合わせる案を米政府に提示することで、大筋一致したという。
シュワブ陸上部とする場合には、500メートル級の滑走路を建設する案が最有力となった。訓練移設先としては、徳之島のほか、海上自衛隊大村航空基地(長崎県)、航空自衛隊 新田原 ( にゅうたばる ) 基地(宮崎県新富町)などが列挙されたという。
首相や関係閣僚は移設案について、「沖縄の負担が5割以上減った、と地元が実感できる案だ。基地の機能は沖縄に残すので、米国からも理解を得られるのではないか」との見方で一致したという。
政府案については、北沢防衛相が25日午後、沖縄を訪れ、同日夜と26日の両日、仲井真 弘多 ( ひろかず ) 知事と会談し、概要を説明する予定だ。
普天間で小沢氏「首相も県外移設、約束した感じ」(読売新聞) - goo ニュース
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NHKオンラインより
“機能の半分以上県外”検討
3月25日 20時3分
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐって、政府は、沖縄の負担軽減と危険性の除去を図るため、基地機能の半分以上は沖縄県外に移したいとしており、実現可能な複数案の詰めの検討作業を進めています。
政府は、この問題の5月までの決着に向け、移設先の政府原案の取りまとめを急いでいます。
これまでの調整では、
名護市のキャンプシュワブの陸上部分に500メートル程度の短い滑走路を造る案、
うるま市のアメリカ軍基地・ホワイトビーチの沖合を埋め立てる案、
これに合わせて鹿児島県の徳之島に訓練や部隊の一部を移すなど、九州南部の離島や九州にある自衛隊の施設に基地機能を分散させる案
が検討されています。
政府は、キャンプシュワブ沿岸を埋め立てる現行案よりも、政府原案は、沖縄の負担軽減と普天間基地の危険性の除去を図る案にしたいとしており、訓練の回数など、基地機能の半分以上は沖縄県外に移したいとしています。
このため、政府は鹿児島県徳之島を軸に、沖縄県外への基地機能の分散がさらに図れないか、実現可能な複数案の詰めの検討作業を進めています。
一方、対米交渉を担当する岡田外務大臣は、来週、G8=主要8か国の外相会合に合わせてクリントン国務長官やゲーツ国防長官と会談するのを前に、26日、ルース駐日大使と会い、政府の検討状況を説明して意見を交わすことにしています。
ただ、アメリカ側は名護市のキャンプシュワブ沿岸に移設する現行案が最善だという立場を崩していないうえ、新たな移設候補地を示す場合には、地元の自治体の同意を得るよう求めており、移設先をめぐる今後のアメリカ側との協議は難航が予想されます。