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米ロ新条約 戦略核30%減らしても大半が残存

2010-04-08 23:20:16 | 国際関係
2010年4月8日(木)

 アメリカ合州国(United "States" of Amerika)と ロシアの戦略核兵器削減に関する条約【STARTⅠ】の期限切れに代わる新しい『新核軍縮条約』が締結された。


   (写真は時事通信Web版より拝借)

 “一歩”前進ではあるが、広島・長崎・ビキニ以来これまでは長い道のりであったし、昨年4月アメリカのオバマ大統領がプラハで宣言した「核兵器全面廃絶」までの道程の“第一歩”を切り拓いたに過ぎない。

 私は、昨年の オバマ大統領のプラハ演説 に感銘を受けたし、高く評価したが、その後の彼の言動は国内政治や軍需企業の圧力に押されて後退している。
 イラクでの誤射事件についてのインターネット情報は益々広がりを見せているし、アフガニスタンでの作戦もうまく行かず、軍事的・政治的に敗北しつつあるように見える。

 軍事力で(すなわち人殺しと脅迫で)治安を維持しようとするのは19世紀的発想の枠を出ていないものであって、現地の人々の生活が成り立つような建設的援助(金のばらまきではなく)や教育・医療を充実する(人材育成が要である)などの積極的な関与が求められていると思う。

 今回の条約締結直前に、オバマ大統領「アメリカは、非核兵器国には核兵器を使用した攻撃は行わない」との趣旨の発言をしたことが高く評価されているようだが、そんなことは今更の話であると思う。

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 話は変わりますが、今回の条約が締結された会場である「プラハ城」には、私も行ったことがあります。(もちろん、この会場の中には入っていませんが・・・)

【観劇レビュー&旅行記】 プラハ城へ
【観劇レビュー&旅行記】 聖ミクラーシュ教会
【観劇レビュー&旅行記】 プラハ城門


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米ロ、新核軍縮条約調印=戦略核1550発に削減-「核なき世界」具体化へ一歩(時事通信) - goo ニュース 

      時事通信 2010年4月8日(木)20:03

 【プラハ時事】
 オバマ米大統領とメドベージェフ・ロシア大統領は8日、チェコの首都プラハで、両国の戦略核弾頭の配備数をそれぞれ1550発に制限することなどを定めた新核軍縮条約に調印した。条約は両国議会の批准を経て発効。有効期間は10年間で、発効後7年間で削減合意を履行する。

 1991年調印の第1次戦略兵器削減条約(START1)を引き継ぐ「約20年間で最も包括的な軍縮合意」(オバマ大統領)で、世界の核兵器の約95%を保有する米ロ両国が協調して核削減への決意を示す歴史的意義を持つ。また、オバマ政権は条約調印で「核なき世界」構想具体化への第一歩を踏み出したと言える。

 両首脳はプラハ城で会談後、条約に調印。オバマ大統領は「核安全保障と不拡散、米ロ関係にとって重要な節目」と成果を強調する一方、「長い道のりの第一歩にすぎない」とも述べ、戦術核や未配備の核弾頭の削減に関してもロシア側との交渉を行いたいとの意欲を示した。

 メドベージェフ大統領は、条約調印が両国関係の「新たな一ページ」を開くと評価。しかし、ロシア側は調印に当たり、「核軍縮合意は、米国のミサイル防衛(MD)計画が質的・量的に増強されない限り有効」とする声明を出し、米側をけん制した。両首脳はMD問題での協力について協議を拡大していくことで一致した。 

[時事通信社] 


米ロ、新核軍縮条約に署名 オバマ氏「長い旅の一歩」(朝日新聞) - goo ニュース

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