JUNSKY blog 2015

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日本共産党が積極的目標に転換?

2010-04-14 01:01:12 | 選挙
2010年4月14日(水)

 昨日、日本共産党が
【参議院選挙勝利 全国都道府県委員長、地方議員・候補者会議】
の模様を 全国の地区委員会などをCS通信で結んで参議院選挙への決起の場として結集したようである。
 そして、これまでの参議院選挙での獲得議席5議席から18議席に上方修正したらしい。

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 私は、これまで日本共産党の政策には共感を覚えつつも、その選挙闘争の稚拙さに不甲斐ない思いをしてきたものである。

 第25回大会でも参議院選挙の獲得議席を「最低5議席は獲得する」という消極的な方針を示していたので、ガッカリしていたところであった。
 党内で「5議席は必ず獲得する」という意思統一をするのは別に構わないし、それは党内の問題であるから言わば勝手である。
 しかし、日本共産党のやり方の稚拙なところは、これをマスコミを通じて「得票650万票獲得・議席目標最低5議席」と発表してしまうところである。
 この『目標発表』は、言わば自ら『上限を設定してしまう』ことになることが解っていない。

 日本共産党としてみれば、『下限(少なくともこれだけは・・・)を公表』したつもりかも知れないが、国民から見れば、
「こういう情勢で現状維持の5議席とは志が低い!」
 と思われるのである。

 これに比べて、最近日本共産党よりも支持率が高い「みんなの党」は、ある意味“あつかましい”ほどの目標を立てているが、本来選挙とはそういうものであり、到達可能な現実的目標を立てていては、厳しい票の奪い合いの中で、その目標にさえ到達できないものなのである。

 このところ、先行する地方選挙では成績が良いが、これに引き続く国政選挙では、650万票の目標には遠く及ばず、『善戦・健闘』という結果しか得られていないのは、『現状維持的な』目標の公表が一因ではないかと私は思っている。

 「みんなの党」が日本共産党よりも支持率が高くなっているのも、そういう『覇気』が(日本共産党の現状維持的目標設定と比べて)、国民にアピールできているのも一因だと私は思う。それが選挙結果に現れるかどうかは別問題であるが・・・

 民主党の小沢一郎選対委員長が、これだけ支持率が激減していても、『定数が複数選挙区は必ず複数候補者を立てる』と共倒れを心配する県連をよそに、まくし立てているのも、『競合による票の掘り起こし』を戦術としているからに他ならない。
 成功するか否かはともかくとして、小沢氏の覇気で選挙を戦うという訳である。

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  このたび、共産党がようやく「現有議席絶対確保」という、これまでの守りの姿勢から転じ積極的目標を提起し、獲得議席目標を大幅に上方修正したことには、今更ながらではあるが評価したい。

 しかし、選挙まで2ヶ月半の今頃、方針を転換しても徹底できるのかどうか?

以下、YouTube からご覧ください。

全国都道府県委員長、地方議員・候補者会議の報告


全国都道府県委員長、地方議員・候補者会議
志位委員長の報告 と まとめの発言

     「赤旗」 2010年4月15日
 
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18選挙区で議席獲得めざす
 …共産が上方修正
 

      読売新聞 2010年4月13日(火)19:51
 共産党の志位委員長は13日、党の会合で改選定数2以上の18選挙区すべてで議席獲得を目指す方針を提案し、了承された。

 同党は1月の党大会で、東京選挙区を最重点区とし、過去に党公認候補が当選したことのある北海道や神奈川など7選挙区で議席獲得に挑戦するとの目標を掲げたが、大幅に上方修正した。

 志位氏は2人区、3人区について、「民主党に失望し、自民党政治にも戻りたくないという今日の情勢に即し、すべての選挙区で本腰を入れて議席獲得に挑戦する。『かつて議席を持ったことがある』という線引きの理由は、もはやない」と述べた。

 民主、自民両党の支持率が伸び悩み、みんなの党や新党「たちあがれ日本」などが参院選に初挑戦する中、当選ラインが下がることも見込んでの対応とみられる。