早くも6月である。
当ブログは、『毎日更新』を誰にも約束はした訳ではないが、
取り敢えずここまでは毎日更新できた。
さて、鳩山内閣「大激震?」報道で、忘れ去られた感のある
【韓国軍艦「天安」の沈没事件】
鳩山首相は、先日韓国・済州島で行われた日中韓三国首脳会議でこの問題を話し合ったばかりなのに、
哨戒艦沈没 安保理提起、なお慎重 首脳会談 中国、日韓と温度差(産経新聞) - goo ニュース
おととい来日した温家宝・中国首相にまた同じことを要請したが取り立てた成果は得られなかったようだ。
日中首脳会談「ヘリ接近」「哨戒艦」成果なく(読売新聞) - goo ニュース
何をやっているのだろう!?
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当ブログでもこの件は、2010年5月21日(金)付け に書いた。
その観点は、以下の通り、
というものであった。私の素人目に見て、この『錆び方』と『フジツボなど海洋生物の付着の様子』は、どうみても、僅か2ヶ月前のものには見えない。
数年から数十年経っている物のように見える。
このことに触れた記事が見当たらないと思っていたら、
メルマガ 【田中宇の国際ニュース解説 無料版 2010年5月31日】 付け
に出ていた。
全体は長いが、その部分のみ引用すると(文字強調は引用者)、
調査報告書が「北の犯行」と断定する、ほとんど唯一最大の根拠は、天安艦の沈没現場の近くの海底から引き上げられたとされる魚雷の残骸(スクリュー、シャフト、モーター)である。公開された魚雷の残骸は、調査報告書によると、北朝鮮が輸出用に開発した魚雷「CHT-02D」のパンフレットや設計図と 酷似 している。
これが「北犯行説」の唯一最大の根拠である(報告書は、それ以外の根拠を示していない)。
だが調査団は、この断定の根拠となった パンフレットや設計図を公開していない。
韓国当局が公開したのが、本当に北朝鮮の魚雷の残骸であるとしても、それが5月15日に天安艦の沈没現場の近くから引き上げられたものだという確証も発表されていない。北朝鮮が主張する 「魚雷の残骸は、米韓がどこか別の場所で拾ってきてでっち上げた」 という説を一蹴できない状況になっている。
調査団に参加するスウェーデン人や韓国人の一部が、調査の結論に対して疑問を呈したが米英に無視されたとか、辞任に追い込まれたといった話が指摘されている。
1カ月しか海底に置かれていなかった割には、魚雷の残骸の腐食が激しすぎるといった疑問(天安艦の船体も1カ月でかなり腐食したから矛盾はないと当局が反論)などがある。
事件の生存者(天安艦の乗組員)が韓国当局の監視下に置かれ、自由な発言を許されていないことも、人々の懐疑心を煽っている。
私が、5月21日のブログを書いた後、「実は米韓の潜水艦同士の『同士討ち』だった」という話を聞いたが、そのような韓国メディアのWeb記事は全て(又聞きですが?)削除されたらしいとのこと。
しかし、この【田中宇の国際ニュース解説 無料版 2010年5月31日】 付けでは、このことにも触れている。
その部分を再び引用すると、
天安艦の沈没当時、米韓軍事演習が行われ、米韓軍が北の潜水艦の潜入を察知できなかったとは考えにくいことや、米韓がこの件でまだ隠し事を続けている感じがぬぐえないことから考えて、やはり 天安艦の沈没は、米韓の誤射による同士討ちの可能性が高い と私には思える。
天安艦が米韓同士討ちで沈没したと考える場合、その後の展開を主導しているのは韓国政府ではなく米国(米軍)である。韓国政府は、事件後の1カ月あまり対応を迷っていた。天安艦沈没の濡れ衣を着せたら北朝鮮は激怒して戦争になりかねず、韓国にとって危険すぎる賭けだ。しかし韓国政府は、同士討ちを発表することもできなかった。
同士討ちの韓国側の当事者である天安艦は大々的に報じられているが、米国側の存在は未確定だ。米韓軍事同盟は、米国の方が上位だ。韓国政府が同士討ちを発表したら、米国は怒り、米韓同盟は解体する。韓国政府は、北朝鮮に濡れ衣を着せるか、事件の原因を発表しないままでおくしか選択肢がなかった。だが、これだけ大騒ぎになり、韓国の右派が活気づいてしまうと、韓国政府が原因を特定しないわけにはいかなかった。
韓国政府は、6月2日の地方選挙というタイムリミットの2週間前に、北朝鮮に濡れ衣を着せる発表をした。
米国は、韓国政府が自ら北に濡れ衣を着せる発表をするのを待っていた。
【関連記事】
【韓国軍艦「天安」沈没の深層】 2010年5月7日 田中 宇
同士討ち説を【韓国KBS】報道等も引用して詳しく検証している。
沈んだ米国の潜水艦は「原潜コロンビア」であると推定している。
中国は哨戒艦沈没調査結果検証を検討中、政府関係者(聯合ニュース) - goo ニュース
韓国外務次官が訪米 沈没事件で安保理理事国と意見調整(朝日新聞) - goo ニュース
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