私は、このブログの4月6日の記事
【農水産物の被害が深刻! 『廃液放出の通報』 今更ながら本日!保安院が東京電力に指示】
で、こう書いた・・・
それはそうと、食用としての適性にばかり目を向けられているようですが、魚類などの遺伝子の障害で、生態系全体に与える影響には、まだ触れられていないようですが、これは人類も含む「生物多様性」に大きな影響を与える重大問題だと思いますので、敢えて指摘しておきます。
今日も茨城県沖の「コウナゴ」の放射能汚染が報道された。
茨城県沖のコウナゴ、再び基準超える放射性ヨウ素
(朝日新聞) - 2011年4月12日(火)16:37
同じような視点から、
配信を受けている 【National Geographic News】 公式日本語サイト
の1週間前の記事に、福島第1原発からの汚染水の排水に関連して、
海洋生態系への影響を懸念する海外の声を紹介している。
放射能汚染水、海洋生態系への影響は?
(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) - 2011年4月4日(月)18:55
その中から抜粋すると、以下のようである。
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人工放射線は大量に被曝すると修復は困難になりやすい。
◆放射能による遺伝子の突然変異
「放射性物質が海洋に入ると、生物にさまざまな影響を及ぼす可能性がある。死滅の直接的な原因となる場合もあれば、奇形の発生や、食物連鎖を通じて体内に蓄積する“生物濃縮”を起こす場合もある」とアメリカ、ニューヨーク市立大学リーマン校海洋河口研究所(Laboratory for Marine and Estuarine Research)所長のジョセフ・ラクリン氏は警鐘を鳴らす。
「ある一定量の死滅を招く可能性がある。さらに心配なのは被曝による遺伝的な影響だ。遺伝子の変異によって繁殖率が低下する恐れがある」。
◆放射能の影響を最も受けるのは?
福島原発周辺の放射能汚染が今後も広がれば、海洋生物へ影響を与える可能性はあるとコロラド州立大学の放射線生態学者F・ワード・ホイッカー氏は指摘する。
「最も可能性のある影響は、周辺に生息する魚類の繁殖率低下だろう。海洋生物の卵や幼体は放射線の影響を非常に受けやすく、DNA変異が起きる可能性がある」。
前出のラクリン氏は次のように予測する。「DNAが変異した生物の大部分は生存し続けることができないが、一部の変異は次世代に引き継がれる。どちらにしても、被曝により長期生存能力が損なわれる可能性が高い」。
◆放射能の影響は一時的?
フロリダ州立大学の海洋化学者ビル・バーネット氏は、「海洋生物が決定的な悪影響を短期的に受ける可能性がある」と話す。「セシウムは半減期が約30年と長いため、影響の長期化が懸念される」。
◆食物連鎖による放射能濃縮
ラクリン氏は別の問題点として、「海藻や植物プランクトンを海洋生物が摂取した場合、食物連鎖を通じて放射性物質が濃縮、蓄積される」可能性も指摘している。
ラクリン氏も次のように警告する。「短期間であれば問題はない。だが、漏出が数カ月も続くようであれば、日本政府は海洋生物への影響をより深刻にとらえ、対処しなければならないだろう。
海岸はチェルノブイリのように石棺で封じるわけにはいかないのだから」。
福島原発事故、放射能漏れの影響は?
(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) - 2011年3月18日(金)16:55
原発作業員、体内被曝量「わからない」 検査求める声
(朝日新聞) - 2011年4月12日(火)03:01
下水で懸念される放射性物質 農作物や建築資材への影響も
(ダイヤモンド・オンライン) - 2011年4月12日(火)08:40