森本防衛相が仲井真・沖縄県知事と県庁で会談し、
オスプレイ墜落事故について「人的ミス」との防衛省の分析結果を説明したが、
仲井真知事は「機体に不具合がないからといって安全とはならない」
と重ねて強調し、さらに
「不安は払拭(ふっしょく)されるどころか拡大している」
と指摘した、と云う。 当然の話だ!
沖縄知事、配備反対崩さず=オスプレイめぐり防衛相と会談
(時事通信) - 2012年9月11日(火)20:33
しかし、【オスプレイ配備反対・普天間基地撤去】沖縄県民大会に
出席しなかったことは残念至極である。
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一方で、地元【沖縄タイムス】(9/9)では、米国の専門家もオスプレイの
危険性を指摘している、との記事を掲載した。
「オスプレイ不具合 明確」米専門家2氏が断言
沖縄タイムス - 2012年9月9日 10時12分
Twitterでも速報したが、この記事は極めて重要だと思う!
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沖縄知事、配備反対崩さず=オスプレイめぐり防衛相と会談
(時事通信) - 2012年9月11日(火)20:33
森本敏防衛相は11日、沖縄県の仲井真弘多知事と県庁で会談し、今年6月に米フロリダ州で起きた米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイ墜落事故について「人的ミス」との防衛省の分析結果を説明した。仲井真知事は米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)へのオスプレイ配備について「普天間は住宅密集地にある。現実的に無理がある」と述べ、反対する姿勢を崩さなかった。
仲井真知事は「機体に不具合がないからといって安全とはならない」と重ねて強調。「不安は払拭(ふっしょく)されるどころか拡大している」と指摘した。これに対し、防衛相は普天間飛行場周辺での飛行経路など運用上の安全確保策を米側と協議していることを説明、理解を求めた。
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「オスプレイ不具合 明確」米専門家2氏が断言
沖縄タイムス - 2012年9月9日 10時12分
【平安名純代・米国特約記者】
米南部ノースカロライナ州の海兵隊ニューリバー航空基地に所属する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイのエンジン不具合による緊急着陸をめぐり、海兵隊と専門家2氏の見方は真っ二つに分かれた。
海兵隊は「速やかな帰還を求める警告灯がともったため、操縦士が安全を優先して『予防着陸』を選択した」と主張する。
しかし、元空軍准将で、アフガニスタンで起きたオスプレイ事故調査委員長を務めたベテランパイロットのドン・ハーベル氏は「明らかに不具合が発生したための緊急着陸」と断言。米国防総省の国防分析研究所のアーサー・リボロ元主任分析官も「安全上の懸念が伴う事態が発生したことは間違いない」と同調する。
リボロ氏は、オスプレイのフライト・マニュアルには緊急着陸をする場合の三つのケースが明記されていると説明。
(1)安全上の問題はなく、計器などの点検の必要が生じたための予防的措置
(2)安全上の懸念を伴う不具合が生じ、近くの畑や道路、校庭などの適切な場所にできるだけ早く着陸する必要が生じた場合
(3)壊滅的な損失につながる深刻な安全上の懸念が生じたため、ただちに着陸する必要が生じた場合―を挙げた。
「(1)の予防着陸は、ヘリコプターの世界では一般的なもので、基地への帰還が可能。今回は基地からわずか約5キロ離れた市街地に緊急着陸しているため該当しない」と指摘。
「安全にかかわる不具合が生じたことは間違いない。海兵隊には具体的な説明責任がある」と強調し「予防的措置」との説明を批判した。
さらに「米本土の基地は周囲に緊急着陸する場があるが、住宅街にある普天間の場合はどうか」と直前に迫る配備を危惧した。
ニューリバー航空基地に所属するオスプレイは7月には、約80キロ離れた民間のウィルミントン国際空港に緊急着陸している。空港との交信で、パイロットが「(両翼のエンジンを連結する)ドライブシャフト(回転軸)に不具合が生じた」ため、緊急着陸を要請したことが明らかになった。にもかかわらず、同基地は現在も理由を明らかにしていない。
あれからわずか2カ月後に起きた今回の緊急着陸。機体は、今も着陸地点に止まったままだ。
県内首長、危機感一層
【中部・北部】
オスプレイが米南部の市街地に緊急着陸したことに対し、米軍普天間飛行場周辺はじめ、県内各地の市町村長は憤り、危機感を一層募らせた。
宜野湾市の佐喜真淳市長は「今回の事故を見ても、オスプレイに『安全』という言葉はない。配備見直ししかない」と強調。日本政府が「事故とは違う」と受け止めていることに対し「調査もせずに説明責任を果たせるのか」とあきれ返った。
オスプレイは約5キロ先の基地に戻れず、教会の空き地に降りた。
普天間飛行場の5キロ圏内にすっぽり入る中城村の浜田京介村長は「実際に普天間へ配備されれば、同じことが起こるのは間違いない。日本政府は米側に抗議し、見直しを訴えるべきだ」と憤りをあらわにした。
北谷町の野国昌春町長は8日、町内10カ所で県民大会に参加するよう演説を行い、今回の緊急着陸についても訴えた。「オスプレイはよく落ちる欠陥機に間違いない。今度は騒音だけでなく、命も危険にさらされる状況だ」
嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)会長の東門美津子沖縄市長は「要するに危険が存在する。中部の市街地に緊急着陸できるスペースなどはない。絶対に飛んでほしくない」と怒りを隠さなかった。
「県民大会を大成功させ、絶対反対と言い続けなければ」と語気を強めた。
米軍はオスプレイの配備に伴い、伊江島補助飛行場での訓練増加を明らかにしている。大城勝正村長は「これだけ頻繁にトラブルが起きる機種を到底、受け入れることはできない」と嫌悪感を示した。
モロッコや米フロリダの事故では人為的ミスという報告が出ているが「日米政府が安全だといっても、信用できるはずがない」と切り捨てた。
オスプレイ配備反対を示す赤色のリボンをつけて公務をこなした名護市の稲嶺進市長。「普天間飛行場に配備されれば、こういうことがいくらでも起こり得る。最悪の事態も想定できる。日本政府は無理な解釈で緊急着陸を過小評価すべきではない」と注文を付けた。
県、政府回答 納得せず
県の又吉進知事公室長は8日、米南部でのオスプレイの緊急着陸について「実際にどういう状況だったのか事実関係を調べたい」とした上で「(日米両政府が)機体に不具合はないと説明しながら、こういうことが起きた以上、疑問なしと言えない」と述べた。
又吉氏は、オスプレイの安全性などに関する県の質問に対し、防衛省からの回答が必ずしも納得できていない現状を指摘し「県への説明が足りない中、この件についても確認しなければならない」との認識を示した。
県幹部は「緊急着陸した場所は、もし普天間飛行場周辺であれば小学校などになるのでないか。そうなったら、たまらない」と危機感を強調。
安全性をめぐる疑念がさらに深まるとの見方を示した。
別の幹部は「2件の墜落事故に続いて、これだけトラブルが立て続けに起き、安全性に問題があることを証明したようなものだ」と指摘。「県民大会への影響は避けられないだろう。危険性のリスクが高まる中、大会参加者も力が入らざるを得なくなる」と述べ、事実関係を徹底する必要があるとの認識を示した。
政府「特に問題ない」
【東京】
防衛省は7日、米海兵隊のオスプレイが米ノースカロライナ州の市街地に緊急着陸したことを受け、米側に事実関係を照会した。警告のランプが点灯したための予防的な着陸だったとの説明を受け、政府関係者は「特に問題とは捉えていない」としている。
関係者は「事故ではなく、あくまで緊急的な着陸だ」と指摘。機体から煙が上がっていたなどの目撃証言がある一方で「オスプレイに限らず、自衛隊の航空機やヘリコプターの訓練中でも同様のケースはある」とし、機体特有の欠陥からくるトラブルとは限定できないとの考えを示した。
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