日米韓など世界中の国々や国連からのバッシングの中、
また『稚拙な技術』と日本の『朝鮮半島通』の評論家たちに揶揄される中、
北朝鮮は大型ロケットによる人工衛星打上げを『サプライズ』成功させた!
(画像は、日本経済新聞 - 2012/12/12(水)12:47より)
なお、「ミサイル」と言って大騒ぎしているのは日本の政府とマスメディア
だけで、アメリカのCNNでさえ「ロケット」と称している。それが常識だ。
維新や自民党は、この衛星打ち上げを大声で騒ぎ立て、軍備増強・核兵器保有
徴兵制導入などを国民に押付けようとし、民主党も防衛意識強化に努めている。
まさに選挙の最中に(韓国でも日本でも)人工衛星を打ち上げるというのも
傍迷惑な話ではあるが、北朝鮮では金日成主席の生誕100年、金正日総書記
の死去1年を迎える(12/17)と云う内輪の事情も有る訳であり、致し方ない。
今回の人工衛星の軌道投入成功は、アメリカ当局も認めている。
北朝鮮ミサイル発射 米NORAD、衛星の軌道進入確認
(朝日新聞) - 2012年12月12日(水)13:50
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何がサプライズかと云うと、御存知の通り、北朝鮮は一昨日「技術的問題」
による打上げ延期の可能性を表明し、エンドを1週間先送りにすると云う
これまででは考えられなかった「正直」で『誠実な』対応を国際社会に示し
北朝鮮 ミサイル解体の兆候=欠陥修理のためか
(聯合ニュース) - 2012年12月11日(火)16:40
これを受けてかどうか、韓国の情報筋から「ロケットを解体して修理」とか
「年内の打ち上げは無理では」などの情報が飛び交っていた中での打上げ
だったからである。
これには、世界中(と云っても日米韓中ロあたりが主な処だが)がまさしく
驚いた(サプライズ)ようだ。
北朝鮮、「解体」情報のさなか 予想外の発射強行
日米韓、状況分析急ぐ
日本経済新聞 - 2012/12/12(水) 12:47
「技術的問題」についても『朝鮮半島通』の評論家たちは、天候の問題
極寒の地で機体に歪みが出るとか、液体燃料の問題とか
ロケット4本が一体の一段目の制御が難しいとか、したり顔で言っていた。
不意打ちを食った評論家や情報通は言い訳することしきり・・・
ミサイル取り外しの動き、「見せかけ」の可能性
読売新聞 - 2012年12月12日13時33分
祖父であり国父である金日成主席の生誕100年、12月17日の父・金正日
総書記の死去1年を迎える中、世界への『発信』を成功させた金正恩国防委員長
のほくそ笑む顔が想像できる。
金正恩氏、権威確立へ賭け
…ミサイル強行の狙い
読売新聞 - 2012年12月12日14時51分
バッシングの中でこれら技術的な諸課題を解決した科学者・技術者たちに
敬意を表したいと思う。技術力は着実に向上しているようだ。
北朝鮮ミサイル発射:技術向上、想定海域に落下
毎日新聞 - 2012年12月12日(水)12時05分
なお、当ブログは北朝鮮を支援するものではないが、日本のメディアによる
総バッシングには、危険な臭いを感じているので、これらに同調できない!
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北朝鮮ミサイル発射:技術向上、想定海域に落下
毎日新聞 - 2012年12月12日(水)12時05分
北朝鮮が12日に実施した「衛星」打ち上げと主張する長距離弾道ミサイルの発射実験。ミサイルは想定した海域に落下したとみられ、技術の向上を見せつけた。昨年1月にはゲイツ米国防長官(当時)が「5年以内に北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を開発するだろう」と言及するなど、高まる北朝鮮の弾道ミサイル技術への懸念は広がっている。
北朝鮮が09年4月に発射したとみられる「テポドン2号」の改良型は全長約30メートルの3段式で射程約6000キロ。1段目を分離後、東北地方の上空約400キロを通過し、2段目以降は発射地点から3000キロ以上飛んで太平洋に落下した。
北朝鮮は81年にエジプトの「スカッドB」(射程300キロ)を輸入。改良型の「スカッドC」(射程500キロ)を量産し、90年代までに射程約1300キロの「ノドン」を開発して日本のほぼ全域を射程内に収めた。防衛省は「特定施設をピンポイント攻撃できる精度には達していない」と見るが、核弾頭でなくても生物・化学兵器を搭載して攻撃されれば、大きな被害が出る可能性もある。日本のミサイル防衛(MD)はノドンを想定するが、約300基が配備され、車両から撃てるため発射位置の特定は難しい。
北朝鮮は98年8月にはノドンを1段目、スカッドを2段目に使った「テポドン1号」を発射。日本列島を飛び越え、発射位置から約1600キロの三陸沖に落下させたが、10年で射程は大幅に延びた。現在、テポドン2に加えて、韓国「2010国防白書」はソ連の潜水艦発射ミサイルを改良した射程2500〜4000キロの「ムスダン」が07年に実戦配備されたとの見方も示している。射程は米軍のグアム基地まで広がったことになる。射程が6000キロに延びれば米アラスカの米軍施設を捉えることになる。
北朝鮮、「解体」情報のさなか 予想外の発射強行
日米韓、状況分析急ぐ
日本経済新聞 - 2012/12/12(水) 12:47
【ソウル=小倉健太郎】
北朝鮮によるミサイル発射は、技術的問題で時期が遅れるという観測が広がる状況での強行となった。北朝鮮は10日に「技術的欠陥」を発見したと発表。11日には発射場付近の衛星写真の分析などからミサイルを発射台から撤去しているとの情報も流れた。日米韓などは「予想外の早期発射」について情報分析を急ぐ考えだ。
北朝鮮は1日、発射予告期間を10~22日と発表した。7日まで発射台に装着し、発射場内の燃料タンクに液体燃料を注入し始めたとされる。ミサイル本体に燃料を注入すると数日以内に発射する必要があるため、当初は早めに発射するとの見方が出ていた。
だが北朝鮮は10日、3段式ミサイルのうち1段目のエンジン制御システムに欠陥を発見したと公表。予告期間を29日まで延長した。韓国などでは、11日のミサイル撤去情報に関して「修理して再び設置し発射するため」(軍事関係者)との見方が多く、発射時期は遅れるとの観測が広まった。
防衛省OBは「ミサイル全体を分解したのであれば、再組み立てには3~4日以上かかる。翌日の発射には間に合わないはず」と指摘。ミサイルの故障が軽微で、燃料を送り込むポンプなど一部の部品を交換して打ち上げたか、周辺国の情報かく乱を狙って分解するよう装った可能性があると話す。ある軍事情報筋は「衛星写真の分析には限界もある」と指摘。日本政府関係者は、北朝鮮が予告期間延長を発表した10日以降も警戒を続けていたと話す。
北朝鮮ミサイル発射 米NORAD、衛星の軌道進入確認
(朝日新聞) - 2012年12月12日(水)13:50
【ソウル=貝瀬秋彦】
北朝鮮は12日午前9時49分ごろ、北西部の平安北道(ピョンアンブクト)・東倉里(トンチャンリ)にある「西海衛星発射場」から、長距離弾道ミサイルとみられる機体を南方に向かって発射した。日本政府は、発射された機体が10時1分ごろ、沖縄県上空を通過し、10時5分ごろにフィリピンの東方約300キロの太平洋に落下したとみられると発表。北朝鮮メディアは「人工衛星の打ち上げに成功した」と伝え、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)も「(人工衛星の)軌道に乗ったとみられる」と発表した。国際社会が自制を求める中での発射で、国連安全保障理事会は緊急会合を招集し、対応を協議する方針だ。
日本政府によると、機体の部品と見られる物体が9時58分ごろ、朝鮮半島の西方約200キロの黄海に、9時59分ごろに朝鮮半島の南西約300キロの東シナ海に、それぞれ落下したと見られるという。
ミサイルはテポドン2を改良した3段式ミサイルとみられ、日本政府によると落下物は、いずれも北朝鮮が事前に予告した海域に落下したという。
ミサイル取り外しの動き、「見せかけ」の可能性
読売新聞 - 2012年12月12日13時33分
【ソウル=門間順平】
北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射は、「技術的欠陥」が見つかったとの発表から2日後に強行された。
韓国政府は、発射台からミサイルが取り外されたとの分析を基に当面発射はないとの見方を強めていたが、不意打ちを食わされた格好だ。
「発射が差し迫っている兆候を正確に把握するのは難しい」。韓国国防省報道官は発射の確認から約1時間後の記者会見でこう語った。
北朝鮮は10日、1段目ブースター(噴射装置)の「技術的欠陥」で、発射予告期間の最終日を22日から29日まで1週間延長すると発表。韓国政府は11日撮影の衛星写真から、北朝鮮が3段式のミサイルを発射台から取り外し、発射場内の組み立て棟に移したと分析。「1週間以内の発射はない」(韓国政府関係者)との見方が大勢だった。
ただ、衛星で監視されていることは、北朝鮮も十分に認識していたのは確実だ。韓国政府系機関、韓国外交安保研究院の尹徳敏
ユンドクミン
教授は「韓国の軍事的対応や監視体制を確認するため、奇襲的に発射した」と述べ、取り外しと見られた動きも「見せかけ」だった可能性を指摘した。
(2012年12月12日13時33分 読売新聞)
金正恩氏、権威確立へ賭け
…ミサイル強行の狙い
読売新聞 - 2012年12月12日14時51分
【ソウル=豊浦潤一】
北朝鮮が12日、長距離ミサイル発射を強行したのは、発足間もない金正恩体制の権威を確立するという「国内向け」の理由と、来たるべき米国との協議を見据え、ミサイルカードの交渉力を高めておくという対外向けの狙いが込められている。
4月の発射失敗から8か月後で、年2回の発射は初めて。再度の失敗となれば、正恩氏の威信は大きく傷つく。今回の発射は大胆な賭けだった。
正恩氏は7月に李英鎬朝鮮人民軍総参謀長を電撃解任した後、軍首脳部の人事を目まぐるしく入れ替えながら権力基盤固めを進めているが、その反動で軍部内に不満が出ていると伝えられていた。
国父・金日成主席の生誕100年にあたる今年は、北朝鮮が「強盛大国」の扉を開く年と宣言してきた。正恩氏は、強盛大国の柱となる「人民生活向上」事業で目立った業績がなかった。17日の金正日総書記の死去1年を迎えるにあたり、実績をアピールする道はミサイル発射しか残されていなかったと言える。
(2012年12月12日14時51分 読売新聞)
北朝鮮 ミサイル解体の兆候=欠陥修理のためか
(聯合ニュース) - 2012年12月11日(火)16:40
【ソウル聯合ニュース】
北朝鮮が北西部・東倉里のミサイル発射台に設置されている事実上の長距離ミサイルを解体する作業を進めていることが11日、分かった。
韓国政府消息筋は「ロケットの一部を解体する兆候が捉えられた」と伝えた。その上で、「発射準備で見つかった技術的な問題を解決するためか、発射中止を念頭に置いたものかは分析中だ」と説明した。
別の消息筋は「発射台に取り付けたまま、技術的な欠陥を解決できるものではないようだ」と述べ、修理のため解体作業を進めていることを示唆した。政府消息筋は「大きな意味はない。ミサイルを発射台から取り外すことと発射は関係ないようだ」と述べた。
北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会は10日に報道官談話を発表し、運搬ロケットに技術的な欠陥が見つかったとして、10~22日と予告した発射期間を29日まで延長するとした。
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