1回しか開催しなかった国会主催の公聴会で、口述人全員が反対の声を上げ、
パブリックコメントでも8割近くが反対したにも拘らず、強行採決するとは、
民主主義を全く理解していない暴挙である。
昨日の公聴会は、まさにアリバイ作りのスケジュール消化イベントであることが
一層ハッキリしてきた。
何のために、公聴会で国民の意見を聴き、パブリックコメントで不特定多数の
国民の声を集めるのか?!本旨を忘れたやり方と言わなければならない(怒!)
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秘密保護法案、午後衆院通過
=与党は採決強行、維新退席
(時事通信) - 2013年11月26日(火)12:32
機密を漏らした公務員らへの罰則を強化する特定秘密保護法案は、26日午前の衆院国家安全保障特別委員会で採決され、与党とみんなの党の賛成多数で可決された。日本維新の会は退席した。法案は午後の衆院本会議に緊急上程され、与党などの賛成多数で可決、参院に送付される運びだ。ただ、民主党などは反発しており、本会議の採決が夕方以降にずれ込む可能性もある。
法案は、閣僚ら「行政機関の長」が「防衛」「外交」など4分野で秘匿が必要な情報を「特定秘密」に指定するのが柱。維新、みんな両党との修正で、秘密の指定期間について、武器や暗号などの例外を除き「最長60年」と規定。また、付則に秘密指定の恣意(しい)性を排除するための第三者機関設置を検討課題として盛り込んだ。
国家安保特委は同日午前、安倍晋三首相が出席して、秘密保護法案の質疑を実施。質疑終了後、与党は質疑打ち切り動議を提出した。民主党や維新の委員が額賀福志郎委員長の席に詰め寄り抗議する中、政府案と与党、維新、みんな4党が合意した修正案が採決された。
自民党の石破茂幹事長は記者会見で「残り会期はわずかだ。議論が尽くされたということになれば、緊急上程を念頭に置いて本日は運びたい」と語った。12月6日までの会期の延長については「現時点で考えはない」と否定した。
首相は委員会の質疑で、維新の求めで修正案に盛り込まれた第三者機関設置が検討課題にとどまっていることについて「設置すべきだと考えている」と述べ、維新に一定の配慮を示した。しかし、維新は納得せず、委員会の採決を退席。衆院本会議も採決直前に退席する。同党の松野頼久国会議員団幹事長は記者団に「合意に基づかない強引な採決には応じられない」と述べた。
特定秘密保護法案 特別委で可決
衆院通過へ 成立にめど 維新は棄権
(産経新聞) - 2013年11月26日(火)11:42
衆院国家安全保障特別委員会は26日午前、機密を漏らした公務員らへの罰則を強化する特定秘密保護法案について自民、公明、みんな、日本維新の会各党による修正案を採決し、与党とみんなの賛成多数で可決した。修正で合意した維新は、「与党が強引に採決に踏み切った」として採決時に退席、棄権した。民主党は反対した。与党は同日中に本会議に緊急上程して可決、参院に送付する見通しで、今国会での成立にめどが立った。
与党は26日朝の特別委理事会で、同日に安倍晋三首相が出席して質疑を行った後に、ただちに採決する日程を提案。民主、維新両党が反対したまま質疑に入った。
首相は、維新が求めていた特定秘密の妥当性をチェックする第三者機関の設置について「設置すべく努力していく。私は設置すべきだと考えている」と述べた。4党の修正案では、法案の付則に設置を「検討」と盛り込んだが、首相の発言は一歩踏み込んだ。維新の山田宏衆院議員の質問に答えた。これを受け、維新幹部は対応を協議。首相の答弁を評価する一方、採決動議が出た時点で退席する方針を確認した。
法案は、外交や防衛、テロ活動防止など漏洩すると安全保障に関わる情報を閣僚らが特定秘密に指定し、漏らした公務員らに最高で懲役10年を科す内容。4党の修正協議の結果、30年を超えた特定秘密は内閣の承認を条件に無期限に延長できるとしていた指定期間について、暗号など7項目をのぞき60年以内に公開することなどで合意していた。
政府は年内に実質始動する国家安全保障会議(日本版NSC)の運用に欠かせないとして、12月6日までの会期を延長せずに特定秘密保護法案の今国会成立を目指している。
特定秘密保護法案、強行採決で衆院委通過 維新は退席
(朝日新聞) - 2013年11月26日(火)11:31
秘密保護法案:衆院委可決 怒号の中 あっさり
(毎日新聞) - 2013年11月26日(火)13:20
審議入りからわずか20日。特定秘密保護法案が26日午前、衆院国家安全保障特別委員会で怒号の中、可決された。前日の福島市での地方公聴会では、7人の参考人全員が法案に懸念を突きつけたばかり。各種世論調査でも反対や慎重審議を求める声が多数を占める中での与党による強行採決に、野党議員や識者からも批判の声が上がった。
【青島顕、日下部聡、臺宏士、黒田阿紗子】
◇民主議員「おかしいよ」「立法府の敗北だ」
午前11時10分すぎ、最後の質問者の玉城デニー氏(生活)が慎重審議を求めた。有権者から送られたファクスの束を右手で振り上げ「反対討論を許さないような言論封殺はいけない」と審議打ち切りをけん制。だが、その直後、額賀福志郎委員長(自民)は安倍晋三首相に退席を促したうえで、自民議員の審議打ち切り動議を取り上げた。
民主党議員らが委員長席に集まり「おかしいよ」などと抗議の声を上げるが、額賀委員長は淡々と「採決を行います」と発言。野党議員の怒号が飛び交う中、委員席の大半を占める自民、公明の与党と、みんなの党の議員は、自民党理事の岩屋毅氏の合図で黙って立ち上がり、法案はあっけなく可決された。
後藤祐一氏(民主)は2階の傍聴席に向かって「こんな与党に民主主義は任せられない」と叫んだ。民主党理事の大島敦氏も「これは行政府のスケジュールにのっとった審議だ。立法府の敗北だ」と語った。
強行採決の場から安倍首相を退席させた与党の対応について、福島瑞穂参院議員(社民)は「法案の責任者は森雅子担当相ではなく、安倍首相と(委員会に不在だった)菅義偉官房長官だ。2人が採決の場にいないのはおかしい」と痛烈に批判した。
傍聴席の市民からは「強行採決反対」「福島の声を無視するのか」などと怒声が飛び交い、衛視に退去させられる人も出るなど一時騒然となった。埼玉県の男性(78)は「国民の声が届かないひどい国会だ」と怒りをあらわにした。
委員会に先立って、国会内で朝の閣議後の記者会見に臨んだ白いジャケット姿の森担当相は「審議は十分尽くされた」と強調。「福島での公聴会の声をどう受け止めるのか」との記者の質問に答えずに立ち去った。
委員会では自民党の法制プロジェクトチーム座長の町村信孝氏が、新聞やテレビの連日の批判的な報道に対して「悪意の報道だ」と強い口調で決めつけた。安倍首相は「他の法案と比べはるかに時間を取っている」と強調したが、40時間あまりの審議時間を「30時間」と言い間違える場面もあった。
◇特定秘密保護法案の審議経緯
9月3日 自民党が特定秘密保護法案の概要を大筋で了承。政府は国民からの意見(パブリックコメント)募集を開始
17日 パブリックコメント締め切り。約9万件のうち77%が反対意見
10月17日 国民の知る権利などに「十分配慮」するとの規定を盛り込んだ法案の政府最終案決定
25日 安倍晋三内閣が法案を閣議決定し、国会に提出
11月7日 衆院国家安全保障特別委員会で審議入り
20日 与党がみんな、維新両党と法案修正合意
25日 同委が福島市で地方公聴会を開催
26日 同委で法案が与党側の強行採決で可決
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