新聞(Web版)各紙は、【特定秘密保護法】に対してどのような政治的スタンスを
取っているのだろうか?
これは記事だけを見ても良く解らない。
読売新聞でも記事の中では、問題点を指摘したりしているし、
NHKでは政府の提案理由を紹介する一方で反対の声も紹介すると云う『中立』風の
立場を取っているようだ。
そこで、【社説】 の見出しを見てみることにする。
内容まで引用すると長くなるのでリンクのみ示します。
新聞の配列は順不同です。
秘密法採決強行/疑念払拭へ審議を尽くせ
(河北新報・社説)‐ 2013年11月27日(水)
秘密保護法案 禍根を残す採決強行だ
(秋田魁新報・社説)‐ 2013年11月27日(水)
秘密保護法案 あらためて廃案を求める
(西日本新聞・社説)‐ 2013年11月27日(水)
秘密法衆院通過 世紀の悪法を許すな 良識の府で廃案目指せ
(琉球新報・社説)‐ 2013年11月27日(水)
どう審議 特定秘密保護法案
(NHK・Web特集)‐ 2013年11月27日(水)
秘密保護法案衆院通過 民主主義の土台壊すな
(毎日新聞・社説)‐ 2013年11月27日(水)
秘密保護法のこの修正は評価に値しない
(日経新聞・社説)‐ 2013年11月22日(金)
特定秘密保護法案 民意おそれぬ力の採決
(朝日新聞・社説)‐ 2013年11月27日(水)
特定秘密保護法案 国民軽視の強行突破だ
(東京新聞・社説)‐ 2013年11月27日(水)
秘密保護法案 指定対象絞り「原則公開」確実に
(読売新聞・社説)‐ 2013年11月27日(水)
秘密保護法案 成立に向け大きな前進だ
(産経新聞・主張)‐ 2013年11月27日(水)
秘密保護法案強行 暴挙が危険性浮き彫りにした
(赤旗・主張)‐ 2013年11月27日(水)
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11月26日の『強行採決』に対して、産経新聞だけが、極めて肯定的に評価している。
読売新聞は、条件を付けながらも基本的には推進の立場のようだ。
それ以外の新聞各紙は、強く批判しているようで、法案の内容を知った国民の
圧倒的多数も、反対ないし慎重審議を求めている。
経済誌 【DIAMOND online】(11/28) で、田中秀征・元経済企画庁長官は、
この強行採決に自民党やみんなの党から退席者が出たことと、維新が棄権した
ことを取り上げて、脆弱さを指摘している。 その中で
【賛成バスは、みんなの党が乗り込むと、維新の乗車を待たず、
それを振り払うようにして発車した。どうしたのか。
やはり、日増しに強まる世論の批判によって法案が葬られるのを恐れたのだろう。
維新の乗車を待っていたら、群集に囲まれてバスが動かなくなる。
だから発車に踏み切ったに違いない。】
と表現している。
絶妙な喩え話であると思う。
一方で、この法案を「知らない」とか「関心が無い」人々が今も相当数に
及んでいることが、安倍内閣の暴走を暗に下支えしている訳だ。
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