先発の大瀬良は、力強い直球、キレの良いカットボールを制球良く投げ込み、強力ソフトバンク打線を翻弄して2塁さえ踏ませず、6回を投げて2安打6奪三振無失点とほぼ完璧な投球でオープン戦最終登板を終えました。
7回からは塹江が登板するも、2死2塁から松田に適時2塁打を浴びると、四球を挟んで代打川島にも適時打を打たれて逆転を許してしまいました。
8回はケムナが登板して、1回を2安打無失点に抑えました。
打線は、鈴木誠が4番右翼で出場し、大瀬良も9番に入るシーズンを想定したスタメンでしたが、6回まで3安打に抑えられて得点を奪えませんでした。7回に安打と盗塁などで1死3塁としてクロンの犠飛で1点を挙げて先制に成功するも得点はこの1点のみで、ソフトバンクの継投の前に13三振を喫してしまいました。
大瀬良は、球も切れ、制球とも素晴らしく、走者を出しても全く危なげない投球で安定感抜群で、今すぐ開幕しても良いくらいの出来でした。これで今春の実戦登板は練習試合を含めて4試合に登板して18回を投げて無失点と、開幕投手として申し分ない結果を残しました。反対に出来すぎで、シーズンに入ってからが心配になるくらいです。
1週間後に迫った開幕戦は、さらにモチベーションも上がると思うので、今日以上の素晴らしい投球を見せくれるはずです。3年連続での開幕戦勝利を挙げてほしいですね。
打線は、一昨日の試合で11得点を挙げて状態が上向き始めたかと思いましたが、今日は一転して6安打1得点13三振と振るいませんでした。4回は1死1,2塁の先制機で松山とクロンが凡退してしまい、今季の打線の鍵となる得点パターンが機能しませんでした。
7回には安打に盗塁と進塁打を重ねて1安打で1点を奪い、河田ヘッドコーチが目指す攻撃が出来ましたが、その後の2死1,2塁では代打長野が凡退して追加点を奪えませんでした。
今のままでは、昨季と同様にあと1本が出ない、イライラが募る展開になりそうな気配がします。開幕までに少しでも主力打者の状態が上向いてくれることを願いたいですね。