ヤクルト 000 000 000 0
広島 000 200 00X 2
勝利投手:森下1勝
敗戦投手:木澤1敗
セーブ:ケムナ1S
本塁打:[広島]クロン1号
先発の森下は、初回と2回を簡単に三者凡退に抑えると、3回は田中広の失策で無死1塁となるも、1死後に古賀を自らの好守により投ゴロ併殺に打ち取りました。4回も上位打線を三者凡退に打ち取り、4回を投げて無安打無四球無失点3奪三振の快投でマウンドを降りました。
5回以降は森浦、島内、大道、栗林、ケムナの5投手が1イニングずつを1安打無失点に抑えて2試合連続の完封リレーを完成させました。
打線は5番1塁でスタメン出場したクロンが、第1打席は中飛に終わるも、4回の第2打席で2番手木澤の直球を捉えて、ライナーで左翼席に突き刺す先制2点本塁打を放ち、来日初本塁打が決勝弾となりました。
森下は、立ち上がりから安定感抜群で、最速148kmの直球を軸に変化球を交えてヤクルト打線を翻弄して、2塁さえ踏ませないほぼ完璧な投球内容でした。
本人も投球内容に手応えを得たようで、開幕に向けてもう一段階投球のレベルを上げる意向を示すとともに、前田健から直伝されたツーシームを左打者の外角へ3球程度試投したようで、新たな武器とするため完全習得を目指すとのことでした。
佐々岡監督は「投げる方も守りの面でも完璧」と絶賛しており、現状で開幕を迎えても十分に通用しそうですが、これ以上に投球の質を高めて、さらにツーシームを習得出来たら、どんな凄い投球を見せてくれるのか楽しみです。今季は昨季以上の活躍をすること間違いありませんね。
クロンは、昨日までの対外試合成績は24打数2安打で打率.083と苦しんでいましたが、ようやく本領の一端を発揮して本塁打を放ちました。
キャンプ期間中は鈴木誠と打撃論を交わしながら助言をもらうなど積極的な姿勢で日本野球に馴染もうとしていましたが、ここまでは結果が出ずに焦りもあったと思います。
首脳陣の配慮により、積極的に実戦での打席に立たせたことで、日本の投手の配球や球筋にも慣れてきたかもしれません。また結果が出たことで気分的にも楽になったはずです。この本塁打をきっかけに打ち始めることを期待したいですね。