SB 000 001 000 1
広島 000 020 00X 2
勝利投手:野村1勝
敗戦投手:大関1敗
セーブ:栗林1S
オープン戦最終戦に野村がオープン戦初登板して、5回を投げてソフトバンク打線を散発2安打に封じて2塁さえ踏ませない素晴らしい投球で無失点に抑えました。
6回から登板したコルニエルが1死2,3塁から内野ゴロの間に1点を失ったものの、7回は森浦が無安打無失点、8回は大道が2安打無失点に抑えて1点のリードを保ち、9回は新守護神の栗林がマウンドに上がりました。2安打1四球で2死満塁のピンチを招きましたが、最後は周東を見逃し三振に斬って無失点に抑えて、プロ初セーブを挙げました。
打線は、コンディション不良で実戦を回避していた堂林が7番3塁で実戦復帰すると、5回に安打を放ち無死満塁の好機のきっかけを作り、田中広の2点適時打を呼び込みました。しかし、打線は今日の4安打と沈黙して、6回以降は無安打に抑えられて追加点を奪えませんでした。
オープン戦は5勝6敗の8位で終えました。
野村は、最速135kmながらカットボール、ツーシームなど変化球を制球良く投げ込み、持ち味の緩急を付けた投球でソフトバンク打線に的を絞らせませんでした。5回には先頭打者に安打を打たれるも、後続の松田、栗原、上林を凡打に打ち取ってピンチを未然に防ぎました。
開幕ローテ入りが掛かった試合で、5回を2安打無四球無失点の快投を披露して一発回答で応えました。試合後には佐々岡監督が開幕ローテ入りを明言して、ようやく開幕ローテ6人目が決まりました。
野村は、昨秋の手術の影響が残りキャンプは2軍スタートでしたが、しっかりと開幕に合わせてきました。野村には経験と実績があるので、シーズンを通して安定した投球をしてくれるはずであり、安心してローテを任せられます。バランスの良い開幕ローテになり、今季は安定した戦いができそうですね。
栗林は1点リードの9回にマウンドに上がり、先頭の明石に二塁打を浴びましたが、慌てず牧原と栗原を連続三振に斬ると、四球を挟み代打長谷川に安打を打たれて2死満塁のピンチを迎えるも、最後は周東を見逃し三振に抑えて、1回を2安打1四球3奪三振無失点に抑えてリードを守り切ってマウンドを降りました。
ここまで無安打に抑えていたこともあり、ピンチの場面での投球は経験しておらず、走者を背負った場面での投球がどうなるのか気になっていました。さらに守護神として9回の緊迫した場面での登板機会も無かったので、いきなりシーズンで経験するのは不安でした。
オープン戦最後でどちらも経験でき、しっかりと投げ切って無失点に抑えることができたので、シーズンでも安心して守護神を任せられそうです。課題であったリリーフ陣の整備はしっかりとでき、十分な手応えも得られました。今季の投手陣は期待が持てそうです。
一方で打線は不安が残ったままシーズンに入ることになりました。堂林が開幕に間に合ったのは良かったですが、期待のクロンは今日の無安打と快音は聞かれませんでした。クロンに限らず、全体的に低調でオープン戦のチーム打率は12球団最低でした。投手陣は期待が持てるだけに、打線の復調が開幕ダッシュの鍵になりそうです。
残り1週間でしっかりと状態を上げて、投手陣をしっかりと援護してほしいですね。