来季から1軍バッテリーコーチを務める石原慶幸氏が、マツダスタジアムで就任会見を行いました。
新井監督から直電話があり、「監督をすることになったからやるよ」と言われて、就任への選択権はなかったとしながらも、19年間在籍したカープに何か恩返しをしていこうという気持ちがあったので、悩むことはなかったと、コーチ就任までのいきさつを語りました。
目標とするキャッチャーについては、「打てて守れるキャッチャー」ではなく、「勝てるキャッチャー」と語り、選手それぞれが持つ良いところを伸していくとともに、課題克服のきかっけを掴むために、選手に寄り添ってやっていきたいと意気込みました。
さらに、「チームのためにということをまず第一に考えてやっていくことが1番だと思います」と語り、選手にフォア・ザ・チームの考えを浸透させる考えを示しました。
石原は、引退したときから絶対に指導者としてチームに戻ってきてほしいと思っていましたが、球団幹部も「チームに帰ってきてくれないといけない人材」と認めていたようで、待望の現場復帰となりました。
石原の引退後は會澤が正捕手となりましたが、ここ2シーズンは結果が出ておらず、磯村も正捕手奪取とはならず、坂倉は打撃を活かすため1塁や3塁での出場と捕手陣が弱体化してしまい、盗塁阻止率は12球団ワースト、捕逸もセ・リーグ最多タイとなってしまいました。
石原コーチには、會澤の再生と次世代の捕手育成、さらに来季からは捕手専任となる坂倉の指導を行うとともに、盗塁阻止率向上やリードの向上など課題が山積みとなっていますが、石原コーチであれば、一つずつ課題をクリアして、強力な捕手陣を作り上げてくれるはずですね。