厚労省が65歳以上の高齢者が虐待を受けた件数を発表しました。それによると前年度比3.9%増の1万5952件だったそうです。
施設で虐待を受けた件数は221件で過去最多だったそうです。その内容は、殴るなど『身体的なもの』64.2%、暴言など『心理的なもの』32.8%。
家庭での虐待件数は3.5%増の1万5751件で、その内容は『身体的』65.3%で、加害者は、息子41%、夫19%、娘16%でうち21人が死亡したそうです。
施設での虐待で66%が介護技術などの知識不足、ストレス。家庭では介護疲れだったそうです。
介護の人件費をアップしたとは言え施設費は削減しました。施設現場では施設費が削減されれば人件費を含め勘案すれば実質マイナスななってしまうと言っています。
介護職員は、介護士の資格を取ってからの研修もされず、1人夜勤、長時間勤務など労働条件が悪となればストレスは溜まるばかり、虐待が発生しても不思議では無いと思います。だからといって虐待して良いと言うものではありません。
又、家庭では、介護する人が本来の仕事を辞めてまでも家族の介護をしなければならない状況が有るのですから、悲惨な事件が起こっても不思議じゃ無いと思います。
介護する人材が居ないと言っていますが、居ないのではなく資格を取って介護の仕事をしたいと思っている人を劣悪な労働条件で追い出しているのではないでしょうか。
消費税は全額、福祉・介護に使うと言った自公民の公約は何処に行ったのでしょう。
不要不急の軍事費を削減して介護・福祉に回してもらいたいものです。