時化た時は、いつも道路上から海を見ている。
船の目線とは高さが違うこともあって、波の高さが分かり難い時がある。
「出てみて、様子を見てみよう」
朝早く、船を出してみた。
裸バエの近くまでは行けたが、北東からのウネリが高くて、前には出られな
い。

大島の北側の岩場には、波が打ち寄せて波飛沫が高く上がっている。
ヒゲも、ウネリが当たっている。
北寄りの風も、少しずつ強くなってきていた。
「内場に言って見ますね」
北寄りの風を背に受けて、大島の内場に行ってみた。

北東からのウネリが高い。
北風が強く吹き付けて、寒く感じる。
ベイト反応は有るが、ヒットはしてこない。
ウネリが内場まで入ってくる。
「引き上げましょうか」

帰りは、風が向かい風。
ウネリが朝よりも高くなっている。
七ツバエの内場で、ウネリが目線を超える高さになって寄せてくる。

猪崎鼻の岩場にも、ウネリが当たっている。
「暫くは、治まらないかな…」
船を出していた、船仲間も同じ感想だった。