釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

8月18日 ポイントの確認、ベイトは…

2016年08月18日 | 日記
最近、出船していて感じる事なのだが…。

午前中は潮の動きが今一良くなくて、午後からは潮行きが速くなる。

どうかすると、2ノット以上の速さで流れることがある。

いつもではないと思うが、潮目が沖から入ってきて、潮が入れ替わるときに特にそう感じる。

午前中は、リオオリンピックの女子レスリングの金メダルと、卓球男子の銀メダルを応援していた。

午後からは、潮の状態の確認とベイトの確認のため出船。

山手の方では雨雲が掛かって、大雨洪水警報も出ている。



今日の潮は、綺麗な透明感のある潮が流れている。

上り潮が北方向に、1.0ノット~1.5ノット位で流れている。

下潮は、どうも下り潮になっているようで、90グラムの鯛ラバでは直ぐに着底が取れなくなる。

風も北東の風が吹いている。

その影響なのか、時折船が揺れるくらいの高い波が立っている。



天気予報では、熱帯低気圧が高気圧に挟まれて、太平洋上に停滞するような事を言っていた。

速くも、その影響が出ているのかな…。

大島沖から北に向かって、所々のポイントを見て回る。

お客様の予約の無い日でないと出来ない事だ。

瀬周りに余りベイトが着いていない感じがする。

帰港してから、港であった友人も同じ事を言っていた。

「ベイトが少ない気がする」と…。

出船前に来ていた別の友人は「大島の主なポイントではフグが沢山寄っている」とも言っていた。

油津沖の瀬に着いているベイトに向かって、ジグを落としてみるとチダイがヒットしてきた。



その後に、30センチくらいの鰺もヒットしてきた。

本命の鯛や青物のアタリは無かった。

海の状況は、1日で大きく変わる。

明日は、予約が入っている。

午前と午後の2回に分けて、違うポイントに案内しよう。

午前と午後で潮が変わらないように、乙姫様にお願いしよう。

8月17日 ラスト一投の真鯛

2016年08月17日 | 日記
昨日の波とウネリからすると、ベタ凪になった。

「波が落ちましたね。西風が少し強いですかね」

潮の流れを確認するため、水深50メートルのポイントに入る。

潮は、沖へ払い出している。

「ゆっくりですが、沖に出ています。ベイトはまずまずですね」

その一投目に、諏訪さんにアタリが来た。



「ホール中に当たった来ました」

上がってきたのはクロマグロの子供、ヨコワは地方名だろうか。

一方で堂ヶ尾さんが、立て続けにラインを切られた。

「なんやろうか…?」

諏訪さんは切られないけど、堂ヶ尾さんは切られる。

不思議に思っていると、諏訪さんにアタリが来て小型だがタチウオが上がってきた。



「タチウオかもしれないですね。ひとまずポイントを変えてみましょうか」

ポイントを移動するが、この頃から西風が止み、潮が余り動かなくなってきた。

「大潮に良くある傾向ですね。干満の差は大きくなっても、動きが悪いことは多いですよ」

そんな中で、諏訪さんと堂ヶ尾さんに35センチクラスの鰺や良型のアラカブは当たってくる。



しかし、鰺も段々と小さくなってきた。

「このまま、泳がせてみます」

諏訪さんと、堂ヶ尾さんが鰺子を生き餌に海底付近を流してみる。

すると、堂ヶ尾さんにアタリが来たが、上手く乗らなかった。

もう一度、落としてみたがなかなかアタリが来ない時間が過ぎる。

堂ヶ尾さんが仕掛けを上げてみると、いつの間にか餌がとられている。

それを見て、諏訪さんも生き餌のチェックのため、仕掛けを回収しようとしたその時…。

「何か重い。凄く重い」

何かが掛かっているのか、仕掛けを巻き上げていると、海中に銀白色に光る魚が見えてきた。

尾鰭が、尖った感じに見えた。



すると、ここから針掛かりした獲物の強烈な反撃が始まった。

ジジッージジッーとラインがどんどん引き出されていく。

「止まらん。何やろか…」

既に100メートル以上は走っている。

竿も限界まで曲がっている。

「船で追いかけましょう」

エンジンを掛けた時…

「あっ、切れた…」

ラインが切られた、瀬に当たったみたいだ。

「止まる気配がなかった。青物ならカンパチかも…」

「一瞬だけど、尾鰭が尖って見えた。カンパチじゃないやろうか…」

正体がわからず、悔しさだけが残った。

「気分転換に、ポイントを変えましょうか。最近見つけたポイントで、まだ誰も行ってないポイントです」

「行きます」

お二人の返事をもらって、直ぐに移動。

「どんなポイントですか」

「ゴロタ石が並んでいるようなポイントです」

ポイントに入り、ベイトを確認する。

海底から立ち上がったベイトが何本も写っている。

今日は、用事があって11時には帰らなくては行けない。

直ぐに仕掛けを投入する。

「この流しがラストになるかも…」

そんな事を考えながら、魚探を見ていると堂ヶ尾さんに強烈なアタリが来た。

一気に、竿先が海面に突き刺さるように曲がった。

カメラを構えようとした時、「あっ切れた」

後で仕掛けを確認すると、PEラインとリーダーの結び目アタリで切れていた。

堂ヶ尾さんが切られた直後、今度は諏訪さんに強烈なアタリが来た。

「うわっ」思わず諏訪さんの驚きの声が出た。



海底の瀬を目掛けて、獲物が一気に走る。

諏訪さんが、腰の強い竿とPE3号のラインで獲物を浮かしに掛かる。

少しずつだが、確実に浮き上がってくる。

やがて、姿を見せたのは72センチ、4.0キロの見事な真鯛。



「やった、ラストギリギリで鯛が来た」

納竿間際の大鯛に、諏訪さんも笑顔。

動きの良くない潮の中、大きな鯛が上がった一方で、太刀打ちできない相手にやられた悔しさもある。

「嬉しいような、口惜しいような」

ちょっと複雑な気持ちで帰港した。

8月16日 台風の影響

2016年08月17日 | 日記
朝5時前に、海の状況を確認に行く。

驚くような波ではないが、ウネリが打ち寄せている。

天気予報で言っていた様に、2メートル近くはありそうだ。

今日は、午前と午後とに、それぞれ予約を頂いているが、無理は出来ない。

猪崎鼻の岩場も、時折白波が上がる。



こんな時にいつも迷ってしまう。

「出せるんじゃないか。出してしまえば、後は何とかなるんじゃないか」

本当は、迷うこと自体、船長としては良くない事だと分かっている。

いつも心の中で葛藤がある。

しかし、何より大切な事は「安全第一」と自分に言い聞かせる。

「今日は駄目でも、明日になればなんとかなる」と、自分に言い聞かせる。

この時期は、去年もそうだったが去年のカレンダーでは、5日しか船が出せていなかった。

そんな時期なのだろう。

最近、船を出した時に、潮の変化に驚くことがある。

午前中は、潮が殆ど動かないが、昼からは激流になって底取りが出来なくなる。

掛かり釣りの仲間たちは、あまりに速い潮に碇が外れたりしている。

潮に変化が起きているのだろうか。

確かに、以前は波が立って流れる速い潮が、夏場には見られた。

黒潮が岸に近づいたときに、多く見られる現象だと思っていたが、違うのだろうか。

黒潮が近づいて、沖から潮目が入ってくる時、東から西へ、又は、南から北へと青く澄み切った潮が入っていた。

今年は、こんな潮目は一度しか見ていないような気がする。

上陸するのは困るが、沖を通る台風が、海底から潮を掻き混ぜてくれたら、少しは潮が変わるかもしれない。

水温も少しは下がって、夏から秋にかけて釣りに丁度良い、20度前後になるかもしれない。

上陸はしないで、沖合を通る都合の良い台風なら、嬉しい気持ちになるかもしれない。

絶対に上陸はしない、が条件だけど…。

8月14~15日 盆の供養

2016年08月15日 | 日記
盆の2日間は、孫たちが帰ってくることもあって休みとした。

孫たちと一緒に、ご先祖様の盆の供養をする。

14日の墓参りには、孫娘の愛莉は車で寝てしまったので、純椰が同行。

細田家の墓前で、父親の膝の上で可愛い手を合わせる。



親戚の墓前では、母親の顔を見てにっこり。



ご先祖様も、もしかして喜んで頂いているかも。

実家でも、迎え火を焚いて仏壇に「お帰りなさい」と手を合わせる。

勿論、孫たちには何の事やら分からないが、みんなが手を合わせるから真似事として手を合わせる。

孫たちは、それで充分だと思っている。

その内、何かを感じていくだろう。

この2日間は、船を動かしていないが、やはり風と海の状況は気になる。

台風7号も発生しているし、盆明けには予約も頂いている。

潮は、多分緩い上り潮が動いていると思っている。

しかし、13日のは昼前からは潮行きが徐々に早くなり、水島方面では「釣りにならない」くらいの速さだった。

ベイトの居るポイントを見つければ、鯛や鰺等が当たっている。

帰ってきた息子夫婦にも、手土産に妻の作った「鰺の開き」や「ハガツオの味醂干し」等を持たせた。

自宅で、くつろいで居るときに一番賑やかだったのは、妻がもらっていたアンパンマンのカレンダー。



愛莉も純椰も大興奮と言った喜びようだった。

今年は、孫たちも交えて墓参りも行って、迎え火も焚いた。

きっと、ご先祖様たちも喜んでいる、と感じた盆の供養だった。



明日からの天気が気になる。

8月13日 フグが邪魔する。

2016年08月14日 | 日記
本命のポイントは、潮が満ち始めて入ることにして、先ずは水深60メートルのポイントへ。

沈み瀬が盛り上がっているポイントだが、イサキなどもヒットしてくる。

しかし、今日最初にヒットしてきたのは、草フグ。

鯛ラバに、ずっと纏わり続けていた魚の正体は、草フグだった様だ。

ここから今日は、エソとフグに悩まされることになる。

「フグが居るのは、ちょっと嫌ですね。ポイントを移動しましょう」

北に向けて船を走らせる。

次のポイントには、先に鰺釣りの船が入っていて、1流しだけで次のポイントへ。

海底がほぼフラットになっているポイントで、少しだけ窪みと盛り上がりがあるポイント。

ベイトは、立ち上がった形で映し出されている。

1流し目に入り、暫くたった頃、牛衛さんの竿にアタリが来た。



「また、エソかな…」

それまでエソが連続してヒットしていただけに、不安が先行する。

しかし、上がってきたのは見事な白甘鯛。



1キロは超している高級魚だ。

「白甘鯛が釣れて、少しホッとしました」

ここで漸く笑顔が見えた。

アタリもボツボツだが出始めて、アラカブや小型のニベ等が楽しませてくれる。



潮がこの頃になると、真北に向かうようになってきた。

「牛衛さん、初めて入るポイントが有ります。そこに行ってみましょう」

以前に偶々通ったときに魚探に映し出されたポイントで、ベイトは可成り集まるポイントだ。

今日も海底の起伏のあるところには、可成りの幅でベイトが映し出されている。

一流し目に最初に当たったのは、アラカブ。

この後に、ラインが引き出される強いアタリが来る。



「ニベのような引きです」

ゆっくりと時間を掛けて、やり取りを繰り返す。

やがて上がってきたのは、見事な真鯛だった。



62センチ、2.9キロの綺麗なピンク色をした雌の真鯛だ。

「ニベのような感じで、鯛独特の3段引きが無かった」

潮の動きが今一良くない分、魚の活性も今日は低いのだろうか。

船を流すたびに、鯛と思われるアタリは有るのだが、針掛かりに至らない。

そんな潮の活性が低く感じる中、良型の真鯛を釣り上げる牛衛さんの釣りの力は素晴らしい物だ。

この後、型の良いホウボウが来た。

潮の動きを見てポイントを移動するが、又してもフグが仕掛けを切っていく。

ここに来て、又してもフグが邪魔をする。

「帰りましょうか」

正午過ぎに帰港した。