Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

猫の額の夏を彩る変化朝顔:July 26th, 2022

2022年07月26日 11時18分00秒 | みんなの花図鑑
青の縞が二輪、今にも泣きだしそうな空に向かって咲いている

   📷2022年7月26日:東側のネットに這わせた縞。撮り難いったらありゃしない!

   📷2022年7月26日:今日は、しっかりした丸先で咲いていた(後方の花はちょっと怪しいかも)。

 ゴーヤと同居の縞二輪、今にも泣きだしそうな空に向かって咲いている。
 我が家を起点に坂道となり、ぐいぐいと下ってる。1階のベランダでも目の高さは2階並みだ。フェンスから身を乗り出して撮っている。危険と隣り合わせ 笑
「青(葉色)並葉(葉形)青(花色)縞(花の模様)筒白(花筒の色)丸咲(花型)」--あえて名乗るとしたら、こんな感じかも。

   📷2022年7月26日:このアングルであれば、葉の形がよくわかる。

 中央に突き出しているのが「中央裂片」、左右に張り出しているのが「側方裂片(翼片)」と呼ばれ、葉柄側の丸い部分が「肩」と呼ばれる。
 一般的に「野生型」などと呼ばれる普通の朝顔の葉がこれで、他と区別するために「並」などと呼称している。
 上記で、葉色を「青」としたが、こちらも野生型でよく見る緑一色の葉をこのように呼ぶ。先日、牡丹の項で「黄」としたのは、黄緑色に変化した状態の葉の呼称だ。この他に、「松島」などという黄緑と緑が混在したものや、「萌黄」などというより明るい黄色といった葉色があるとされている。

今日も牡丹が二輪咲く!

   📷2022年7月26日:今日も牡丹が二輪咲いてくれた。

   📷2022年7月26日:牡丹の鉢を遠目で眺める。

 咲く花があれば、萎む花もあるーーこんな至極当然な自然の営みにもののあはれを感じ、日本人の美意識にまで強い影響を与えたのは平安の頃の文化的知識人たちである。
 う~んっ、ことに白い花は見ているだけで清々しさを感じいいものなのだが、この散り際の茶の混じってくる様はどうにも好きになれない。朝顔に限らず、潔く散ってくれよとばかりにさっさと花柄を摘んでしまうのが常である。

   📷2021年7月24日:こちらが、昨年の吹雪と思われる開花種。

 牡丹咲きの先にある鉢は、7月23日に1輪咲いた切れ咲きの鉢である。
 逆さにした鉢の上に収まる鉢? 何かの呪いなのか? いや、いや、これは、猫の額の庵主の怠惰な性(さが)のせい。
 当初は、行燈仕立てにしようと思っていたのだが、材料が足りなかった。さらに、この種の変化朝顔はさほど大きくはならないよと高を括り、ほったらかしにしておいた。その光景が意外といいんじゃないのか? インスピレーション! 垂れた蔓を這わしたままに花が咲く、その様を見てみたい、そんな気になってしまったのだ 笑

今日のもう一枚! いまだ咲き続けるミヤマハンショウヅル

   📷2022年7月26日:暑さにめげず咲くミヤマハンショウヅル。


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猫の額の夏を彩る変化朝顔:July 25th, 2022

2022年07月25日 19時45分00秒 | みんなの花図鑑
切咲牡丹と呼んでもいいかい?

   📷2022年7月25日:やはり、昨年と同様の白牡丹なのだろう。

   📷2022年7月24日:葉の感じもご覧いただきたい。

『変化朝顔図鑑』(化学同人 刊)には、「打込(うちこみ)とは、葉の表面が凹凸になり縁(へり)を表向きに巻き込む変異です。」とある。「抱える(抱)」ともいう。どちらも同じことなのか、どこかが異なるのか、まだ不勉強で要領を得ない 汗
 よく見ることができる緑の濃い葉色は、一般的に「青」などと表現する。この鉢の変化朝顔は、いわゆる野生に存在する葉色とは異なり黄みを帯びている。すると、この世界では「黄」などと称するようだ。
 変化朝顔は、ある意味、江戸のころから連綿と続く古典園芸植物の一つなので、言葉一つをとっても七面倒臭い。って言うか、何にでも決まり事はあるわけだから、そのルールを頭に叩き込めないのは脳細胞の劣化のせいなのか 苦笑
 葉は、抱笹にも見えるし、立田葉の系統にも似ている。その立田の系統にしてからが、立田だけでなく、蜻蛉立田とか、林風立田とか、いろいろあるようだが、明らかに見た目が違うというのならいざ知らず、細かな変化を見極めることはなかなかできないでいる。
 そう、そう、だいたい同じ株から出ている葉にしても、これ、明らかに形が違うでしょっていうのが結構ある。ほとほと難しい世界なのだなぁと実感している。
 図鑑と首っ引きで自分なりに名前を付けてみると、「黄(葉色)抱(葉質)笹葉(葉形)白(花色)切咲牡丹(花型)」--こんな風になった。さて、合ってるのか、間違っているのか、まだまだ仮免程度の僕には判断がつきかねる 笑

   📷2022年7月25日:これが、牡丹の全体像である。

 これが出物だったら欣喜雀躍なのだが、世の中そう簡単ではないのかな。それでも、変化朝顔に手を染めて、大阪・八尾の師匠のご尽力も得て、面白い景色を見ることができている。やはり、花友さんって大切なもんだなぁ~と、最近つくづく思うよ。
 最初の一歩は、2019年に日本遺伝学会から取り寄せた3つの種子 から始まった。いまでも、この系統の種は猫の額や八尾、そして、千葉でも息づいていると思うのだが。

   📷2022年7月25日:吹雪かと思ったが、縞なのだろうか。

   📷2022年7月25日:筒の一部がスキっと切れてしまっている。

   📷2021年7月24日:こちらが、昨年の吹雪と思われる開花種。

 昨年、吹雪の系統が出た。その種なのだろうか? 今年は、吹雪ではなく、縞となっている。
 おまけに、いわば巻きスカートのようにスリットが入っている。

   📷2021年8月31日:これが、白花G1031・青多福葉極淡黄丸咲の奔放な姿だ。

 ほら、こんな風にスキっとスリットが入っている。これは、上述した白花G1031・青多福葉極淡黄丸咲の得意芸であった。
 こんな小さな例の一つひとつが、変化朝顔の尋常一様ではいかない変異の様を物語っていないだろうか。とにかく、続けていくことで得も言われぬ花姿を間近にすることができる。継続は力なりという言葉が、これほどぴったりと符合するゲームはないのかななんてほくそ笑んで、細々とこの朝顔と遊んでいる。


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猫の額の夏を彩る変化朝顔:July 24th, 2022

2022年07月24日 12時00分00秒 | みんなの花図鑑
いま、牡丹咲きが目覚めようとしている

   📷2022年7月24日:昨年、初めての出会いを果たした牡丹咲きの系統が目覚めようとしている。

 昨日、昨年の牡丹の種と紹介したつぼみ、花びらが露わとなってきた。
 まだグリーンの色素を色濃く残している風だが、それでも純白を予感させる佇まいになってきた。

   📷2021年8月12日:蕊が弁化した花姿がこれ!

   📷2021年8月13日:もちろん、この子たちは種を作ることはなかった。

 どんなイメージの花が咲くのか? 昨年の花をご覧に入れよう。
 この株は、上記のような多弁化した花が付いた。

   📷2021年8月15日:もちろん、この子たちは種を作ることはなかった。

 こちらは上記と同じ系統の種だったが、一重の花であった。

朝顔だけじゃないよ! いま咲いている花、これから咲こうという花

   📷2022年7月24日:銀銭花の夏!

   📷2022年7月24日:ムラサキセンブリとか、ウメバチソウとか、アケボノソウや姫ノコンギクなどのエリア。

   📷2022年7月24日:明日には咲くのかな? いまにもはち切れそうなキレンゲショウマのつぼみ。



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猫の額の夏を彩る変化朝顔:July 23th, 2022

2022年07月23日 20時12分20秒 | みんなの花図鑑
変化朝顔が咲いたけど・・・。

  📷2022年7月20日
  今年の一番花は、切れ咲きだった。
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 今年の種は、大阪・八尾の変化朝顔の師匠から頂戴したものがほとんどだ。
 南天葉のいくつかの色違いや台咲きを無作為に選んで蒔いてみた。
 自家のモノといえば、渦と牡丹系統くらいだったかと。

 さて、この朝顔のことである。
 こちらは、八尾の師匠からの種。

 葉には斑が混じる。葉色は黄。
 葉形は蜻蛉(蜻蛉立田)、あるいは南天のようだが、全体に抱が見られる。

 花色は青紫から赤紫へと時間とともに変化し、覆輪が入っている。

 筒は花びらの青紫が底の白へと向かってグラデーションで流れていく。だから、筒白でいいのかな。

 花の形は、曜に沿って切れ込みが入っている切れ咲きかな。

 今年は、葉が面白い。
 負け惜しみに聞こえるかな。

   📷2022年7月23日:寄ってみると、花や葉の表情がよくわかる。

 こちらの方が、花びらの切れ具合がよくわかると思う。そして、ところどころにみられる斑の入り具合も。

   📷2022年7月23日:横着をしてこんな始末。ここに、この切れ咲きともう一本別のタイプが植わっている。

 どうだろう、この絵をご覧いただくと、葉が面白いという意味がご理解いただけないだろうか。
 しかし、変化朝顔に手を染めて3年目となるのだが、とても不勉強な新参者であった。
 今年、存じよりの方にいくつかの種をお配りしたことによって尻に火が付いた。ちょっと勉強しないといけないと。当然、付け焼刃というのが、現況なのである 汗

   📷2022年7月23日:切れ咲きと同居するもう一つの朝顔がこれ。

 これが、切れ咲きと同居しているもう一つの株である。葉の形、とても変わっているでしょ。黄抱縮面、黄抱笹葉、黄縮緬南天、・・・・・・、そんな感じかな。
 変わったものを見たい。自ら始めたこのチャレンジ、まったく成果は上がっていないのだが、いろいろご助力をいただいて、いまがある。遠く離れてはいても、花友さんは有難いものである。

   📷2022年7月23日:まもなく花開こうというのがこのつぼみ。

 ご覧の通り、よく見ると膨らんできているのがわかる。この子が、猫の額の二番花になるのかな。
 グリーン一色に見えるけど、これは白花だね。昨年の牡丹の種だと思う。
 何が、どう化けるのか? いまはまだ、まったく予測がつかない。
 
斑入りのツユクサも、いい味出してるよ。

   📷2022年7月23日:斑入りのツユクサである。まぁ、雑草扱いかもしれないが、この差し色があるだけで小庭が鮮やかになる。

   📷2022年7月23日:どう見たって花はツユクサにしか過ぎない。でも、葉は・・・。

 見るべきものと言ったら、いまは朝顔しかないのかな。
 あっ、こんな花も咲いていたっけ。斑入りのツユクサである。
 いつも見慣れた野の花でも、そこにちょっとした変化を認めると、もう、そのオブジェクトに対する思念は一変する。
 グリーン一色と思っていた葉に、図らずも色が差しているツユクサ、それだけでいつものツユクサがツユクサでなくなるのだ。


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変化朝顔のつぼみに色が乗ってきた!

2022年07月21日 19時17分30秒 | みんなの花図鑑
   📷2022年7月21日:今年初めて、変化朝顔のつぼみに色が乗った。

 変化朝顔の種から芽生えた苗が二十数本ある。今年初めて、その一つのつぼみに色が乗った。
 ただ、それだけの話。
 まだ、海のモノとも、山のモノとも知れない単なる朝顔のつぼみなんだけど、これからどんな形状の花が咲くかが勝負。

   📷2022年7月14日:葉はこんな感じ。

 葉はこんな感じ。斑入りの黄か、萌黄? 葉には抱えが見られる。葉形は、鍬形がメインで、蜻蛉も混じっているようだ。
 これは何の種だったか? いずれにしても、大阪・八尾の師匠から頂戴した種だと思う。
 さて、吉と出るか、凶と出るか、お楽しみはこれからだ。


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