蒲原平野も10月に入った。田んぼでは、稲刈りの終わった後のイネの切り株とそこから出ている青い芽を残すだけとなっている。平野部のイネ、砂丘地の野菜類、角田山の山麓部の柿など、秋の味覚が我々のお腹を満たしてくれる。
蒲原平野も10日で30℃を越す真夏日となり、熱中症を患う人も出たくらいであったが、今日12日は一転して20℃前後とかなり肌寒い。秋の平野部の夕方5時半過ぎにはいつもの夕焼けがきれいで、三ヶ月と宵の明星(金星)と弥彦・角田・国上山系がくっきりと見えた。
11日に新潟まで海岸線を走った。曇り空であったが、佐渡がよく見えて海も穏やかであった。後方の砂丘地では大根や長芋の収穫が始まっていた。
さて、6~7月頃にヤマブドウの話しをしたが、弥彦・角田山系には10月がそのヤマブドウの実がたくさん見られる季節だ。ヤマブドウ三兄弟と言われる仲間たちを紹介する。上から順に、サンカクヅル、エビヅル、ヤマブドウの花と実である。三兄弟は花や実も似ているが、葉の形や実の大きさなどに違いがある。いずれも生食や果実酒にして楽しむことができる秋の味覚だ。
ヤマブドウ三兄弟に似ているが、食さないものもある。ただし一番上のマツブサはヤマブドウなどと同じく食したり果実酒にすることができるが、別名ウシブドウとも呼ばれマツブサ科に属し、彼らの仲間ではない。以前にその花を紹介したが、その実は三兄弟よりも大きく美味しい?気がする。真ん中はノブドウ、一番下はアオツヅラフジである。この2つは食することはない。毒ではないらしいが、全く美味しくない。ノブドウ(野に生育するブドウからの意)はブドウの仲間ではあるが、実は白っぽいか黄緑色が普通である。しかし、この実に虫が寄生するとその虫こぶが青やムラサキ色を呈する。下のアオツヅラフジも食べられない。フジのようにツル性で実が青色になることからこの名がある。いずも弥彦角田山系にはたくさん見ることができる。ただ、マツブサは弥彦山とタ宝山の2ヶ所しか見ていないので、そんなに多くはないかな?
最後にマルバシャリンバイを紹介する。間瀬などの海岸や砂地に生育するが、家の周りに植えている人もある。葉がまるく、枝に葉が車輪のように付き、梅のような花が咲くことからこの名がある。実は紫色で美味しそうだったが、食べることはないらしい。実は今が盛りであった。
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