自然好きなシニアの部屋

近くの野山を歩いて、植物・虫などを観察し、写真に撮っています。

弥彦・角田山系と蒲原平野の自然6月その2

2019-06-28 16:20:56 | 日記

 6月25日に投稿したブログに誤りがありましたので、訂正するとともにもう少しブログ追加をしたいと思います。画像ナナホシテントウとところで「アブラムシの害虫として名高いナナホシテントウ」と説明しましたが、正しくは「アブラムシの天敵として名高いナナホシテントウ」です。害虫と天敵を間違って記載しました。さて、アブラムシの天敵について少し付け加えたいと思います。テントウムシの他にアブラムシの天敵として、クサカゲロウとヒラタアブという昆虫がいます。下の画像で説明します。また、25日のナスやジャガイモの害虫としてニジュウヤホシテントウを紹介しましたが、蒲原平野では「オオニジュウヤホシテントウ」が多いようです。

蒲原平野で見られるアブラムシを食べてくれる代表的なテントウムシの仲間です。上の画像はホシがないもの、2つあるもの、沢山あるものなど沢山の種類があります(昭和48年5月、岩室村白鳥で採集)。私たちが一番なじみのものが下の画像にあるナナホシテントウです(巻町竹野町にて45年5月採集)。

 アブラムシを食べてくれるテントウムシの仲間にカメノコテントウがあります。上は大柄なカメノコテントウ(昭和57年7月、西蒲原中之口村採集)。下は上に比べて4分の1くらいの大きさであるヒメカメノコテントウ(同年、同地採集)。

いずれも背中の模様がカメの甲羅に似る。

上はクサカゲロウの卵(別名うどんげの卵として有名で花のようにも見え、これを見つけるといいことがあると親に教えられた)。下はこの卵が孵化して幼虫となった後、羽化した成虫でか弱く見える。昭和48年8月、巻町で採集する。

左はヒラタアブの成虫で、大きくても1センチくらいで花などに集まる優しいアブの仲間である。ところが右の幼虫はアブラムシを食べてくれる天敵となり、肉食系として子供時代を過ごす。いずれも昭和47年巻町竹野町で採集する。

25日にニジュウヤホシテントウとして紹介したが、蒲原平野ではほとんどがオオニジュウヤホシテントウと言われる。ナスやジャガイモの葉を食べる害虫なので、他のテントウムシと区別して覚えていた方が良い。昭和57年7月巻町にて採集する。


弥彦・角田山系と蒲原平野の自然

2019-06-25 00:08:20 | 日記

6月も下旬となった。蒲原平野は稲の生育も順調で、平野全体は緑の絨毯だ。私は家庭菜園をやっている。6月現在、今年もナス・トマト・ビーマン・ジャガイモ・枝豆が畑で頑張っている。ソラマメとタマネギの収穫がつい先日終わり、今はトマト・ナス・ピーマンの収穫が始まった。ジャガイモ明後日の水曜日に収穫する予定だ。ナスとジャガイモは同じナス科の作物で、害虫の発生も似ている。マメコガネやアブラムシはいつも寄生するが、テントウムシが寄生して葉を食害することはあまり知られていない。テントウムシには、ナナホシテントウ(星が七つある)やナミテントウ(星がなかったり2つ以上ある)、トホシテントウ(星が10個ある)、カメノコテントウ(背中の羽がカメの甲羅に似ている)などが知られているが、種類はもっと多い。一般にテントウムシの仲間はアブラムシなどを食べてくれる益虫として知られています。しかし、もしナスやジャガイモに背中に星が28あるテントウムシがいたら害虫となります。このテントウムシの名前はニジュウヤホシテントウと言います。ナス科の作物に寄生するテントウムシに唯一注意が必要なものです。面白いですね。私の畑の隣にハスが栽培されている田んぼがあります。そこに赤とんぼがいました。新潟市では赤とんぼは、5から6月頃羽化して夏を過ごすため弥彦・角田山系や高山に移動し、秋に再び蒲原平野に飛来して水たまりや潟等に卵を産みます。このトンボは羽化したばかりですね。

弥彦・角田山系と緑の絨毯となった水田。我が家庭菜園には左から、ナス・トマト・枝豆・ジャガイモで順調に生育している。

ナスは今年も生育が順当で、右のトマトはカラスやアオサギの被害から避けるためネットを張っている。

トマト・ナス・ピーマンの初収穫があった。

アブラムシの天敵として名高いナナホシテントウ。

テントウムシの幼虫(風の谷のナウシカに登場するオームのようだ)

 

これがナスやジャガイモの害虫であるニジュウヤホシテントウで、アブラムシを食べてくれず葉っぱを食べる要注意のテントウムシだ。

畑の隣のハス水田で、羽化したばかりの赤とんぼ(ズームができず、ボケている)