自然好きなシニアの部屋

近くの野山を歩いて、植物・虫などを観察し、写真に撮っています。

蒲原平野の自然 2021年7月その2

2021-07-24 16:22:06 | 日記

梅雨明けから蒲原平野は快晴と蒸し暑い日々が続いている。新潟はコロナウイルス感染者が増加傾向にあり、西蒲もポツリポツリと出ている。私は2回目のワクチン接種が終わってはいるが、相変わらずの外出は控えめにしている。コロナウイルス感染の中Olympicが始まった。始まった以上は国民全員でこの祭典を応援していかなければならない。学校では生徒会でも決まったことは皆で協力するよう指導しますが、社会でもそれを実践することが大人の責任だとつくづく思う。良い意味でも悪い意味でも日本人の心も変わってきましたね。

弥彦・角田山系と蒲原平野は真夏を迎え、一面緑の絨毯と真っ青な空に覆われている。この時期は夕暮れの入道雲や夕焼けがきれいだ。山麓の岩室温泉の灯りが遠くきれいに輝いている。

7月下旬にはヤマユリ(上)が盛りだ。海岸添えから弥彦山頂まで次々と咲くのが見られる。平野部の入道雲も夏の風景だ(下)。

稲の花が咲き、実を結ぶ季節となった。モミの表面に出ている雄しべの花粉が愛らしい。これが実を結び、30日から45日後には収穫に入る。

弥彦角田山系では、いろいろな小動物に会うことができる。アマガエルが狙っているのはヤマトヒシバッタ、でも大きすぎて様子見らしい。カエルの仲間は小昆虫を食する。ヒキガエルなどはコガネムシを丸呑みする。下左のヤブキリ等の直翅目(バッタやコオロギなど)は、植物の葉っぱを食べるが、このヤブキリは中でも大きな部類に属する種で噛まれると痛い。足の棘も痛い。弥彦山の山道で野ウサギに出会う。飼われているうさぎに比べると野生のうさぎは足が異常に長く、動きも素早くあっという間にいなくなった。

弥彦・角田山系には多くのチョウの仲間がいる。左上のアザミの仲間の蜜を吸っているヒョウモンは、動物のヒョウに似ていることからその名がある。右上は最もポピュラーなキアゲハである。セリ科(ニンジン、パセリ等)を食するチョウで、ナミアゲハ(カラタチなどの柑橘類を食する)と飛んでいる状態では見分けにくい。ちょうど交尾の最中でオスの羽が閉じているがメスよりは小型であることがわかる。左下はベニタテハで、タテハチョウの仲間でも我が山系では多く目につく種である。タテハチョウは花に止まるとき羽を立てているとところから名付けれれたが、この写真では羽を広げている。右下はギフチョウで、蝶の仲間では4月ころから出没し、真夏の頃には目につくとこはあまりない。弥彦・角田山系では目にすることが多いが、3月に紹介したコシノカンアオイを食草とすることで有名だ。この他我が山系には多くのチョウ類が生育している。最も大きいモンキアゲハやカラスアゲハ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ウスバシロチョウ(角田山頂に多く見ることができる)など多く見ることができる。


蒲原平野の自然 2021年7月

2021-07-06 15:51:10 | 日記

蒲原平野も7月を迎えて梅雨の最中、蒸し暑い日々が続いている。コロナウイルス感染数は新潟県としては少なくなってはいるが、まだまだ続いている。我が蒲原では最近感染者はないが、安心はできない日々が続く。蒸し暑い天気が続く中で、運動不足のせいか、私も体調が万全ではない。焦らずにゆっくりと毎日を過ごしていきたいと思っている。下記に紹介する植物は、依然撮ったものを再利用しているのでご了承願いたい。

曇りの天気が続き、蒸し暑い毎日だが、この気候こそが我が蒲原のイネにとっては最適なのだ。上の写真にもあるように、厚い雲に覆われた平野部一面がイネの大平原だ。

 写真にあるようにイネの草丈は30センチを越えているので、あと2週間もすれば稲の花を見ることができるかもしれない。田んぼには水が引いていて、土が見える。つい2ヶ月前に田植えが終わったと思ったら、もう実を結ぶ季節になるのだ。イネの生育の速さには驚くべきものがある。

6月にキイチゴ3兄弟を紹介したが、写真がなかったのでここに載せたい。写真上からモミジイチゴ、中はクサイチゴ、下はニガイチゴである。それぞれ左に花、右に実を載せた。モミジイチゴ(葉がモミジの葉に似ていることから)、クサイチゴ(木本体が草のように地面を這うことから)、ニガイチゴ(実は熟すと甘いが、種子に苦味があることから)、それぞれの名前の由来がある。この他に弥彦角田山系には、クマイチゴ・フユイチゴ・エビガライチゴ等が多く見られる。国上山でクマイチゴを沢山収穫したことがあり、弥彦山の麓でフユイチゴを結構多く見ることがあった。

間瀬から五ヶ峠を通り平野部を走ったとき、まず峠の途中に多くのコオニユリを見ることができる。ユリの仲間ではまずイワユリが角田・五ヶ浜の海岸部で咲き、次にクルマユリとコオニユリが弥彦角田山系の山中や海岸部で咲く。最後にヤマユリが咲く。コオニユリはオニユリより小さく腋にムカゴガないので見分けがつく。

五ヶ峠を越える前に海岸部で、バシクルモンを見ることができる。北海道で発見され、新潟県が南限の植物と言われる貴重な野草だ。名前はアイヌ語に由来し、アイヌ語「カラスの草」から命名されたらしい。いずれにしろ変わった名の植物だ。

峠を越えて平野部に入ると、角田山の麓に越王柿栽培の団地がある。この団地と田んぼとの境の湿地にハンゲショウ(半夏生)を見ることができる。白い葉が美しい。半夏生の頃(7月2日頃)に花を咲かせることからこの名があるらしいが、別に葉の一部を残して白く変化することから「半化粧」とする説もあるらしい。