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自然好きなシニアの部屋

近くの野山を歩いて、植物・虫などを観察し、写真に撮っています。

蒲原平野の自然 2021年4月その2

2021-04-22 22:38:55 | 日記

蒲原平野も下旬に入った。4月に入ってから新潟県のコロナウイルス感染者が増加傾向にあり、連日30人前後で、つい先日は50名に届くところまで来た。我が西蒲区でもポツリ、ポツリと出ている。私も家に引きこもる日々が続いているが、健康的には大きな問題はなく、淡々と過ごしている。先日久しぶりに田んぼ道を歩いてみたので、平野部の様子を紹介したい。

4月20日にはほとんどの田んぼが耕耘されており、22日では一部水が入った。下旬までには水が入り代掻き作業が行われて田植えの準備が完了だ。

あぜ道では、カラスノエンドウ(上)とクローバー(下)が道端を覆っている。カラスノエンドウは紫色の花を咲かせておるが、これは直ぐに鞘状となる。子供の頃には学校の帰りに、この鞘から実を除去して草笛を作ったものだ。この雑草名の由来は、鞘に入っている実が熟すと黒くなることから「烏野豌豆」という名がついたと言われる。もう一つ蒲原平野お馴染みのクローバーは、白い花が咲き始めた。クローバーの名の由来は、葉の形がギリシャ神話に出てくるヘラクレスが持っていた3つのコブのある棍棒に似ていたことから名付けられた。また、クローバーは別名シロツメクサとも言われる。この名の由来は江戸時代にガラスをオランダから運ぶ際に壊れることを防ぐために枯れたクローバーを詰め物として用いたことから、白い花の咲くツメクサ(詰草)という名がついたと言われる。子供の頃、これも学校帰りに、花を編んで首飾りにしたり、幸運を求めて四葉のクローバーを探したものだ。

高速道路の法面では、ユキヤナギとレンギョウの群生(上)が見られる。この頃見られるいつもの風景だ。しかし、まだまだ昨年の秋からの名残である枯れたススキ(下)の群生が目立つ。

巻バイパス法面では、枯れたススキの他にイタドリ(上)とスギナが目立っていた。イタドリは蒲原ではスカンポとかスイバ等とも言われ、昔はこれでよく遊んだものだ。また、若い茎は茹でて食べたこともある。イタドリの由来は、これを痛いところに貼り、痛みをとったことから「痛み取り」が語源である。蒲原では多く見られる雑草のスギナは、法面だけでなく、あぜ道や畑、家の周りにも生える厄介な雑草だ。スギナは春に出るツクシの葉っぱの部分にあたるもので、地下茎でつながっているので除去が難しい。名の由来は、葉っぱが杉に似ていて、春にツクシが食用されることから「杉の菜」からきていると言われる。


蒲原平野と自然2021年4月

2021-04-05 20:55:22 | 日記

4月に入り蒲原平野は例年になく暖かく、3日には殆どの桜が満開となった。例年よりは10日は早いものと思われる。ただ、コロナウイルス感染者が新潟県内で毎日20〜30人と多くなり、西蒲区でも10日間で4人もの感染者を出した。心配である。そんな中私用があって柏崎まで海外線を走ったので、蒲原平野の自然の今の様子を紹介したい。

天気もよく、5月上旬のような気候で、車内は30℃もある。海は穏やかで、まるで氷を張った湖のようであった。海辺の海藻(ホンダワラの群生かな?:下の画像)もよく見えた。

柏崎からの帰路は寺泊から分水に抜けて平野部を走った。いつもだと中旬に満開を迎える分水の桜(上の画像3枚)も「花魁道中」を待つことなく、3日に満開を迎えていた。

海岸平野部の砂丘地はスイカやタバコなどの植え付けが始まっているため、耕耘は紹介したように3月にすでに始まっていたが、水田平野部ではやっと始まったところだ。しかし、この風景も一ヶ月後の5月上旬にはすべて水が張り、稲の稚苗が植えられて薄緑の風景に変わるのである。

田んぼ道では春の雑草が元気一杯存在感を示している。画像上左はタチイヌノフグリ(オオイヌノフグリの仲間)、右はオランダミミナグサ、下左はノボロギク、右はヒメオドリコソウだ。いずれも以前に紹介したので今回は説明を省略する。スマホの画像なので写真としてはお粗末で、ご勘弁を。