我が故郷蒲原平野も10月31日になり10月最後の日を迎えた。明日からはいよいよ晩秋の11月に入る。しかし、今年は例年に比べ少し暖かく感じるのは気のせいだろうか。弥彦・角田山系は本格的な紅葉の季節に入る。今私は健康のため家の周りを歩いているが、ここ3〜4日旧巻町の街なかを歩いてみたので、自然から離れて我が街(旧巻町)を少しだけ紹介したい。
巻町は昭和29年頃周辺の峰岡、松の尾、角田・越前浜、漆山等の村々を統合して新しい街を形成した。巻町は西蒲原郡の郡都として、小さいながら政治・経済の中心的な存在であり、街なかは活気に満ちていた。それから約65年年を経た現在、新潟市との合併により大きく変化してしまった。どのように変化してきたかを述べるにはとても変化が多すぎてここでは紹介できないので、撮った写真を元にほんの2・3例をのべてみたい。
私の家から街の中心に行くには国道116号線を越え、越後線を渡って行かなければならない。昔は巻農業高校(現巻総合高校)と今はそのグランドになっている旧養鶏試験場脇を通り、越後線の歩道橋を渡る。歩道橋の上からは夕焼けをバックにしたは弥彦山を見ることができた。きれいだった。歩道橋の下では新潟行きであろうか、ちょうど駅に向かって列車が入ってきた。私が高校生の頃はまだこの線路を蒸気機関車が走っていたのを懐かしく思い出した。
街の中を歩くと、街の半分はシャッターが締まっている(上の写真)。また、巻町が最も賑わった二の町銀座と言われた四つ角があるが、午後5時半ころであるが人通りが全くなく、寂しい風景だった(下の写真)。
多くの店はシャッターが閉まっているが、雁木というかアーケードの明かりは明るく、まだまだこれからの希望が少しは感じる風景でもあった(上)。帰り道に見た116号線脇には今年オープンしたスーパーマーケットを中心とした店が明るく並び、その前の駐車場には車も多く並んで新しい時代を感じさせた(下)。実はこの場所は、以前は旧巻農業高校(現在の巻総合高校)の稲作の圃場であり、生徒が熱心に田植えや稲刈りの実習に励んだところだ。今はその面影もないが、目を閉じるとあの頃の懐かしい風景が蘇るのだ。